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アラフィフおばちゃんの私が変わったなと思った瞬間

先日、家の固定電話がなった。

固定電話がなるときは、デイサービスのお迎えの時間を知らせる電話のほかは、たいてい何かしらのセールスに決まっている。

時間帯からすると、デイサービスからの電話ではない。


いやだいやだと思いながら、ちょうど母屋の断捨離作業をしていた私は、手を止め電話に出た。


もしもし?


〇〇さんですか?
✖✖運輸です。
お届け物があるんですが・・・。
近くまで来たんですが、分からないんです・・・。


「カーナビが 案内するよね この時代」(kakiemon 複雑な心の俳句)


周りはビニールハウスばかりなんですよぉ💦
家は時々見当たるんですけど、番地が書かれていなくて・・・。


めったにない電話に戸惑いながらも、案内することにした。


えーと・・・
公民館ありますでしょ?


公民館??


ブドウの観光案内所、スクールバスのバス停、自動販売機!


はいはいはい!
戻ってきました!


自動販売機の前の道をずーっと上がってきてください。


曲がらずに?


そうです!そうです!


そう言いながら、受話器を握りながら外にでる私。


ずーっと上がってきて、家が途切れたところに左手に、〇〇農園の駐車場の看板が見えますから!

その向かい側の坂を上がったところの家の前で、わたし、手を振っていますから!


あーっ!ありました!ありました!


白いボックス型の車ですよね?!と言いながら、手を振りながら出迎えたわたし。


こっちですよ!こっち!こっち!


かくして無事に運送屋の車は、家に到着した。


荷物は息子のモノだろうことは予測できたので、荷物の受け取り任務は息子に受け渡し、私は断捨離作業の続きに取り掛かることに。


それにしても、私、知らない人に手を振るって・・・!
それも、満面の笑みで(笑)


「別に立っているだけでも、説明だけでもよかったじゃん」と思いつつ、可笑しくなった。


手を振りながら運送屋を出迎えるのは、初めてだった。

知らない人に向かって、満面の笑みで手を振るってこと、昔の私なら考えられなかった。

そんな自分が何気に可笑しい。


年とって、何も飾る必要がなくなっただけのことかもしれないけど、昔は
表情が乏しかった。

手を振るなんてとんでもない。

一瞬、息子を公民館まで行かそうかだなんて、考えていたし。


中年のおばちゃんが笑顔で手を振って出迎えたところで、何がどうってことはないだろうけど、なんだか、ひと昔前の良さを感じる。

向こうもそんなに年が変わらなそうな中年のおっちゃんだったけど、ほっとして頂けただろうか。

ちょっと昔は、こんな光景が見られたのかもしれない。なんて思ったりした。


だけど、ちょっと昔の私だったら、受話器片手に、少しイライラしながら道を案内していたのかもしれない。


手を振って出迎えるだなんてことは、なかっただろうな(笑)

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