見出し画像

義母さん、トイレ掃除は譲られへんわ。

私は家事が、得意なほうではない。

だけども、出来る範囲で家を綺麗に保ちたいと思い始めたのは、やはり娘が家を出てからかもしれない。


滅多に帰ってこない娘が帰ってきたときに、少しでもくつろげるように。

特にトイレは汚いと、娘に対して恥ずかしい。

そう思ったのは、実家がそういう感じではなかったからかもしれない。


一日の始まりは、お風呂を軽く掃除して、水の入れ替えから。

その間に、ゴミ捨てと、「どこか一か所」を掃除しようと決めて、もう長い。

そうだ。トイレ掃除も取り入れたら、もっとマメにできるのかも。


うちは、昔ながらの平屋の家で、トイレは土足で使用するため、少し手間がかかる。外のホースを引っ張り出す必要がある。
広くはないけど、奥に洋式トイレがあって、ドアを挟んで手前に男性用の便器がある。

忙しいと、ちょっとおざなりになる。


ルーティーンにするようになってから、ずいぶんトイレの掃除はマメになった。


ただ、お風呂の水の入れ替えのあいだに全てを終わらせるためには、かなり効率よくこなさなければならないし、少し疲れる。

農繁期だと、ちょっと(・・・いやチョットではないな)義母にイラついてきた。

トイレ掃除に、丸で興味がない人なので。


そんな義母が先日、トイレ掃除を終えた私に言う。

「わしゃ、家のカッテが分からんので、そういうことでも、言うてくれたらやるんで言うてよ」

「うん。ありがとう」


返事はしたけど、義母さん、トイレ掃除は譲れやんわ。

多分、義母さんがトイレ掃除してくれても、不満がでる気がする。

私は私のやり方があるし、それに、私から「トイレ掃除」取り上げたら、私が暇になるし。


どうせなら、デイサービスに週5日通うまでにならんうちに、トイレ掃除やってくれたら良かったのに。

今まで、私がどんなに農作業忙しくても、知らんふりしてたやん。
私が嫁いできて、やってくれたの、何回あった?
だいぶ前に義母さんが買ってきた洗剤、もう何年も使われてなくて、見るも無残な姿になってるやん。
この際、処分しようと思って、使うことにしたけど。

今、トイレ掃除しようと思ったら、大変ちがうかなぁ。

私が付いて教えてあげることはできやんし、やったとしてもその時だけで続かんやろうし、後片付けは私がせなアカンやろうし、私が疲れそう。


どうせならもっと昔から、私が畑に行ってる間に、チャッチャッとしてくれてても良かったのに。


そしたら、今でも、デイサービスがお休みの日曜日、私が畑へ行っている間にチャッチャッとしてたかもしれへんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?