見出し画像

【炎上?】新VTuber事務所設立~22時間で活動休止してTwitterトレンド入り

VTuber講師をしている禰好亭めておと申します。
今回は「Vtuber事務所」「活動休止」という単語がTwitterのトレンドに入った件について記事にしていきたい。

はじめに伝えておくが、この記事は『特定個人を非難する目的での執筆ではない』。今回の騒動をきっかけにして改めてVTuberの界隈を見つめ直し、健全に発展していくことを願っての執筆であることをご理解いただきたい。

この件を知り、あくどいことをしようとする人や、この件で当該の方々を責める行為を私は良しとしない。

そして、アドレナリンが出てしまって眠れないがために深夜に執筆しているため、一部戯言のようになる可能性も含めて拝謁いただければ幸いです。

VTuber事務所設立から活動休止までの流れ

先に伝えた通り、今回の騒動がきっかけで執筆している記事ではあるが、特定のアカウントへの糾弾と言うわけではない為、ツイート等は引用せず、時系列をテキストにて騒動の流れを確認していきたい。

公式アカウントのツイートで追う騒動の流れ

  • 2022年6月13日 22:17 VTuber事務所設立ツイート

2022/6/15 1:06時点
  • 2022年6月13日 23:34 クリエイター募集(無償)

  • 2022年6月14日 20:58 指摘を受け活動休止を発表

何故これだけの騒動になったかと言うと、公式アカウントとは別に公式アカウントの中の人、と言う形でのTwitterアカウントにて【2022年6月14日1:40】『事務所に所属したVTuberの収益から事務所への収益がどうやって入ってるのか?(文言を少し変えています)』という内容がツイートされ、批判が多く集中したと考えられる。

この流れについて評価したい点と評価できない点をきちんと明記しておきたい。

騒動のVTuber事務所で評価した点

現在VTuberをはじめとするインフルエンサーはグループ化・箱化することで活動の幅が出たり、知ってもらえる機会が増えたりしている。

だからこそこの界隈で新しく箱を作ろうとするその行動力は、上から目線のようになってしまうが本当に評価したいし、実際に行動したことは個人的には尊敬する。たった1人で活動をしても中々見つけてもらいにくくなっているし、コンテンツにも限度があると思うから、そうやって動いてくれる人がいること自体は、有難いことだとも感じる。

今回のVTuber事務所で評価できない点

何も調べないまま『事務所』という単語を使って見切り発車した点は、今回の騒動に限らず評価できないと考えている。

これについては「事務所」と言わなければ良かったという一点にすべて集約されると思う。個人的なグループや集まり、サークルとしてであれば何の問題もなかったのではないかと。今回の騒動の発端となったアカウントでは厳密に言うと『設立』ではなく『開所』と言っているあたり、事務所と言う単語が多くの場合法人を指すという知識が無かったと考えられる。

一般的に「事務所」というと事務的な作業や処理を行うための拠点のことになる。

VTuberの界隈で言うと「所属することで一定のメリットを得て活動しやすくなる代わりに一定のロイヤリティを支払う対象」「所属先企業」という意味で用いられることが多い。

つまり企業・法人を指すときに使われるのが「VTuberの事務所」となることはこの記事を読んでいる多くの人が知るところだろう。

だからこそ『事務所に所属したVTuberの収益から事務所への収益がどうやって入ってるのか?』という内容に批判の声が多く集まり、流石にマズイと思ったTwitterアカウントの中の人が公式アカウントにて事務所の活動を休止と発表した。

今回のVTuber事務所は何が問題なのか

大きな問題点は先ほど記載した通り無知なまま「VTuber事務所」を立ち上げて運用しようとした点だ。

法律関係や契約関係、収益等について知識が無いままの見切り発車だった点が問題だろう。

今回の騒動から起こりうる問題

  • 界隈全体の評価が下がる

  • 他の企業への悪影響

  • VTuberたち(これから目指す人達)への悪影響

私はVTuber講師として未来ある10代の子たちに実際の学校法人で授業をさせてもらったりしているからこそ、気になっただけかもしれない。

他の企業への悪影響

つい先週、にじさんじを運営するANYCOLOR株式会社 が株式上場を果たした上で、株価がかなり上がって好調を示している。他にもM&Aを経て株式会社Brave group がメタバース領域事業で13億円の資金調達に成功した明るいニュースがVTuber界隈で発表されたばかりだ。

そのタイミングで、VTuber界隈を健全に発展させる活動が表に大々的に発表されたタイミングでこの騒動は、ともすると ANYCOLOR株式会社 の株価を下げる要因にもなると考えられる。

騒動と株価の関係

中々想像がつかないかもしれないが、株と言うのは「この事業には将来性がありますね」「今後発展しそうですね」というものを投資家が購入し、株価が上がる。

と言うことは『VTuber界隈』という業界全体が落ち目だと思われれば投資家が株を手放して株価が暴落する可能性があるということだ。
まだ騒動があってから株式市場が開いていないので現時点では可能性と言う他ないが…。

VTuberたち(これから目指す人達)への悪影響

これに関しては「妄想」と言う人もいるだろうが、一定数は発生する問題だと思っている。VTuberをあまり知らない層が今回の騒動や類似の騒動を見て「VTuberの事務所ってのはろくでもないところばっかりだ」と決めつけてしまう可能性は否定できないのだ。

そうすることで現在VTuberとして健全に努力をしている企業や本人たち、そしてこの先VTuberになっていくであろう「金のたまご」たちが周りのVTuberをよく知らない人達から活動を反対されるケースを増やしてしまう。

私自身がこれまで色んなフェーズの進路に関わってきたからこそ言えるが、周りの人達は本当に無責任に「不確定な夢」を否定する。それが頑張りたいと思っていた子たちのモチベーションを折ったりするし、本当に酷い人達は強引に夢をあきらめさせようと情報を並べ立てたり批判したりするのだ。

私自身は幸い両親や親友等の身内には自分の活動を明かしており、応援してもらっているが、活動の意図や目標・展望、ビジョンをきちんと語って説得できない人は中々周りに打ち明けられないというケースも見聞きしている。

VTuber事務所問題は過去にもあった?

周りから相談されることも多い立場の私は、今回の騒動に限らずVTuberさんたちから事務所関連の相談を何件もされてきたし、それ以外にも何件か問題が発生してきたのを見てきている。このあたりは調べればある程度は見付けられるだろう。

しかし、私自身はVTuberとして事務所に所属しているし、周りで健全に企業に所属したVTuberとして活動している人もたくさん見てきている。

だからこそ、多くの人にお願いしたい事がある

VTuber講師からのお願い

今回の騒動や過去のVTuber事務所に関わる騒動を面白おかしく取り上げるのはやめてほしい。確かにツイートは伸びるだろうし、記事を書けば一時的にインプレッションは稼げるだろう。

でも、その言動が今後のVTuberたちの未来を少し阻んでいく可能性を秘めていることをここまで読んでくれた人なら理解してくれるだろう。界隈では健全に運営しているVTuber事務所もあり、健全に活動しているVTuberも多い。

是非、今回の騒動や過去のトラブルに言及する時は「自分の目で見て後悔しない判断をしようね」とか「大きいことをやりたい時は事前にちゃんと下調べしようね」と言うような注意喚起にとどめてほしい。

そして、VTuberとして活動してる・活動したい方は所属する事務所に限らず、お受けする案件やお仕事も含めて「自分の夢や将来を託すに値する契約なのか」って判断を適宜してって欲しいなと思う。

案件って一過性のものだと思われがちだけど、その案件があなたの代表作として根付く可能性もある。後悔のない活動にしていってほしい。

最後に

私、禰好亭めておという存在は「何かを健全に頑張る人を応援してその背中を押せる存在でありたい」という思いで活動を開始し、現在も様々なコンテンツを提供したりお仕事をさせてもらっています。

全ての活動は皆様に届いてこそだし、皆様に応援してもらってるからこそ成り立っています。

関わる全ての方に感謝を送ると同時に、必要な人に私と言う存在・提供するコンテンツが届くことを願っています。

いつもサポートありがとうございます👏 頂いたサポートは書籍等の購入に使用し、またお役に立てる記事をUPしていきたいと思っています🙇