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テクノクラシー研究講座

この記事は、最近のコーリー・グッドのアップデートから派生した調査記事です。イーロン・マスクの祖父がカナダのテクノクラシー運動のリーダーであったことから、テクノクラシーとは何なのか調べてみることにしました。

1.予習編

まずテクノクラシーとテクノクラートについての基本を知る上で、日本語のソースでネット上に良いまとめがあったので、引用させて頂きます。

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これを読んだだけでもイーロン・マスクはまさにテクノクラートだと思います。そしてテクノクラシーの思想が「AI信仰」に容易に結びつくことが理解できました。「ロシアの今日」のマルガリータ・シモニャンの言葉を覚えているでしょうか?

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もう少し詳しく見ていきましょう。こちらのサイトで1933年当時のテクノクラシー運動の広報誌を読むことができます。

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解説文「テクノクラシーは、ハワード・スコットとウォルター・ラウテンストラウフによって設立され、コロンビア大学工学部を中心とした進歩的な工学運動である。この運動は、ビジネスマンよりもエンジニアの方が社会を動かすのに適していると考えた。ウォール街が近代的な大量生産にこだわり続けているのは、彼らが近代技術を効率的に指揮する技術を欠いている証拠だと考えたのだ。テクノクラートは、資本主義的な価格体系を廃し、エネルギー的な価値観に基づく価格体系を目指した。スコットは、生産に利用できる電力量に相当するエネルギー証書を国民一人一人に発行し、国民はそれを自由市場で消費しなければならないと主張した。省エネは、生産と消費のバランスを崩すとして、推奨されない。テクノクラシー運動は、国内各地に数多くの討論会を生んだ。しかし、スコットは気性が荒く、自説を裏付ける政治的な行動計画を立てられなかったこと、さらに自説を過大評価していたことが明らかになり、この運動は挫折した。しかし、テクノクラシーは、テクノロジーの適切な制御をめぐる議論に一石を投じた。そして、アメリカ文化と産業文明の分裂、人間と自然、生産と消費のアンバランスを警告した。また、テクノクラシーは、経済復興におけるエネルギーの役割について、将来の考え方に影響を与えた。」

以下は実際の紙面です。

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「アンクル・サム(これまでのアメリカ)は全ての国民を満足させるだけの金本位制ドルを持っていなかったが・・・」

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「テクノクラートは年間2万ドルと等しい価値のあるエネルギー・ドルを全国民に与えることを約束します。」「エネルギー・ドルは、確実に計測可能な人間と機械のエネルギー産出に裏付けられている点において、代用貨幣とは違います。」

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「一方、テクノクラートたちは、現在の省力化された機械をすべて利用し、仕事を分割して、すべての人が20年間、年間600時間余り労働すれば、その努力によって年間およそ2万ドル(※現在に換算すると約4億円)の収入を得ることができると宣言しています。この計画に対する多くの批判者は、このアイデア全体が共産主義の臭いがすると言っていますが、テクノクラートは、共産主義はお金の交換を求める、旧来と同じ古い価格システムに基づいているのであり、新しい経済システムの下では価格システムは廃止されるだろうと宣言しています。現在のシステムに完全に満足のいく代替物を提供するような方法は、まだ詳しく研究されていないことは認めますが、テクノクラートはいくつかの理論を提唱しています。」

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「そのひとつが、エネルギー証書の活用です。この証書はお金の代わりに使われますが、そのエネルギーによって証書を得た人以外には何の価値もなく、証書は1年か2年で無効となります。
これにより驚くべき考察の分野が開かれます。盗むものがなくなるので、強盗や盗賊がいなくなり、酒密売人もいなくなり、誘拐犯もいなくなり、そのような社会の構成員がすべて阻止された世界を想像して下さい。現在の制度では、財務省に証明書を提出すると、政府は「要求に応じて持参人に」銀貨を支払う義務を負っています。個人がどのようにしてそのドル券を手に入れたかについては、それを所有する人に課税しようとする以外、何の質問もされません。ドルの代わりにエネルギー証書があれば、泥棒が銃を突きつけて人を襲い、手に入れた金を使い果たすことはできません。証書の真の所有者だけが証書を使うことができ、決められた期限内に使わなければならないからです。
このような方法で、大金をため込むことも自動的に防げますし、誰も自分のエネルギー産出を子供たちに渡すことができなくなります。親が金持ちであろうと貧乏であろうと、すべての人がすべての必要をはるかに超える収入を保証されるのですから、その必要はありません。このような計画を批判するかどうかは別として、米国が現在、破滅に近い状態にあることは認めざるを得ません。資本主義システムは崩壊寸前であり、暴力と反乱への転落を食い止めるために何かをしなければならないのです。」

今から90年前の話とは思えません。解説文には「テクノクラシー運動は挫折した」とありましたが、世界経済フォーラムが推し進めるグレートリセットや第四次産業革命といったアジェンダを見れば、テクノクラシー運動のDNAが受け継がれているだけでなく、ついに政治的な行動計画を伴うようになったことがわかります。

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金本位の兌換紙幣から、ニクソン・ショック(金ドル兌換停止)以降、不換紙幣となり、それが今度は暗号通貨によって相対的に無価値化されているように見えるのも、テクノクラシーの一部であったようです。

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「現在のドルのシステムは金に基づいており、購買力としての価値が変動します。」

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「テクノクラシーはエネルギー単位を通貨にするので、機械が全ての人に贅沢に作り出すことができ、その価値が変動することもありません。」

よくわかりませんが、機械が通貨を作り出してくれるなんて、まるで仮想通貨のマイニングみたいにも聞こえます。

理解できたのは、テクノクラシーでは機械化によって全ての労働が省力化され、エネルギーが通貨代わりになり、1日2~3時間の労働をこなせば、莫大な金銭的価値を持つエネルギー証書が支給される、というのがオリジナルのコンセプトだったということです。

一見すると良さそうな話ですが、きな臭さも感じます。色々と疑問はありますが、一番の問題は、フリーエネルギーの概念がないということです。このシステムでは、エネルギー資源を所有する者が全ての人間を支配することができてしまいます。

オリジナル・テクノクラシーの「全ての人が最小限の労働でエネルギー証書による収入を得られる」というコンセプトは、ベーシックインカムの議論と通じるものがあります。

そして世界経済フォーラムも「ユニバーサル・ベーシックインカム」を支持しています。

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フリーエネルギーが解禁されない限り、これが最も現実的で、説得力がある議論になってしまうでしょう。そして竹中平蔵が言うように、7万円ぽっちの最低限の給付と引き換えに、世界統一政府による徹底的な管理と監視を受け入れることになりそうです。この世界経済フォーラムのアジェンダでは、富裕層や大企業の税金逃れに言及して大衆に迎合してみせる一方で、トルドーやゲイツは進歩的な善人として描かれています。

「7万円ぽっち」と格好つけた言い方をしましたが、正直なところ、私のような低所得者からすれば喉から手が出るほど欲しいお金です。しかし、もらったところで今の生活がたいして変わるとも思えない額でもあります。そして7万円の代償に何を失うことになるのでしょうか?チップを埋め込んでロボットとして生きていかなければならないのでしょうか?

それでもイーロン・マスクを支持している人たちは、「彼のテクノクラシーは世界経済フォーラムのテクノクラシー(トランスヒューマン・アジェンダ)とは違う。彼は大衆の味方だ。」と言うのでしょう。

ではお聞きしたいのですが、なぜイーロン・マスクはニューラリンクで脳にチップを植え込もうとしているのでしょうか?

なぜ彼を支持するエレナ・ダナーンは、クラウス・シュワブが南極に行ってET連合に降伏したと言い、イーロン・マスクはそのETたちに協力していると言い、そのETたちは脳にインプラント(チップ)を埋め込んでいると言い、私たちもインプラントされることになると言って、結局はクラウス・シュワブと同じ主張をするのでしょうか?

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脳・脊髄損傷患者を救うためなら、脳にチップを植え込む以外の解決策があるはずです。それを隠蔽している可能性は?メドベッドは?疑問は尽きません。

2.パトリック・ウッド先生のテクノクラシー講座

さて、テクノクラシーについての素人の考察はここまでにして、専門家の話に耳を傾けてみたいと思います。パトリック・ウッド氏はテクノクラシーの長年の研究者で、著書も数多くあります。

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彼は南アフリカで「南アフリカを心配するアメリカ人の会(Americans Concerned About South Africa)」という組織を作り、ワシントンD.C.の政治家を南アフリカに連れて行って、実際に現地の状況を見せ、啓蒙する活動をしていたこともあるそうで、マスク家との不思議な因縁も感じさせます。

まずは、昨年、大紀元が行ったインタビューを見てみましょう。ここまで記事を読んで頂いた方なら2倍速で見ても理解できると思います。

テクノクラシー発祥の大学、コロンビア大学の教授だったブレジンスキーは、デイヴィッド・ロックフェラーとともに日米欧三極委員会を設立した人です。この三極委員会は1973年に設立されました。クラウス・シュワブが世界経済フォーラムを設立したのが1971年。ニクソン・ショック(金ドル兌換停止)が1971年です。確かに全てが連動しているように見えます。三極委員会が国連に与えたアジェンダ「持続可能な開発」が資源に基づく経済システムであり、エネルギーがその中心にある、というのもテクノクラシーの「エネルギー・ドル」の発想とよく似ています。そして「共産主義・マルクス主義・社会主義がテクノクラシーのシステムに道を与えてきた」という話も興味深い指摘でした。

さらに理解を深めるため、以前メタバースに関する記事を紹介した、テクノクラシー・ニュース&トレンドに掲載されているパトリック・ウッド氏の記事をいくつか見ていきましょう。

4日目:テクノクラシーVs.共産主義/社会主義、ファシズム
POSTED BY: パトリック・ウッド 12月24日, 2021

個人主義者である保守派は、社会主義を死ぬほど恐れている。集団主義者である社会主義者は、「共通善」に欠けることを死ぬほど恐れている。それぞれの集団は、ユニークで顕著に異なる信念体系とそれを支える論理を持っている。

社会主義(あるいは共産主義)が厄介者だと信じている人たちは、どうしてもそれが頭から離れないのだ。私は知的な人たちと一緒に座って、次の比較表を注意深く見ていったことがあるが、彼らは熱心に同意してうなずいた。しかし、その翌日には、社会主義や共産主義の危険性を語るようになる。彼らは、ただ注意を払わなかっただけなのだろうか?私の意見に同意しているように見せかけただけなのだろうか?おそらく、そのどちらでもないだろう。

実は、古い考え方や行動の習慣を変えるのはとても難しい。私たちは皆、既存の信念体系を変える必要があるような新しい考えに挑戦されると、ある程度は苦労する。社会主義や共産主義こそが国家の最大の敵だと信じていれば、それに反する事実に対して非常に抵抗感を持つだろう。

確かに、かつての政治体制の名残がまだ見られる国もある。中国にはまだ鎌と槌がある。ドイツにはまだネオナチが数人走っている。しかし、「本を表紙で判断してはいけない」と何度言われたことがあるだろうか。時代は変わる。物事は変化する。そして、それに対する私たちの考え方も変化していかなければならない。10年前、20年前、30年前の世界観では、今の時代には通用しないのだ。
とはいえ、『テクノクラシー・ライジング:グローバル変革のトロイの木馬
』の中で、私は読者の意識を変えたいと願ってこう書いた。「新世界秩序のダークホースは、共産主義でも社会主義でもファシズムでもない。それはテクノクラシーである。」と。

紀元前6世紀に『孫子の兵法』を著した中国の武将・孫武は、「敵を明確に識別しなければ勝利はない」と述べている。 これは現代でも同じことが言える。テクノクラートは、共産主義者、社会主義者、ファシストと呼ばれると内心で微笑む。なぜなら、これによって彼らは脅かされることなく、途切れることなく自分の道を進み続けることができるからである。

ここでは、テクノクラシー、共産主義・社会主義、ファシズムを正しく区別する25の比較を紹介する。それぞれのイデオロギーの特徴をあなたの世界観に正しく定着させるために、30日間続けて毎日このリストを読み、熟考することをお勧めする。
7日目:中国はテクノクラシーである
POSTED BY:パトリック・ウッド 2021年12月27日

三極委員会の初期のメンバーのおかげで、中国は暗黒時代の共産主義独裁体制から脱却し、世界の舞台に立つことができた。さらに、三極委員会は、中国に存在しないインフラを構築するために、中国への大規模な技術移転を画策し、それを促進させた。

アントニー・C・サットン教授と私は、1978年から1979年にかけて『Trilaterals Over Washington(ワシントンを覆う三極)』第1巻と第2巻を共著で出版し、その中でいわゆる「中国貿易」を徹底的に記録した:

三極は共産中国を増強することを提案している。三極主義者の方針は明確だ。西側は共産中国の建設を援助しなければならない。このことは、『東西関係の概観』(Tri­angle Paper No. 15, 1978, p. 57)に次のように表現されている:

「中国に経済的に有利な条件を与えることは、間違いなく西側の政治的利益になる」加えて、「...先進的な民生技術で許容できる形で中国を援助する方法は十分に存在するようだ」

また、Tri­angle Paper 15号はこう付け加えている:

「武器供給や高度な軍事技術については、その性質上、純粋に防衛的な目的に役立つ種類の装備を除き、状況は異なる。」(p. 58)

実際は、後述するように、日中韓の企業は共産中国に高度な軍事技術まで輸出している。

さらに、三極主義者はワン・ワールドの一部として、自由企業としての台湾と共産主義者の本土が最終的に融合することを見据えているのである。さらに注目すべきは、この論文では、共産中国が2つの条件の下で拡張主義的な攻撃的政策に戻ることを想定している点である:

1.共産中国が「強くなる」につれて
2.ソビエトとの関係が「正常化 」した場合

同論文はさらに、「すでに現在、タイとマレーシアでは、互いに結びつき、中国を見据えた共産主義ゲリラの活動が持続しており、増加傾向にあるようにさえ見える。」と付け加えている。(59ページ)

共産中国に関する限り、こう結論づけることができる:

・三極は共産中国を軍事大国にしたい。
・三極は中国が極東で拡張主義的な路線を再開する可能性が高いことを十分かつ明確に理解した上で、これを行いたいと考えている。
・三極はタイやマレーシアのゲリラ活動への助成もいとわない(現在供与されている「民生技術」の多くはゲリラ戦に有用である)。

今にして思えば、私たちはこの問題に完全に釘を刺していたことになる。私たちは頭がいいのではなく、彼ら自身が書いたものを読んで、それを記事にしただけなのだ。

中国は当初、三極委員会の共同設立者であるズビグニュー・ブレジンスキーによって世界貿易の主流に引き入れられたことは広く知られているところである。共産党の独裁国家として失敗した中国は、12億人以上の国民を支配下に置く白紙状態だった。しかし、中国の指導者たちは資本主義や自由企業について何も知らず、ブレジンスキーはそれを教えようとはしなかった。その代わりに、テクノクラシーの種をまいたのである。

中国との国交が正常化されると、三極委員会につながるグローバル企業が殺到し、インフラ、工場、教育施設、金融センターなどを建設した。1980年から2000年までの20年間に、経済的奇跡としか言いようのない変革が起きたが、それは中国がやったことではない。むしろ、三極委員会のテクノクラシーの巨匠たちがやったことである。

2001年、『タイム』誌にある記事が掲載された。タイム誌の編集長であるヘドリー・ドノバンは三極委員会の創設メンバーであり、彼の出版物は三極のイニシアチブに協力するいくつかのメディアのうちの一つであった。そのタイム誌の記事「Made in China: The Revenge of the Nerds(メイド・イン・チャイナ:オタクの復讐)」は、過去20年間に起こったことが正確かつ明白に明らかにされている:

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今の中国は、オタクが牛耳っている。鄧小平の改革が始まってから20年、中国の指導者の構成は、テクノクラートに著しく有利な方向に変化した。
(中略)
現体制をテクノクラシーと表現しても過言ではない。
(中略)
毛沢東の狂気が静まり、鄧小平が1978年末から始まった開放・改革を開始すると、科学技術系の知識人はいち早く復権を果たした。彼らは、改革派が掲げる「四つの近代化」の鍵を握る存在であることを自覚し、「専門家」を復帰させるための努力が行われた。
1980年代には、韓国、シンガポール、台湾が成功を収めた「アジア発展モデル」の核となる、いわゆる「ネオ・オーソリタリアニズム(新権威主義)」の文脈で、テクノクラシーという概念が盛んに語られるようになった。テクノクラートの基本的な信念と前提は、極めて明白に打ち出されていた。社会的、経済的問題は工学的問題に似ており、そのように理解し、対処し、最終的に解決することができる。セオドア・フォン・カルマンの弟子であり、中国の宇宙開発の父である銭学仙は、1940年代にMITで教鞭をとり、1955年に中国に帰国し、中央委員、中国人民政治協商会議全国委員会副主席となった。1980年代初頭、銭は「2000年までに幹部は全員大卒、県・局レベルの指導者は全員修士号、正・副大臣と省知事は全員博士号を取得すること」を提唱した。また、銭は政府を航空宇宙工学の設計部門になぞらえ、科学者と技術者が政府の中心であるべきだと言っていた。
北京の宗教に対する公然の敵意は、特に法輪功という「邪教」を撲滅しようとする強迫観念の中に見られるが、その根はマルクス主義以前からある。科学万能主義は毛沢東以後のテクノクラシーの根底にあり、それが正統派的信仰であり、それを基準に異端かどうかが測られているのである。
------------(TIME誌の引用ここまで)-----------
私は、懐疑論者や批判者たちが、中国は共産党の独裁国家であり、テクノクラシーではないと主張するのを止めるよう、一時的に休みを取ることにする。上の記事だけでも読んでもらえるだろうか?

中国テクノクラシーの開花

今日の中国は、科学独裁の悪夢である。中国では2020年までに6億台の顔認識カメラが設置され、国民7人に1台の監視カメラと顔認識人工知能ソフトウェアが、瞬時に全員の居場所を特定し、識別し、追跡することになる。つまり、中国は最先端のテクノロジーを駆使した監視と、国民への絶対的な支配に完全に取り憑かれているのだ。

中国で行われているテクノクラシーの事例をいくつか紹介する。

中国の社会信用スコア・システムは、すべての国民、その活動、行動を登録し、特権を否定または与えるために使用される。また、携帯電話を購入する際には、顔認証や身分証明書の提示を求められる。

中国国内の企業も、国籍に関係なく社会信用スコアをつけられ、行動を管理されている。すべての企業は、自社のオフィスや工場内に政府がアクセスできるカメラを設置することが義務付けられている。

中国は、植物、動物、そして人間に対する「何でもあり」の遺伝子操作を支持している。

中国は宇宙と宇宙旅行を支配するつもりで、最近、月の裏側に探査機を着陸させた。すでに火星着陸船のテストも行っており、赤い惑星を植民地化すると公言している。

中国は現在、5G、人工知能、モノのインターネット、量子コンピューティングで世界をリードしており、科学技術のあらゆる分野を支配するつもりである。

中国は、監視技術を積極的に世界各国に輸出し、テクノクラシーをできるだけ広く確立しようとしている。

数え上げればきりがないが、この分析は証拠による裏付けがある。中国は本格的なテクノクラシーであり、三極委員会のような西側エリートの巧妙な操作と支援のおかげで、この地球上で初めてのテクノクラシー国家となった。さらに、その意図的なテクノクラシーは、インド、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米など、他の国々にも癌のように広がりつつある。中国とインドの人口を合わせただけでも、世界人口の36%以上を占める。それに比べれば、マルクス主義的な政府の下で暮らす人々の数はごくわずかである。

結論として、世界支配の危険は、マルクス主義の派生型ではなく、新権威主義のテクノクラシーであることが明らかである。このようなシステムのもとで暮らすことは、社会主義、共産主義、ファシズムよりもはるかに抑圧的で苦痛に満ちたものになるであろう。
9日目:テクノクラシーとスマートシティ
POSTED BY:パトリック・ウッド 2021年12月27日

「スマートグロース(スマートな成長)」というコンセプトは、「アジェンダ21」に代わる言葉として、1990年代初頭に登場した見事なマーケティング戦略であった。アメリカ人は、自分が作ったわけでも、承認したわけでもない「アジェンダ」に組み込まれることを嫌うが、「スマート」であるという考えには即座に理解を示した。結局のところ、誰が 「dumb(愚鈍)」になりたがるのか?

スマートグロースのコンセプトは、スマートシティ、スマートフォン、スマートネットワーク、スマートホーム、スマートストリート、スマートカー、スマートグリッド、スマート家電など、多くの派生商品を生み出した。基本的に、「スマート」という言葉は、その対象をコントロールするために設計されたテクノロジーを満載したものを意味するようになった。
シリコンバレーなどのハイテク企業は都市計画家気取りだが、それは間違いである。従来の都市計画者は、人々のために機能する都市を作ろうとするのに対し、スマートシティの計画者は、人々をコントロールすることに焦点を当てた機能的な都市を作るのである。

このシリーズの他のエッセイで述べたように、テクノクラシー、別名「持続可能な開発」の主な目的の1つは、人々とその代表機関の手と所有から、グローバルエリートが運営するグローバル共有信託の手へと資源を移すことである。「新国際経済秩序」を構築するために、1973年にデイヴィッド・ロックフェラーが三極委員会を設立したとき、資源を手に入れることがマスタープランとなり、持続可能な開発、別名テクノクラシーはそのための手段となったのである。

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都市には農業、鉱物、木材などの物理的な資源はない。むしろ、そうした資源を発見し、開発するのは世界の農村部である。そこで、テクノクラートは、広大な農村を支配するための準備として、2つの協調戦略を展開した。第一に、人々を農村から都市に移動させること、第二に、都市に留まらせることである。

アメリカには22億7000万エーカーの土地がある。連邦政府の所有地は約6億5千万エーカーで、国土の28%以上を占めている。連邦政府の土地の多くは、天然資源に恵まれた西部の州にある。合衆国憲法は連邦政府の土地所有を規定していないが、それでも政府はそのポートフォリオを拡大し続けている。連邦政府所有の正当性を主張する人たちは、その土地を実際に所有しているのはアメリカ国民であるという正当性を主張するが、実際には連邦所有地の多くは一般人が全く立ち入ることができない。

テクノクラシーが支配する中国では、土地収奪政策がより直接的である。例えば、中国は2014年に、2026年までに2億5000万人の農民を土地から引き離し、すでに建設されているが空き地のままになっている巨大都市に移住させる計画を発表した。空いた農地は、農業ロボットや自動運転トラクターなどの先端技術によって運営される巨大な工場農場に統合される予定だ。退去を拒む農民は銃口を向けられることになる。
政府が選んだ都市に移転すると、これらの農民は社会工学マシンの手に落ちることになり、継続的に監視・追跡され、社会信用スコアを割り当てられて特権へのアクセスを制限されるなどする。彼らは、指定された都市を離れるために十分な資源や移動性を取り戻すことはないだろう。言い換えれば、彼らは閉じ込められてしまうのだ。

スマートシティ開発
世界には、スマートシティの共通点がいくつかあり、実際でも文献でも容易に確認することができる:

1.監視。生体・顔認証スキャン、地理空間追跡、財務データ、ソーシャルメディアなどを使って人々を監視する。監視された人々は、容易にコントロールすることができる。
2.交通機関。自家用車から、スクーター、自転車、バス、ライトレールなどの公共交通機関を利用するよう、人々に強制する。自家用車がなければ、彼らは都市に閉じ込められ、地方から追い出される。
3.データ。IoE(Internet of Everything)からリアルタイムのデータを収集する。IoEとは、Internet of Things(モノのインターネット)の概念を人間にも拡大したものである。
4.コントロール。スマートシティ開発の思考回路は、常にソーシャルエンジニアリング(社会工学)がリードしている。しかし、選挙で選ばれた政治家とは異なり、ソーシャルエンジニアは常に自選のテクノクラートであり、市民が何をすべきか、何をすべきでないか、市民がどこに行くべきか、行くべきでないか、市民が誰と付き合うべきか、誰と付き合うべきでないか、などを決定している。

これらはすべて、1939年の『ザ・テクノクラート』誌に見られるようなテクノクラシーの本来の定義に合致している:

テクノクラシーは社会工学の科学であり、社会機構全体を科学的に操作して、全人口に財とサービスを生産・分配することである。(引用ここまで)

オリジナル・テクノクラートは、人間を地球上の動物や天然資源と同じレベルの資源としか見ていない。彼らの目標は、今も昔も、モノやサービスの生産と消費をコントロールすることで、資源の効率的なバランスをとるために「科学」を応用することだった。この社会工学の対象は、肥育場の家畜と同じように、自分自身の生活をコントロールすることはできない。

スマートシティと地域化(リージョナライゼーション)
米国では、地域化によるスマートシティ政策の押し付けが強まっている。

全米地域協議会協会(NARC)は、"様々な地域計画や開発の機会や問題に対処する最も効果的な方法として地域協力を提唱し、地域のための国家的代弁者として機能する 「非政府組織」である。NARCのホームページによると、全米50州に500以上の地域評議会があり、5万人未満から1900万人以上の人口地域を対象としている。

これらの地域組織は、COG(Councils of Governments)やMPO(Metropolitan Planning Organizations)として知られ、公式に選出された代表者をバイパスして、管轄内のすべての対象コミュニティ、都市、郡に「持続可能な開発」政策を押し付ける。

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NARCは、その目的について非常に明確な記述を残している。NARCが支援することとして:
●環境・エネルギー・土地利用政策策定における連邦政府による地方政府へのコンサルティング
●異常気象の影響を軽減する地域社会の回復力計画
●エネルギー依存を減らし、再生可能エネルギー利用を促進するための連邦政府のインセンティブを拡大する
●温室効果ガス排出量削減のための複数管轄の解決策
自動運転コネクテッドカーなど、技術やデータから生まれる機会を活用するために、地域に権限を与える

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●経済的に活気のある持続可能な地域社会を作るために必要な手段を地域に提供するための官民の投資
(引用ここまで)

2019年、アリゾナ州で「スマート・リージョン・イニシアチブ(SRI)」という新たな地域化スキームがスタートした。これは、市や郡からなる所定の地域全体で、スマートシティ技術の実施方針を策定するものである。2019年2月に書いたとおり:

フェニックス地域のスマート・リージョン・イニシアチブは、権利を奪われた市民による大規模な反乱なしに、加盟都市からどれだけ主権を剥奪できるかを見るための試験プログラムである。選挙で選ばれた議員を持たないSRIは、22都市、420万人を支配し、スマートシティ政策と技術の統一的な実施を指示しようとしている。

この試験運用が成功すれば、5Gの小型セルタワー、カメラやセンサー、盗聴器を備えたスマート街灯、自律走行車のためのスマートストリート技術、データ収集技術など、スマートシティ技術の急速な導入が全国に展開されることになるだろう。

まとめ
私が育ったカリフォルニア州北部の農家では、トマトやメロンなどの作物は、収穫期になるとたくさんの手作業で収穫する必要があった。メキシコから来た何千人もの労働者は、一時的にアメリカに入国するための「グリーンカード」を与えられ、仕事が終わると自分の国へ帰っていくのだ。

農家を転々としながら、「労働キャンプ」と呼ばれる寮のような施設に収容される。寝食を共にし、中にはテント程度の設備しかないところもあったが、仕事はきちんとこなし、給料をもらって帰国した。

現代のスマートシティのコンセプトを見ていると、この労働キャンプのことを思い出す。そこでは監禁された労働力が豊富で、アクセスしやすく、訓練しやすい。これは本当に21世紀の都市生活の目的なのだろうか?どうもそのようだ。

都市に住む人々にとって、広大なアメリカの農村地帯にあるすべての物理的資源はどうなったのだろうか?まあ、それはもうあなたには関係ないことだ。なにしろ、あなた方はもう「スマート(賢い)」なのだから。
10日目:テクノクラシーと教育
POSTED BY:パトリック・ウッド 2021年12月28日
テクノクラートが自分たちの目的のためにアメリカの教育制度を乗っ取って久しい。かつては生徒を実際に教育するシステムであったものが、今では条件付けられたテクノクラートの労働者を生み出すことだけを目的としたシステムになってしまった。このことが理解できれば、現代の教育プログラム、ジョージ・ブッシュ大統領の「落ちこぼれ防止法」やバラク・オバマ大統領の「コモンコア教育基準」、トランプ政権が「教育の国際化を促進することを約束する」とする国連協定に署名したことの意味がはっきりと見えるようになるはずだ。
1934年にM・キング・ハバートとハワード・スコットによって「テクノクラシー研究講座」が書かれたとき、それは文字通りテクノクラシーの「バイブル」となることを意図したものだった。そこには、社会構築の基本的な要素のすべてが、生きるためのルールや原理とともに書かれていた。

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ハバートとスコットは、テクノクラシーの柱となるサービス部門の1つとして、教育を挙げている。232ページには、「北米大陸における高エネルギー社会機構が達成する最終産物」として、次のようなものが挙げられている:

a. 物理的に高い生活水準にあること。
b. 高水準の公衆衛生
c. 不必要な労働を最小限に抑える。
d. 代替不可能な資源の浪費を最小限に抑えること。
e. 若い世代を生まれつきの能力以外の全ての要素で無差別に鍛え上げる教育システム、すなわち人間の条件付け(調教)の大陸的システム
(引用ここまで)

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ウィリアム・エイキンは、著書『テクノクラシーとアメリカンドリーム』(1978年、142ページ)でこのことを詳しく述べている:

既存の不十分な教育方法と教育機関に代わって、人間を条件付け(調教)する大陸的なシステムが設置されなければならないだろう。この大陸的な一般教育システムは、可能な限りの条件付けと身体訓練を提供するように組織されなければならない...それは、熟練した機能的能力の可能な限り高い割合を得るために、学生一般を教育し訓練するものでなければならない。社会の基本的なニーズは技術的専門知識であるから、その教育システムは、人間の問題に対する時代遅れの道徳的解決策を扱うリベラルアーツを廃止することになる。そして、人文学は機械工場に置き換わる。その過程で、社会の人々は工学的合理性と効率性という観点から考えるようになる。つまり、人間は機械の性格を持ち、「機械のような機能で理解される現実」を受け入れるように仕向けられるのである。(引用ここまで)

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初期のテクノクラートは、科学万能主義という虚しい宗教に徹底的に魅了され、人間と宇宙に関する真実は科学によってのみ発見されると信じていた。その結果、行動心理学のパイオニアであるB.F.スキナーは、人間の条件付けに関するテクノクラートの理解に大きく貢献することになった。スキナーは、テクノクラシーのユートピアモデルとして、この理論を積極的に取り入れ、応用していった。

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スキナーとテクノクラシー運動との関わりは、学術的な文献にもよく書かれている。例えば、アレクサンドラ・ラザフォードは、『心理学史』の中で、「B. F. スキナーとテクノロジーの国:テクノクラシー、社会工学、20世紀アメリカにおける良き生活」を書き、その中で、次のように述べている:

「スキナーの努力は、1930年代のテクノクラシー運動でその全貌を現した、より大きな社会工学の伝統の一部であった。(引用ここまで)」

ラザフォードの論文の残りの部分では、「テクノクラートとスキナーの社会像の間には、いくつかの哲学的、構造的な類似点がある」と詳述している。

「テクノクラシー研究講座」は、この考え方に徹底的に依拠しており、どの章でも、ユートピアを実現するために、社会のすべての構成員の「条件付け」の重要性と必要性を強調している。もちろん、これは教育だけにとどまらないが、若い学生たちの初期の条件づけが最も重要とされた:

「ある刺激に対する条件付けられた反応は、この刺激とそれに対応する反応に関わる条件付けの経験を被験者が以前に経験していなければ、決して起こりえないのです。(p. 187) (引用ここまで)」

コモンコア教育基準への参入
テクノクラート的条件付けに向かう現代の教育の流れは、1980年代初頭から始まっているが、このエッセイの目的は、長年にわたって他の人々が発表してきた内容を紹介することではない。むしろ、この10年間にアメリカの教育システムを席巻した「コモンコア教育基準イニシアチブ(CCESI)」と呼ばれる最新のプログラムに話を進めることにする。

CCESIは、全米知事協会(NGA)と全米州教育長協議会(CCSSO)という非政府組織が主催している。CCSSOは、「教育労働力、情報システムと研究、次世代学習者、基準、評価、説明責任」に焦点を当てた進歩的な提言組織である。NGAの会員は各州・準州の知事のみで、政治団体としての体裁をとっている。NGAもCCSSOも、政府の権威や説明責任から完全に独立していることは重要なポイントである。

CCESIの資金は、連邦政府から出ているか?いいえ。マイクロソフトのパイオニアであるビル・ゲイツが経営するビル&メリンダ・ゲイツ財団が主な資金提供者である。ゲイツは10年間で5億ドル近くをさまざまな団体に提供し、彼自身の教育に対するビジョンに沿ったカリキュラムを開発させたのだ。

また、CCESIの著作権も同組織が厳重に管理していることが、同組織のホームページで明らかにされている。

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「NGA Center/CCSSOは、コモンコア州基準の唯一の所有者であり開発者であると認められ、これに反するいかなる主張もしてはならない。」

この10年間で、なぜ教育のあり方や焦点がこれほどまでに激変したのか、今の親御さんたちは不思議に思っていることだろう。その理由は簡単で、教育がテクノクラート系の民間団体に乗っ取られ、ビル・ゲイツのようなテクノクラートによって資金提供されているからである。これを記念碑的クーデターと呼ぶのは、控えめな表現に過ぎない。

もちろん、テクノクラートは、コモンコアを各州に配布している連邦政府の協力も得ている。

要するに、テクノクラシーによる「人間の条件付けの大陸システム」についての、「本質的に人文学を機械工場に置き換えるだろう」というエイキンの観察は正しいことが証明された。
12日目:テクノクラシーを拒絶する
POSTED BY:パトリック・ウッド 2021年12月28日

テクノクラシーがいかに悪性の癌であり、世界中、特に米国で猛スピードで成長しているかを示す11のエッセイを書いたばかりなので、問題点も解決策も歯に衣着せずに言うつもりだ。

4年前、私はテクノクラシーに関する最初の本『Technocracy Rising:グローバル変革のトロイの木馬』を書いた。私はあえて「トロイの木馬」という言葉を使い、これが当初から十分に偽装された奇襲攻撃であったことを表現した。

今日、罠の扉は開かれ、攻撃者たちは外に出てきている。彼らは、私たちを科学的独裁国家に陥れようと、公然と工作しているのだ。

しかし、アメリカ人は、実体のないありとあらゆる政治的余興に気を取られ、絶えずパンとサーカスのパレードで楽しませられ、忘却の彼方にい続けている。

私たちの墓碑銘には、「アメリカ:眠っている間に死んでしまった。」と書かれてもおかしくはない。

一方、スマートグリッド、財産権の侵害、5Gの普及、政府による予防接種、監視カメラ、地球温暖化詐欺など、テクノクラシーの様々な触手から地域社会を熱心に守る何千人ものアメリカ人がいる。

テクノクラシーを止める大きなインパクトを与えるには、この力が大規模かつ高速に複製される必要がある。

国があなたの地域社会、市や郡を救うことはないし、できないことを理解することが重要である。ワシントンにはすでにテクノクラートたちがいて、連邦政府という組織を利用してアメリカ全土にテクノクラシーを広めているのだ。最後の、そして唯一の防衛線は、地元の市町村や郡にあるのだ。この成功に導く方略は、何度も何度も証明されており、うまくいっている。

アキレス腱を狙え
6日目:テクノクラシーの必要条件」の中で、テクノクラシーが定着するために元々必要なものを列挙した。これらの要件は、「テクノクラシー研究講座」に明記されており、1934年当時と同様に現在も有効である。

これらの要件のいずれかを阻害したり、かき乱したりすることができれば、テクノクラシーとテクノクラートの進歩に深刻な打撃を与えることができる。したがって、これらのことに集中することが肝要だ:

スマートグリッド、スマートメーター、代替エネルギー に対して
国の電力網の更新が必要なのは間違いないが、エネルギーをコントロールしようとするようなやり方はだめだ。エネルギーが不足しているわけでもなく、「代替エネルギー」の必要性が示されているわけでもない。そのような計画は中止させて下さい。暴露して下さい。行動を起こさなければ12年後に世界が終わるという誤ったシナリオに陥らないよう、地元の役人たちを教育して下さい。地元で選出された役人が自ら市や郡の全ての条例を書き、外部のロビイストが足場を固めることを阻止するよう要求すること。
5Gの展開とモノのインターネット に対して
テクノクラートが5Gを完全に実装した場合、人工知能プログラムがモノのインターネットを支配することになる。5Gのスモールセル・アンテナ(基地局)があなたのコミュニティに建てられるのを阻止することで、テクノクラシーの近い将来の計画に致命的な打撃を与えることができる。

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監視カメラ、ナンバープレート・リーダー、警察の軍事化 に対して
繰り返しになるが、これらは地元でしか対処できないローカルな問題なのだ。地元の指導者たちに、法執行機関を軍隊志願者ではなく、平和の番人として配役替えするよう要求して下さい。セキュリティとプライバシーを引き換えにしないで下さい。
●データ・プライバシーを要求する。あなたの地元の役人は、テクノクラートがあなたのデータへの自由なアクセスを拒否する、文字通りテクノクラートを縛る拘束力のある決議案を作成し、通過させることができる。あなたの市は市民の権利を守るために存在するのだから、そのために努力させましょう!
地域化を拒否する。アジェンダ21と持続可能な開発、別名テクノクラシーのためのほとんどの国連政策は、自治体評議会と呼ばれる地域統治団体を通じて押し付けられている。これらの組織は明らかに違憲であり、あなたは、あなたの市、町、郡がそのような地域化から撤退し、拒否することを要求すべきである。
地域の学校における教育改革 に対して
教育やカリキュラムに対する外部からのあらゆる影響力を拒絶し、支配権を親と地域の教師に戻す必要がある。もし彼らが拒否するならば、あなたの地域のすべての人に、自分の子供を政府の学校から私立学校または家庭教師に変えるよう奨励しましょう。「10日目:テクノクラシーと教育」に記したように、テクノクラシーによって促進される人間の条件付け(調教)は有害であり、教育ではない。

これは完全なリストではなく、今後、この記事を編集したり、追加したりすることもあるかもしれない。しかし、テクノクラシーとテクノクラートを足止めし、地域社会を大きく変える力があなたの手元にあることを、ご理解いただければ幸いである。

テレビを消してください。ワシントンの芝居に拳をふるって時間を浪費するのはやめよう。立ち上がりましょう。外に出よう。住んでいるところ、買い物をしているところ、子供を育てているところなどで、人に会いましょう。変化を起こそう。もちろん、多少の抵抗はあるかもしれませんが、あなたと同じことを考えている仲間の数に衝撃を受けることは、ほぼ保証できる。

私たちの努力とは裏腹に、テクノクラシーが勝利し、逃げ場のない科学独裁国家に投げ込まれる可能性がある、いや、おそらくそうなりそうですらある。一方、アメリカ人は過去に克服不可能と思われた敵を克服してきたが、それは私たちがAMERICAとして団結し、私たちを葬ろうとする勢力を投げ捨てた範囲のみでのことであった。

あなたの立ち位置は?

3.講座の感想

パトリック・ウッド氏の最後の締めくくりの言葉は、コーリー・グッドのメッセージと全く同じでした。そしてウッド氏と同様に、コーリーも「トロイの木馬」という言葉を繰り返し使っていました。

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このアジェンダが「自分たちのやっていることが正しいと信じ込んでいる」ET(神人氏の言う堕天使)レベルからインスパイアされているという視点を持つことは、そもそもETの存在を信じていない多くの人にとっては難しいことでしょうが、この問題の本質を理解する鍵でもあると思います。

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なぜならテクノクラシーには、ある一点を除いては、多くの「善」の要素が含まれているため、私たちの多くはそれに騙されてしまうからです。逆に言えば、この一点さえ排除できれば、真に理想的なシステムに転換することができるかもしれません:

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監視・管理社会について言えば、言葉遣いは忘れましたが、日月地神示でも常に「人のすべての行いは霊界から見られていて、記録されている」というようなことが言われています。もともと私たちは逃れようのない監視と管理を受けているということです。スワルーの情報は、それがより高次の自分(ハイヤーセルフやソース)によって行われているという視点を与えてくれました。ではそれはAIによる監視・管理とどう違うのか?と問えば、「人間に主権が残されているかどうかの違い」という答えになりそうです。それはテクノクラートが人間の自由意志を「幻想」だと捉えていたことからもわかります。

突き詰めれば、自由意志の有無が善の未来と悪(偽善)の未来の違いということになりますが、他にも日常生活の中での心身の健康、幸福感、活力、創造性など、あらゆる面で違いはたくさんありそうです。メタバースに閉じ込められて、体内に埋め込まれたインプラントから脳に与えられる刺激だけでこれらが満たされるとは思えません。

4.日本のテクノクラシー:ムーンショット目標

内閣府のムーンショット目標はテクノクラシーの最たるものですが、色々とツッコミどころ満載です。

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1人で10台以上のロボットを同時に操作なんて本当にできるのでしょうか?人間のマルチタスク能力はそこまで高いとは思えません。感覚を共有できる「身代わりロボット」?ロボットと脳の神経回路をつなぐということでしょうか?ロボットと一心同体になれと?

どうやらそうではないようです。実際はもっと中途半端な話でした:

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まず、ロボットと感覚を共有する技術を、テレイグジスタンス技術と言うそうです:

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結局の所、その技術は「力」、「振動」、「温度」の三つのデータを伝送して触感を合成し、視聴覚はVRの技術を使うというものでした:

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VRでご来光を見るために、わざわざ何時間もロボットを操作して登山したいと思うでしょうか?VRでコンサートを見るために、わざわざ間にロボットの操作を介する必要があるでしょうか?

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とても現実的には思えませんが、実現すればかなりディストピア的な、世にも奇妙な物語的な世界になりそうです。

このサイバネティック・アバターは、人間が意思の主体でいられるという点で、AIコントロールのロボットとは違うと言います:

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では、それで何をしたいのかと言えば、「成り済まし」や「2ちゃんねらー」みたいなことだそうです:

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テクノクラートの考えることはよくわかりませんが、災害救助では確かに役に立つでしょう。事故発生後の原発では実際にロボットを活用した作業が行われています。これは良い面だと思います。

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だからといって、ナノボットを体内に取り込むのは嫌です。こちらが気を許すと、すぐに本性を現して、サイボーグ化(トランスヒューマン)を迫ってきます。だからトロイの木馬だと言われるのです。

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「身代わりロボット」を飲み込んで(あるいは注射して)、自分の体内を見知らぬ誰かの「仕事の場所」として提供するという代償を払っても・・・

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・・・健康の不安なく生きられるのが100歳までとは、随分と控えめというか、ケチというか、割りに合わない話です。やはり生身の人間にはあまり長生きして欲しくないのでしょうか?

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せっかく老化細胞を除去する方法が開発されているというのに・・・

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テクノクラートたちはこういった技術には言及したがりません。皆が若々しいままで長生きするよりも、むしろ老化してもらってサイボーグやロボットになって欲しいようです:

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結局はトランスヒューマニズムのトロイの木馬なのです。そして、自宅にいながらにして様々な社会活動を行う「サイバネティック・アバター生活」のコンセプトそのものが、現実の移動制限・行動制限を伴うコロナ・スカムデミックのソーシャル・エンジニアリングと連動したアジェンダの一部であることは、誰の目にも明らかです。

中国がすでにテクノクラシーであるというウッド氏の指摘に異論を唱える人はいないでしょう。

三極委員会の一極としての日本も他人事ではないということを、ウッド氏は思い出させてくれました。

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ムーンショット目標では、9つの目標それぞれに、様々な構想ディレクター、アドバイザー、各プロジェクトマネージャーが関わっており、マンハッタン計画のようにコンパートメント化されています。

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サイバネティック・アバターのプロジェクトマネージャーである石黒浩氏はアンドロイドの開発で有名な人です。彼はどんな考えを持っている人なのでしょうか:

7:45~
石黒浩:人間の定義において技術開発はどういう意味を持つのか?もちろん私は技術開発をする研究者ですから、そういう風に考えると、人間の能力を機械化するというのが技術開発の意味で、機械と人体の融合というのをどんどん推し進めていっているんだと。これはどういうことかというと、今まで人間がどうやって進化するかといえば、遺伝子によって進化するという風に、もちろん皆ご存知というか、そういう風に思っているわけですが、実際には機械と融合して、いろんなメディアと融合して、どんどん進化しているわけです。携帯電話を持っているような生物はいないです。ほとんどテレパシーを持っているのと一緒ですよね。ですからアンドロイドという新しい技術によって、人間は更に進化する可能性ももちろんある。人間そのものが変わっていく人間の定義が変わっていく可能性があるわけです。体に、物理的な体・肉体にそれほど意味が有るわけじゃないです。手足がなくても、もちろん人間です。更に言うと全部を、全ての体をアンドロイドにしても人間、という時代というか、ほぼそう言って良いんじゃないかなと思います。

一方で何が一番人間らしいことか?という風に考えてみると、おそらく僕は信じることだと思うわけです。例えば心がどこにあるのか?と考えれば、人の身振り手振りを見れば、あの人は心があるっていう風に感じるんですけれども、では自分に心があるか?と自分に問いただせば、どこに何があるかさっぱり分からないわけです。思わず心臓を見るわけですけれども、もちろん心臓に心なんかあるわけないんです。脳にあるんだけれど、脳に心があるなんて、やんないわけですね。だから心っていうのは他の人の仕草を見ればそこに感じられるようなもので、互いにそう思うから、自分にも心がないと辻褄が合わなくなるわけです。人間そのものもそうだと思うんですね。お互いに人間だと信じるから人間なわけです。隣の人がアンドロイドか人間かって、本当のところ確かめようが無いわけですね。座ってうなずくだけだったら、こいつもやってます。(自分のアンドロイドを指差す。会場、笑い。)だから互いに人間と信じあえれば、それで人間で居られると。アンドロイドである皆さんもですね、心配なくお互いに信じてるわけですから、十分人間として今、存在できているのだと思います。人として存在するアンドロイド。多分、だからアンドロイドっていうのは、十分人として存在できるんだろうと、思うわけですが、その1つの根拠は、隣の人の脳味噌が入っているって「いつ確かめました?」とか「身って本当に入っていますか?」とか。でもね、自分でもわからないですよね。時々脳を掴んでみないと。CTとかMRIは駄目ですよ。あれはコンピュータから出てくるから、合成している可能性があります。(会場、笑い。)時々頭蓋骨を開いて 「ちゃんと入っているな」とか、確かめておかないと。でもそんなこと、日常で絶対にしないです。「こんにちは」って会う人の中身が何であるか関係ないです。ロボットとは言わない。火星人かもしれない。中身なんか問わないというのが大事なんです。日常では中身なんか関係ないです。だから隣の人がアンドロイドであっても致し方がないということです。でもそうやって、僕等は技術を受け入れて、人間の定義を広げて、身体的な「制約」からどんどん解放されていく。それが技術開発の意味でもあるし、人間の定義を拡張する意味でもあって、それが本当の自由なのではないか? と思うわけです。そういったアンドロイドは、もちろん技術の塊ですから、どんどん人間を超えていく可能性があるわけです。多分、超えると思います。クイズだってコンピュータの方が人間よりはるかに優れた回答者になったりしてます。では人間にしかできないことってあるのか?と。よく問われますけれど、逆に言いたいのは、アンドロイドより、ロボットより、人間は優れてないと駄目なんですか?「オケラだってミミズだって みんなみんな生きているんだ」っていう歌あるじゃないですか。人間もそうやって生きてれば良いんでしょう?何で人間は機械より優れてないと駄目なんですか?もうそろそろそういう考え方は止めた方が良いかもしれないですね。

石黒氏の思想信条はクラウス・シュワブと全く同じことがわかりました。

クラウス・シュワブ:これまでの産業革命は、人類を動物の力から解放し、大量生産を可能にし、数十億の人々にデジタル技術をもたらしました。しかし、今回の第4次産業革命は、それとは根本的に異なります。物理的世界、デジタル世界、生物学的世界を融合し、あらゆる分野、経済、産業に影響を与え、人間とは何かという考えにまで異論を唱える様々な新しいテクノロジーによって特徴づけられているのです。

石黒氏の話の後半部分は、もはや何を言っているのかわからなかったと思いますが、それは石黒氏がこういう考えを持った人だからです:

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無神論ならぬ、無心論というわけです。心(魂)こそが人間存在の本質だと考えている自分からすれば、石黒氏の話は珍妙な屁理屈であり、滑稽にすら感じてしまいますが、石黒氏がテクノクラートの教科書通りの思考回路に完全にマインドコントロールされていることはわかりました。

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テクノクラートの特徴は、時折垣間見せる「非人間性」にあると思います。科学技術の発展と地球環境の保全についてなんだか進歩的で良さそうなことを言っているかと思えば、唐突にギョッとするような、正気を疑いたくなるようなことを言い出すのです。

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映画の予告編ではファンタジーとしてポップに描かれていますが、実際の話はもっとグロテスクです。

いくらミータリアン社会から不当な扱いを受けてきたベジタリアンでも、「肉を食べると吐き気を催す薬」のアイデアには同意しないでしょう。

5.AIとテクノクラシー

道徳的な解決策を扱うリベラルアーツを廃止し、「機械のような機能で理解される現実」を受け入れなさいというテクノクラシーの教育は、機械のように考える人間=テクノクラートを生みました。そして今度は、大衆に対して「もう人間は何も考えるな。意思決定はAIに任せてしまえ。」と言い出しています。このワシントン・ポストの記事を我慢して読んでみて下さい:

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2022年はAIに意思決定を委ねるべき年かもしれない
新年の抱負のような選択でさえも、アルゴリズムにアウトソーシングするという考えが広まっている。それも妥当な話に思える。

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人工知能を表現した仮想人間の写真。AIはますます、仕事や個人的な判断に役立てられるようになる可能性がある。人間より悪いことはできないでしょう?(iStock)

By Steven Zeitchik 2021年12月31日午前7時00分
この時期になると、過去12ヶ月がどれだけひどいものであったか、そして次の12ヶ月がどれだけ良いものであるかを常に考えるようになる。
2021年に善行を積み、充実した生活を送っていなかった多くの人にとって、そのような新年の抱負が非常に短命で終わることはわかっている。
そこでスミソニアンは、2022年に向けて別のアイデアを提案する。私たち自身の決意に頼るのではなく、AIに私たちが何をすべきかを尋ねたらどうだろうか?今週末から、オンラインと芸術産業館で開催される「Futures」展では、「Resolutions Generator(新年の抱負生成器)」というAIが、2022年に私たちが行うべき約束を提案してくれる。(強制はしない。)
ちょっと奇妙なアイデアに聞こえるし、奇妙な結果が出ないと言えば嘘になるだろう。
「自分の名前を好きな形に変えよう。」とか、「1年間毎週金曜日は違う帽子をかぶろう。」とか、「1ヶ月間、鈴の音を聞くたびに、ジャガイモの絵を描こう。」とか提案する。
AI研究者であり作家でもあるジャネル・シェインが設計したこのジェネレーターの奇妙な結果は意図的なものだ。彼女は人間がネットにアップした奇妙な抱負をいくつか使ってAI(強力なGPT-3)を意図的に訓練し、パラメータを大きく設定したのである。
「AIには、私たちが思いつかないような面白い抱負を考えてほしかったんです」とシェインは言う。芸術産業館のディレクターであるレイチェル・ゴスリンズは、「私たちは気まぐれを求めていたのです」「少しリアルさを加えて」と付け足した。
さて、だからといって本当に「図書館に入り、棚に登り、『私は巨大なキリンだ!』と叫び倒す」人はあまりいないだろう。でも、15キロの減量に挑戦するよりはずっと簡単だ。そして、この方法であなたは図書館に行き着くのだ。
それに、彼女らの言うことにも一理ある。実は、人間の抱負の集合体にアクセスすることで、AIは人間の豆粒のような脳みそでは思いつかないようなアイデアを思いつくかもしれないのだ。
とにかく、私たちはこれまで世界の問題にうまく対処してきたわけではない。気候変動。社会的分裂。インフレ。オミクロン。トム・ブレイディの独り勝ち。だから私たちは、AIが勧める相手と結婚を決めることはないだろう。でも、次の旅行はAIに選ばせるかも?AI駆動のアプリのおかげで、AIはすでにその旅行のために買う車や、そこへ行くためのルートに影響を及ぼしているだろう。
そして、より速く、さらに異なる思考ができるAIを配備することで、実世界に配当がもたらされるという証拠が山ほど出てきている。先月行われたスタンフォード大学の研究では、AIがコロナウイルス対策薬の発見を1カ月も早め、人命を救う可能性があると結論付けている。カナダの研究者は9月、行動問題の治療において、AIが医師よりも常に優れた選択をすることを発見した。デロイト会計事務所のような堅苦しい機関でさえ、政府規制の更新に人間ではなくAIを使うべきだと説得力のある主張をしたスタッフがいる。
なぜ多くの人が違和感を覚えるのか、その理由も納得がいく。道具と目標は違う。ミルウォーキーのおばあちゃんに会いに行くと決めるのは、本質的な選択だ。そこにどうやって行くかは、実用的な必要性に過ぎない。AIは、「どうやってやるか」については問題がないが、「何をするか」についてはあまり得意ではない
しかし、アルゴリズムの観点からは、それほど大きな差はないのでは?結局のところ、より良い結果は、より良い結果なのだ。オンライン出会い系アプリや、そこに登場する人物を決めるアルゴリズムが、すでに私たちの結婚の選択を後押ししているように、実質的な人生の決断は、すでにAIによって形作られているようなものなのだ。
さらに、心理的なメリットもある。間違った決断をすることへの恐怖が、今消滅していることを考えてみて欲しい。私たちの血圧は急降下するだろう。そうなれば、AIに血圧の薬を教えてもらう必要なくなるだろう。
(もちろん、AIが人間の根深い偏見を無意識のうちに複製してしまうという心配はある。もちろん、人間が重要な支配領域をブラックボックスに委ねることで、世界的な大惨事が起こる可能性があることは言うまでもない。しかし、ほら、トレードオフだ。)
※トレードオフ・・・何かを達成するためには何かを犠牲にしなければならない関係のこと。

このワシントン・ポストの記者も相当テクノクラシーに狂わされているなぁと思います。そして読んでいて違和感を感じなかったでしょうか?それはこの記者が、本来、「AIがヘンテコな新年の抱負を生成した」という笑い話のジョーク記事になるべき題材を、強引に「AIに人生の決断を委ねましょう」という主張に展開しているからです。実際、この記者の主張は事実と真逆です。なぜなら、記事中に登場したジャネル・シェインは、AIについてこのような主張をしている人だからです:

AIの危険性は、あなたが思っているよりも変です|ジャネル・シェイン 2019年11月14日公開

ジャネル・シェイン:
人工知能は、あらゆる産業を破壊することで知られていますね。アイスクリームはどうでしょう?高度な人工知能の力で、どんな心躍る新フレーバーを生み出せるのでしょうか。
そこで私は、キーリング中学校のコーダーたちとチームを組み、この疑問に対する答えを探りました。彼らは1,600種類以上のアイスクリームのフレーバーを集め、それをアルゴリズムに与えて、どんなフレーバーが生まれるかを確かめたのです。そして、AIが生み出したフレーバーのいくつかをご紹介します。
[パンプキンごみブレイク]

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会場:(笑)
[ピーナッツバタースライム]

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[ストロベリークリーム病]

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会場:(笑)

ジャネル・シェイン:これらのフレーバーは、私たちが期待していたようなおいしさではありません。そこで問題なのは、「何が起きたの?何が悪かったの?AIは私たちを殺そうとしているの?」それとも、私たちが頼んだことをやろうとしていて、問題が起きたのでしょうか?
映画では、AIで何かがうまくいかないとき、たいていはそれがAIが決めたことだからです。人間にはもう従わない、自分なりの目標がある、ありがとうございました、ということです。

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しかし、現実の世界では、私たちが実際に持っているAIは、そのために十分な賢さを持っているとは言えません。

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ミミズか、せいぜいミツバチ一匹程度の計算能力しかありません。実際には、もっと少ないかもしれません。私たちは常に脳について新しいことを学び、AIがいかに本物の脳に及ばないかを明らかにしています。
今日のAIは写真の中の歩行者を識別するようなタスクはできますが、歩行者が線やテクスチュアなどの集合体であるという以上の概念を持っていないのです。人間が何であるかはわからないのです。では、今のAIは私たちが頼んだことをやってくれるのでしょうか?できることならそうするでしょうが、私たちが実際に望んでいることはしないかもしれません。

例えば、ロボットの部品の集合体をAIに作らせようとしているとしましょう。A地点からB地点に移動するためのロボットに組み立てます。

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さて、従来のコンピュータプログラムを書いてこの問題を解決しようとした場合、プログラムには、どのように部品を集め、どのように組み立てて脚のついたロボットにし、その脚を使ってどのようにB地点まで歩くか、段階的な指示を与えることになります。しかし、AIを使って問題を解決する場合、その方法は異なります。AIに問題を解決する方法を教えず、ただ目標を与え、その目標に到達する方法を試行錯誤で自ら見つけ出さなければなりません。そして、AIがこの特定の問題を解決する方法は、次のようなものであることがわかりました。

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自分自身を塔のように組み立ててから倒し、B地点に着地させるのです。
そして、技術的にはこれで問題が解決されます。技術的にはB地点に到達したのです。AIの危険性は、AIが私たちに反抗することではなく、私たちの要求通りに動いてしまうことなのです。

そうなると、AIとの連携のコツは、こうなります:「どのように問題を設定すれば、AIが実際に私たちの望むことを行うようになるか?」

この小さなロボットは、AIによって制御されています。

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AIはロボットの脚のデザインを考え出し、その脚を使ってすべての障害物を乗り越える方法を考え出しました。しかしデイヴィッド・ハがこの実験を設定したとき、AIが足を作ることを許される大きさに、非常に厳しい制限を設ける必要があったのです。
そうしないと・・・

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会場:(笑)

ジャネル・シェイン:そして、技術的には、その障害物コースの最後までたどり着いたのです。つまり、AIにただ歩くという単純なことをさせるのがいかに難しいか、おわかりいただけたと思います。AIがこれをするのを見て、「ずるいな、高い塔になって倒れるだけではだめだ、実際に足を使って歩かないといけないんだ」と言うかもしれませんね。

しかし、それもうまくいくとは限りません。このAIの仕事は、速く動くことでした。

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正面を向いて走れとか、腕は使うなとか、そういうことは言っていないんです。だから、AIに速く動くように訓練すると、宙返りやバカ歩きのようなことが起こるのです。本当によくあることなんです。床にへばりつきながら歩くのもそうです。

会場:(笑)

ジャネル・シェイン:だから、私見ですが、もっともっと変なロボットであるべきだったのは、『ターミネーター』だと思いますね。
『マトリックス』のハッキングも、AIにチャンスを与えればできるようになることです。シミュレーションでAIを訓練すれば、AIはシミュレーションの計算ミスをハックしてエネルギーとして回収するようなことを学ぶでしょう。あるいは、床に何度もグリッチすることで、より速く移動する方法を見つけ出すでしょう。

AIとの共同作業は、人間との共同作業というよりも、ある種の奇妙な自然の力との共同作業のようなものです。そして、AIに解決すべき問題を誤って与えてしまうことは本当に簡単で、実際に何かが起こって初めてそのことに気づくこともよくあります。

これは私が行った実験です。AIに絵の具の色をコピーさせ、新しい絵の具を発明させようとしました。左にあるようなリストを与えました。
[Sherwin Williams の塗料:stirring orange/peacock plume/frolic/radiant lilac]

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AIが実際に作り出したのがこちらです。
[ニューラルネット:シンディスうんち/糞色/苦しみ色/灰色陰部]

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会場:(笑)

ジャネル・シェイン:つまり、技術的には、私が頼んだとおりのことをしてくれたのです。素敵なペンキの色の名前を頼んだつもりでしたが、実際に頼んだのは、オリジナルで見たような文字の組み合わせを真似ることだけだったんです。言葉の意味や、この色にはこういう言葉を使わない方がいいというようなことは、何も教えていません。つまり、私が与えたデータが、この子の世界のすべてなのです。アイスクリームのフレーバーと同じで、それ以外のことは何も知りません。ですから、私たちはデータを通じて、誤ってAIに間違ったことを指示してしまうことがよくあります。

これはテンチという魚です。そして、このテンチを写真で識別するようにAIを訓練した研究グループがありました。しかし、魚の識別に写真のどの部分を実際に使っているかを尋ねると、こうハイライトされたのです。

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そう、これは人間の指です。魚を見分けるのに、なぜ人間の指を探すのでしょうか?テンチはトロフィーフィッシュなので、AIがトレーニング中に見たこの魚の写真には、このように写っていたのです。

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会場:(笑)

ジャネル・シェイン:そして、指が魚の一部ではないことも知りませんでした。このように、見ているものを理解できるAIを設計するのはとても難しいのです。自動運転車の画像認識を設計するのが難しいのはこのためで、自動運転車の失敗の多くがAIが混乱したためなのです。

2016年の例についてお話したいと思います。テスラのAI「オートパイロット」を使っていた人が、設計通りに高速道路で使うのではなく、市街地で使っていたところ、死亡事故が起きました。何が起きたかというと、トラックが車の前に出てきたのですが、車がブレーキをかけなかったのです。
AIは間違いなく写真に写っているトラックを認識するように訓練されていました。しかし、このAIは高速道路を走行するトラックを認識するよう訓練されていたようです。そこでは、後ろからトラックを見ることを想定しています。高速道路では横から来るトラックは想定外です。だからAIがこのトラックを見たとき、道路標識である可能性が高いので、その下を走っても安全だと認識したようです。

ここで、違う分野のAIの誤操作を紹介します。アマゾンは最近、取り組んでいた履歴書仕分けアルゴリズムが女性差別を学習していたことを発見し、断念せざるを得なくなりました。
彼らは過去に採用した人の履歴書の例でAIに学習させていたのです。その結果、AIは女子大出身者や、履歴書のどこかに「女子サッカーチーム」「女性エンジニア協会」など、「女」という言葉が含まれる人の履歴書を避けるように学習したのです。

AIは、目にした人間の行いの中で、この特定の部分をコピーしてはいけないということを知りませんでした。技術的には、AIは指示されたことを実行したのです。ただ、たまたま誤って間違ったことをさせただけなのです。このようなことは、AIではよくあることです。AIは本当に破壊的で、しかもそれを自覚していないことがあります。

FacebookやYouTubeで新しいコンテンツを推奨するAIは、クリック数と再生回数を増やすために最適化されています。そして残念なことに、その方法の1つとして、陰謀論や偏見に満ちたコンテンツを推奨することを発見したのです。AI自身は、このようなコンテンツが実際に何であるかという概念を持っていませんし、このようなコンテンツを推奨することでどのような結果になるかという概念も持っていないのです。ですから、AIと一緒に仕事をするときは、問題を回避するのは私たち次第なのです。そして、物事がうまくいかないことを避けること、それはコミュニケーションという古くからの問題に行き着くのかもしれません。私たち人間は、AIとのコミュニケーションの取り方を学ばなければならないのです。

私たちは、AIに何ができて何ができないかを学ばなくてはなりません。そして、AIのそのちっちゃなミミズの脳では、私たちが頼もうとしていることを本当は理解していないということを理解しなければなりません。

つまり、SFに出てくるような超高性能で全知全能のAIではなく、AIと一緒に働く覚悟が必要なのです。現代に実際に存在するようなAIと一緒に働く覚悟が必要なのです。そして、現代のAIは十分に奇妙な存在なのです。ありがとうございました。

これは2~3年前の講演ということもあり、ジャネル・シェインのAIに対する評価が正当なのかどうかはわかりません。しかしAIの危なっかしさや、取り扱いの難しさについては彼女の言う通りなのだろうと思います。

問題はワシントン・ポストの記者です。彼は「AIは人間の豆粒のような脳みそでは思いつかないようなアイデアを思いつくかもしれない」とか、「AIは、「どうやってやるか」については問題がない」とか、ジャネル・シェインが示していた事実とは真逆のことを言っていました。

実際にはAIの脳は人間の脳に遠く及ばず、AIは人間から与えられたデータに依存しており、人間による細かな条件設定がなければ、とんでもなく奇妙な方法で設定目標を達成しようとしていました。

それをどうして「実質的な人生の決断は、すでにAIによって形作られているようなもの」などという話に結びつけるのでしょうか?これはひどい欺瞞です。AIの背後には、訓練データを与え、条件設定やアルゴリズムを作ったエンジニアがいるのに、「AIは人間よりも素早く公平で正しい判断ができる」といって騙して、人々から意思決定の力を奪おうとしているのです。

それでも、AIにデータを与え、条件設定するエンジニアがしっかりしていれば問題ないのでは?科学を知っていて、頭のいい彼らに任せておけば良いのでは?という考えの人も多いでしょう。しかし、リベラルアーツを廃止し、人文学を軽視するテクノクラシー教育で育ったエンジニアやテクノクラート(ソーシャル・エンジニア)で大丈夫なのでしょうか?

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非常に危なっかしく感じます。

ジャネル・シェインのプレゼンを見ていてもそうですが、テクノクラシーにはスプラスティックな可笑しさ、滑稽さがあります。チャップリンは1938年の『モダンタイムス』の中で、それを見事に表現していました。

これを現代版にしたらこんな感じでしょうか。

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テクノクラシーが人類支配の最終段階であること、テクノクラートがどこか狂った人たちであることはよくわかりました。ではイーロン・マスクはどうなのか?彼もテクノクラートの狂人ではないのか?それは次回の記事で検討します。

6.パトリック・ウッド先生の補講

最後に、パトリック・ウッド氏の2022年1月のロング・インタビューから、いくつかの金言をピックアップして、この記事を終えたいと思います。インタビュアーは南アフリカの漫画家ジェレミー・ネルです。

(9:46~)
パトリック・ウッド:テクノクラートとテクノクラシーは、政府機構を全面的に廃止しようとしています。人々への直接的な支配を主張したいのです。政府はお節介な月給泥棒と見なされています。もちろん、私たちも同じことを言うかもしれません(笑)しかし、彼らは多くのことを間違えています。
テクノクラシーは政府を憎んできました。始まって以来、彼らは常にそうでした。そして、ほとんどの政府機関は、その溝をあまり認識していないのです。東洋を見ると、西洋と同じような脱構築が、少し違う言葉で行われているのがわかります。しかし、深く観察してみると、同じようなことが起こっていることがわかります。彼らはアルゴリズムによって社会のすべてを直接コントロールする科学的独裁システムを実現するために、組織化された政治システムを解体しているのです。そしてその流れの中で、彼らは社会に対する答えを持っているので、政治体制は必要ないと考えています。自分たちは「優秀で正しいのだから、なぜ議論をする必要があるのか、私たちには科学があるのだ。科学は常に正しいのだから、科学に従わなければならない。」というような感じです。しかし、もちろん、本当の科学に従っているのではありません。私たちは、彼らが奥の部屋で小さなるつぼの中で作り上げたものに従っているだけなのです。

(13:50~)
パトリック・ウッド:(テクノクラシー運動が始まった)1932年は大恐慌のさなかでした。1929年に株式市場が暴落し、1932年には世界中が不況に陥りました。アメリカの人々は、資本主義は死んだ、自由な企業は死んだ、それを葬り去る必要がある、と信じていました。そこでコロンビア大学のエンジニアたちが、自分たちは十分に賢いので、全く新しい経済システムをゼロから発明できると考え、それをテクノクラシーと呼びました
そして、それはすべての資源と製造業の生産高と人々のすべての消費をコントロールするために設計されたという意味で、経済システムであり、彼らはそれを資源ベースの経済システムと呼んでいます。
それは今日、国連で行われている持続可能な開発のようなものです。今日の世界経済フォーラムで語られているグレートリセットのようなものです。多くの指導者が話しているグリーン・ニューディールにもよく似ています。よく耳にする「ビルド・バック・ベター(よりよい復興」というのも同じです。これらはすべて、もともとのテクノクラシー運動から枝分かれしたものです。資本主義や自由市場経済が死んだら、なぜ他の代替案は資源ベースの経済システムであるテクノクラシーしかないのでしょう?
さらに、彼らは、すべての通貨を完全に廃止して、規制したいと言っています。彼らは、経済システムを、そこに投入されるエネルギーの量に応じて規制することを望んでいます。もちろん、論理的にはエネルギーなしには経済活動は起こりえません。電気や石油、ガスがなければ工場は動きません。だから彼らはそれが経済システムをコントロールし、規制するための自然な方法であると考えたのです。
そこで彼らは、エネルギー・クレジットのアイデアを生み出しました。これはユニバーサル・ベーシック・インカムのようなもので、簡単に人々に与えられるものです。誰もがエネルギー・クレジットの社会的配分を受け、店などに出かけて、商品やサービスを作るために使われたエネルギー量に応じて、商品やサービスを購入することができるのです。彼らはこの計画で、すべての通貨、すべての価値、需要と供給の問題を一掃しようと考えました。そして、彼らがエネルギーに応じて経済をコントロールします。そのため、彼らは、モノを作るために社会に注ぎ込まれるエネルギーの量を非常に注意深くコントロールするのです。
第二に、彼らが自分たちについて語ったことで、確かに不愉快なことは、彼らが社会工学(ソーシャル・エンジニアリング)の科学と呼んでいるものです。それは彼らが他のすべてを達成するための手段です。社会工学の科学は、政治システムの必要性を完全に排除します。なぜなら、ソーシャル・エンジニアとしての彼らは、自分たちがやりたいことをするために社会を条件付けし、コントロールするために、社会工学の科学的手法を使うことを意図していたからです。それはまさに科学的独裁であり、ディストピア的な新世界なのです。オーウェルの『1984年』のような世界です。そこでは彼らがただそれを行い、「私たちが、あなた方に生き方を教えてあげます。」と言って、人々には選択の余地が残されないのです。そしてこれは、クラウス・シュワブが世界経済フォーラムで何度も言っていたことを思い出させます。2030年までには、人々は何も所有しなくなり、それで幸せになれると彼は言っています

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これがテクノクラートのエゴイスティックな考え方です。彼らは自分たちは正しいと思い込んでいて、人々が自分たちを信じればいいと思っているのです。なぜなら、彼らが博士号を持っていて、何兆円ものお金を持っているのですから、彼らの言うとおりにすればいいのだという考えです。

(20:44~)
1970年代初頭、テクノクラシーのコンセプトは再び取り上げられ、より直接的に政策に導入されました。これを行った初期の三極委員会のメンバーには、デビッド・ロックフェラーや当時の超富裕層、多国籍企業、高名な政治家など、お金のある人々が含まれていました。三極委員会の構成は、現在の世界経済フォーラムの構成と少し似ています。権力とお金がありました。
彼らは73年に、すべての資源を支配することによって、経済モデルを自由市場経済からテクノクラシーに変える機会を見出したのです。それがニクソン政権化で行われた金ドル兌換停止です。南アフリカにも関係してくる話です。私たちはあの時、紙幣はもう終わりだと知ったのです。それが、いずれ不換紙幣の終焉につながることは分かっていました。私たちに分かるのだから、ロックフェラーも分かっていたはずです。世界中の紙幣が燃え尽きるのは時間の問題です。問題は、その後に何が起こるかです。ロックフェラーは、当時、チェース・マンハッタン銀行の会長で、それは現在のJPモルガン・チェースですが。彼らの究極の目標は、資源を所有すること、あるいは資源をコントロールすることだと考えました。所有はコントロールほど必要ではありませんでした。だから、世界の資源をコントロールする必要があったのです。そうすれば、どんな通貨制度が上に乗っかっていても問題ありません。三極委員会は新国際経済秩序という新しい言葉を生み出しました。彼らはそれを、委員会のもう一人の共同創設者であるブレジンスキーの本に基づいています。

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『二つの時代の間に:テクノトロニック時代におけるアメリカの役割 』
12~13年前に歴史的なテクノクラシーを発見した後、私はその本をもう一度読み返しました。テクノトロニックという言葉は、テクノクラシックのパクリではないかと疑っていたのですが、その通りでした。そして、その考え方は、どんどん不換紙幣のお金から離れ、単に資源をコントロールすることでした。それが彼らのゲームプランであり、私たちは今、まさにそれを目にしているのです。彼らは1992年のアジェンダ21で、持続可能な開発という教義を作り上げました。国連はそれ以来、この持続可能性と持続可能な開発という概念を持っています。それは資源ベースの経済システムであり、それはテクノクラシーであると私は強く主張します。彼らはこのコンセプトを地球上のあらゆる場所に広め、今では地球上のすべての国にこのクレイジーな資源ベースの経済システムが浸透しているのです。

25:20~
ブレジンスキーは、3つの異なる時代があると確信していました。『二つの時代の間に』と彼が分析したということは、3つの時代があるということです。前の時代、彼が当時いた時代、そして未来がテクノトロニックの時代です。彼はそれが来ることを強く確信していました。著書の中で、彼はマルクス主義とその派生物をテクノトロニック時代への必要な足がかりだと説明しました。なぜ、彼がそう考えるのか、なぜそう考えるに至ったのか、私はいろいろ考えてみました。基本的な考え方は、マルクス主義とその派生物が常に社会の大きな破壊者であったということです。会社を潰したいなら、マルクス主義と共産主義を大量に投入して、しばらく待てばいいでしょう。秘伝のタレを入れれば、数年後、国は自壊します。社会的な大惨事になり、誰もが他の人と争うようになるのです。私たちはこれを世界中で見てきました。私は遠く南アフリ カでそれを見てきました、他のアフリカ南部の国でもです。だからマルクス主義に関連するすべての政治哲学が貢献してきた役割は、近代社会を「破壊すること」なのです。そして今、特に西側では、米国に徹底的にマルクス主義の教義と、マルクス主義の思惑を実行する人たちが浸透しています。
これらは、アメリカを築き上げてきたのではなく、アメリカを引き裂いてきたのです。そして今、あらゆる場面で、誰かがこれらのマルクス主義者を操っているのを目にします。アレクサンドラ・オカシオ・コルテス、AOCのような政治家もいます。彼女はグリーン・ニューディールについて話していますが、それは基本的にテクノクラシーです。しかし、彼女はグリーン・ニューディールについて話すと同時に、マルクス主義的なナンセンスを吐き出しています。そしてこれは、どの国でも、特にアメリカでは、今までに提示された唯一の解決策なのです。マルクス主義のせいで、この国の社会構造は引き裂かれつつあるのがわかります。しかし、彼らはその解決策がグリーン・ニューディールだ、持続可能な開発だと言うのです。回復力と持続可能性を持つ必要があると。全て国連のナンセンスです。しかし、プランBはありません。他の選択肢はありません。例えば、システムを修正したり、あるいは物事を正しく行う他の人々をそこに入れたりはしません。そういったプランBはありません。いつも持続可能な開発、グリーンニューディール的なもので、これこそが私たちがすべきことだと言っています。そしてマルクス主義の教義であろうが、地球温暖化であろうが、パンデミックであろうが、あらゆる場所でうまくいかないことに対し、彼らが持ち出す唯一の解決策は、持続可能な開発なのです。そして「国連に引き継がせましょう。」「持続可能な開発チームに引き継がせましょう。」と言います。それが世界のテクノクラートなのです。

ジェレミー・ネル:パトリック、それは個人の自由とは全く相容れないもののようですね。

パトリック・ウッド:それは控えめな表現で、個人の自由は存在しません。テクノクラシーには個人の自由はありません。

ジェレミー・ネル:では、何を口実にしているの?

パトリック・ウッド:口実は、環境保護主義と経済効率です。これらは、人々を混乱させるために持ち出されたカカシです。これらは、資源を奪うための口実です。テクノクラシーを研究するとき、私はいつも1973年のデイヴィッド・ロックフェラーに錨を下ろしています。そこから、現代のグローバリゼーションが始まったのです。そして私がかなり納得している結論は、ロックフェラーが興味を持ったのは、世界の資源を直接的に蓄積することだったのだということです。お金ではなく、資源をです。なぜなら、資源を所有すれば、全てを支配できます。全ての資源を所有すれば、お金でもエネルギーでも何でも、全ての富を所有できます。もしそれが当初の目的であったなら、私は「その目的は何年もかけて変わったのか?何か他のものが入ってきて、私たちは本当にそんなつもりじゃなかったんだ、気が変わったんだ、別の何かをやろう、ということになったのか?」と自問してみます。そして、私は「いいえ」と答えます。全く事情は変わっていません。

例を挙げましょう。国連は世界銀行、IMF、国際決済銀行とともに、特に多くの第三国を、彼らが提供するすべてのプログラムで、深い負債に追い込みました。「あなたの国にはこれができます。IMFや世界銀行から融資を受けることができるんです。アメリカのように工業化することができるんです。」と言って。その嘘は彼らにお金を借りさせるためでしたが、それでも彼らはお金を借り、その結果、お金を返済できるほど満足に国を運営することができません。それで、彼らはドアをノックしに来て、問題がここにあることを知れ、友よと言うのです。

世界銀行、IMF、その他の機関が行ったことは、多額の借金をさせられた国々に戻って、「みんなの問題を解決する取引がある」と言うことでした。彼らはそれを「土地・債務スワップ」と呼んでいます。「あなたの国の特定の土地を世界遺産基金や遺産プログラムに指定すれば、借金の大部分を免除します」と言ったのです。

これは今では自然保護債務スワップと呼ばれています。

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こちらの動画では、メキシコの女学生が「このプログラムによってマヤ系先住民族たちが自然保護を理由に自分たちの土地から立ち退かされた。」と語っています

パトリック・ウッド:すると突然、5億エーカーの土地が、国連が作り上げた遺産ゾーンなどに落とされます。基本的に、その土地に南京錠をかけて開発することになります。もう何もできませんし、土地に入ることさえできないところもあります。以前はその国の国有地だったのが、今ではただの無人の土地です。そうやって、彼らは世界の重要な資源を蓄積してきたのです。
国連はそれらを公的アクセスやその国の政府のアクセスから遠ざけています。今、それらはグローバルな共同信託のものになっています。

アメリカではどうでしょう。合衆国憲法では、ワシントンDCといくつかの港、軍事基地を除いては、連邦政府がいかなる不動産も所有することを規定していません。しかし過去30~40年の間に、政府は所有地を蓄積してきました。最新の計算では336億エーカーほどの不動産があります。なぜ、政府が不動産を必要とするのか?必要ありません。明らかに。政府は政府であって、土地所有者ではないのです。これは世界中で起こっていることで、資源が食い物にされるのを私たちは見ているのです。しかし、「いつか私たちの子孫の世代が蝶々を見に行くために、土地を確保する必要があるのでは?」と言う人もいるでしょう。そのように、メリット・デメリットの両面の効果はあります。しかし、鉱業や木材など、現在の経済システムから貴重な資源が奪われるだけでなく、それは他のすべてのモノの価格を押し上げ、人々をビジネスから締め出すことにもなります。この機構によって、さらに多くの土地が蓄積されていきます。世界の物理的資源を蓄積するための自己増殖マシンなのです。私の意見では、これは本当に歪んでいると思いますが、とにかく、ちょっと話がそれました。私はただ、それが彼らの当初からの目標であり、今も変わっていないことを説明したいのです。そして、このことは今日も国連のあらゆるレベルで起こり続けています。BIS(国際決済銀行)、世界銀行、国際通貨基金などと協調して行われているのです。これは非常に深い筋書きだと言わざるを得ません。

ジェレミー・ネル:サイバーの世界も、例えばインターネットなど、彼らが欲しい「資源」になるのでしょうか?

パトリック・ウッド:そうです。しかし、インターネットが資源であるという意見には同意しますが、もっと不穏な図式がここにあります。
1973年当時、これはロックフェラーの見解ではなかったかもしれませんが、今日、あなたや私が「資源」になったことは確かです。「製品」ではなく「資源」です。
今、私のお気に入りの本の1冊に、ハーバード大学の元教授ショシャナ・ズボフが書いた『監視資本主義』という本があります。その本をまだ持っていないなら、手に入れるべきです。これは素晴らしい仕事です。
彼女は巨大なハイテク産業、グーグルやフェイスブックは人々から情報をマイニング(採掘)することによって、直接的に人々を資源に変えました。そしてその情報を利用することで、人々を確実に束縛することができます。これは従来の考え方とは違います。今日、多くの人が「私たちはもうただの製品に過ぎない。彼らは製品を操作しようとしているのだ。」と言います。それでは単純すぎます。今では私たちは資源になったのです。もし土地や、金や銀や木材や農業や動物やその他諸々のものが世界の資源だと言われたら、人々は納得します。しかし、彼らが私たちを国立公園を走る野牛と変わらない動物だと考えていると思うと、傷つくのです。しかし、彼らは私たちをただの資源として見て、資源として扱っています。
「でも、どういう意味で?私たちのデータとかプロファイリングとか?私たちを資源として扱うとはどういうこと?」と思うでしょう。それは大きな問題で、監視資本主義の概念を全て伝えるのは難しいでしょう。ズボフが書いた本は600ページもあります。とても深い本で、このことがどのように展開されてきたか、たくさんの例が挙げられています。しかし、人々が資源になることを約束したとき、人々は鉱山の金のように抽出の対象となるのです。

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パトリック・ウッド:だから、人々から抽出されるのはデータなのです。それは人々の人生を取り囲み、人々の人生から排出されるものです。人々がすることすべて。人々が行くところすべて。人々が通信する相手すべて。これらの情報はすべて、人々から抽出されるものなのです。それは人生の排気ガスと言えるでしょう。車の後ろから排気ガスが出てくるのと同じです。そしてあなたの人生が進み、彼らがあなたの人生に関するすべてのデータを抽出したとき、彼らはそれを逆転させて使用することができます。ソーシャル・エンジニアリングの技術を使って、あなたの人生にある種の予測可能性を導入し、彼らが望むことをさせるようにあなたを操ることができます。
例えば、あなたが最近買った10個の製品が何であれ、あなたがこれから買う11個目の製品について、そうして彼らは確信するのでしょう?

ジェレミー・ネル:そうですね。あなたの言っていることを確証するために言いますが、少し前に私のポッドキャストに出演したパトリック・フェイガンは、ケンブリッジ・アナリティカの行動心理学者ですが、それはまさに彼らがやっていたことです。
パトリック・ウッド:そうです、その通りです。つまり、これは一般的な操作やナッジ(※行動科学の知見から、望ましい行動をとれるよう人を後押しするアプローチのこと)などよりも少し悪質なのです。
彼らは、彼らのソーシャル・エンジニアリング(社会工学)に利用する意図を持って、人間性を抽出するこの技術を完成させました。

オリジナルのテクノクラシーについて話したことを思い出してください。彼らはそれを「社会工学の科学」と呼んでいます。私たちは今、その社会工学がどのようなもので、どのように私たちにマニフェスト(具現化)するかを味わっているのです。もはや、単にサイオプ、心理作戦と呼ばれるものだけではありません。現時点では、それよりもずっと深いものです。

人類がこのインターネットの世界に引き込まれているのは、あなたやあなたのグループ、あなたの家族、あなたの所属するグループなどに関するあらゆるデータや情報を取得したり、抽出したりするためなのです。技術者心理は確実性を求めます。彼らにはもちろんデータも必要ですが、確実性を求めます。彼らは予測可能性を求め、自分にとって確実なものに突き動かされているのです。彼らは監視資本主義でそれを実現する方法を見つけたのです。彼らは私たちを製品ではなく、資源に変えてしまうのです。そこから製品を作って、他の会社に売ります。

どうしてそんなことができるのか?説明しましょう。例えば、あなたがGoogleを利用しているとします。グーグルは人々の行動、購入品、 居場所を追跡しています。銀行を利用する場所など、あらゆることを網羅します。グーグルにアクセスして検索するとき、何かを思い浮かべますよね。「ソニーのヘッドフォンか何かを探したい」 などと。そして「ヘッドホン」と入力します。あなたに表示されるドロップダウンリストは、街角で同じように「ヘッドホン」と入力した人と、違うリストが表示されるかもしれません。あなたへの提案は、あなたとあなたに関する全てのデータのために、あなた用に修正されたのです。それはソーシャル・エンジニアリングです。なぜなら、あなたが選択できる選択肢は、それが何であれ、小さなドロップダウンリストの中にあるからです。通常、人々は、ああ、これが私の欲しいものだ、とリストをスクロールしていき、一つをクリックします。そして、それは人によって全く異なるものを提供します。彼らはマーケティングを、あなたの周りのまゆを、あつらえたのです。あなたやあなたの個人的な状況、プロフィールに合わせて調整したのです。このコンセプトは、実は1932年に書かれていたものです。信じられないことです。

ジェレミー・ネル:つまり、科学技術による独裁ですね。

パトリック・ウッド:そう、アルゴリズムによる独裁です。科学技術とアルゴリズムによる独裁。かなり不穏なことです。しかし、一度それが見えてしまったら、もう見えなくなることはないでしょう。

(57:32~)
パトリック・ウッド:1934年には、北米のテクノクラシー運動には、50万人以上の会費を払っている会員がいました。カナダでも大きな組織でした。カナダでも大きな動きだったのです。これは南アフリカに関するもう1つの興味深い断片です。私が大好きな話です。少なくともこれを聞いたときは笑いましたよ。30年代から40年代にかけて、カナダのテクノクラートのトップは、ジョシュア・ホールドマン博士という名の指圧師でした。第二次世界大戦中に、ナチス・ドイツに似ていると恐れて、カナダ政府がテクノクラシーを閉鎖したとき、ホールドマンはそれを守ろうとしました。「君らはSSに酷似している。閉鎖だ。もう集会をしてはならない。」と言われ、ホールドマンはある時点まで自身を擁護していたのですが、彼はついにそのことにうんざりしてしまったのです。彼はカナダを離れ、南アフリカに移住し、そこで家族を育てました。そこで孫を育てました。その孫の名前がイーロン・マスクです(笑)。

ジェレミー・ネル:アッハッハ(笑)。

パトリック・ウッド:イーロン・マスクは南アフリ カを出て、カナダに戻り、大学に入った後、米国で大学を卒業しました。しかし、彼は南アフリ カで生まれました。

ジェレミー・ネル:ええ。プレトリア・ボーイズ高校に通っていたようです。

パトリック・ウッド:そう。彼はテクノクラートの家庭で育ち、テクノクラシーに染まっているのです。そして、彼は今日、本来のテクノクラートの特徴をすべて示していますそして、世界一の金持ちになったのです。

ジェレミー・ネル:あなたは彼を信用しますか?

パトリック・ウッド:いいえ、1分たりとも信じません。彼はテクノクラートです。彼はテクノクラートの心を持っています。人々は、私たちの敵は共産主義だ、と言います。ちょっと待って下さい。共産主義者がどうやって世界一の金持ちになるのですか?共産主義者やマルクス主義者になることで、どうしてマスクのような地位につけるでしょう。これは矛盾していますね。

(1:06:25~)
ジェレミー・ネル:あなたの著書の中でテクノクラシー・モデルの一部として紹介されているのが、キャッシュレス社会です。デジタルIDと中央銀行のデジタル通貨の出現で、それが実現しつつありますね。

パトリック・ウッド:そうですね。ビットコインやイーサリアム、その他のブロックチェーン指向のデジタル通貨に希望と人生をかけてきた哀れな人たち全員にとって、大きな失望が待っていると私は思います。
現金は、もちろん匿名性を提供するものです。買い物の匿名性、持っているかもしれない財産の匿名性。マットレスに高額の紙幣をいっぱいに詰め込んでいても、誰もあなたが何を持っているかは知らないのです。
彼らは、すべての人をデジタル時代に、現代のインターネットの監視ネットワークに強制的に参加させ、すべての人が監視システムに含まれるようにしたいのです。銀行口座を持たない人や、追跡監視されていない人が、世界に約25億人いると言われています。これはテクノクラートにとって問題です。彼らは彼らをシステムに取り込み、データマイニングで管理し、彼らの資源にしたいのです。彼らからすれば、そういった人たちは鉱山に眠っている金塊のように、ただそこに眠っているのですから。そこにあることは分かっていても、それを掘り出すためにシャベルの一本も持ち上げていないことになります。だから彼らは、通貨は消えなければならない、世界の不換紙幣は消えなければならない、と考えています。
これはロックフェラーの当初からの夢だったと思います。おそらく彼はそれをどう成し遂げるかはわかっていませんでした。しかし彼は、世界の物理的な不換紙幣が全く無価値で役に立たなくなり、世界の資源を掌握する目的を果たせなくなるときが来ることを知っていました。
今日、私たちは、この全く新しい金融システムが集合的に登場するのを目の当たりにしています。それはフィンテック金融テクノロジーと呼ばれるもので、世界の新しいハイテク金融のすべての概念を取り入れたものです。

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これはおそらく4年前だと思いますが、国連が直接宣言しました。フィンテックが必要な金融システムであり、持続可能な開発を支えることができる唯一の金融システムであると宣言したのです。彼らがそう言ったのです。

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パトリック・ウッド:なるほど、これは納得です。経済システムがあれば、それが何であろうと関係なく、何らかの金融手段を持たなければなりません。車のエンジンにオイルがなければ、車を走らせることはできないのと同じです。金融システムは、持続可能な開発という新たな到来を支えなければならないのです。世界経済フォーラムもこのことについて話しています。
世界経済フォーラムは、フィンテックが、世界規模で持続可能な開発を支える金融システムの答えになると考えています。
ジェレミー・ネル:すべての道はローマに通ず、ですね。

パトリック・ウッド:その通りです。彼らは何であれ、地球温暖化やパンデミックのような人工的な刺激で人々をそこへ向かわせます。それらは便利な小道具に過ぎません。空に照明弾を爆発させて、動物を怖がらせて、特定の方向に走らせるようなものです。

ジェレミー・ネル:劇場ですね。

パトリック・ウッド:その通りです。

ジェレミー・ネル:パトリック、私たちは何か気持ちが明るくなる側面なしに話を終わらせることはできません。そこでですが、私たちは何をすればいいのでしょう?

パトリック・ウッド:その一。彼らが与える役割を演じないことです。誰かがその役割を演じさせようとしていると感じたら、それを演じないことです。頑固な年寄りのラバのようにきびすを返して、その役を演じないことです。
もう一つ、最近とても印象的なのは、歴史的に圧政(専制政治)に対する障害は言論の自由であったということです。言論が制限されたとき、言論の自由が一掃されたとき、犠牲者が声を上げられなくなったとき、それは殺人が始まるときです。そのときこそ、殺戮が始まるのです。あなたの国のとても近くに例がありますね。特にモザンビークを例に取り上げましょう。
モザンビークでマルクス主義風の解放の神学による乗っ取りがあった時、最初に起こったのは、メディアの封鎖でした。彼らはすべてのラジオ局を占拠し、すべての新聞社を乗っ取りました。反対意見を持つ多くのジャーナリストを殺して、排除しました。そして反対派の声が全く聞こえなくなりました。「声がない」ということは、「精査がない」ということです。殺人でも何でもやりたい放題で、発覚することもなく、誰も文句を言うこともなくなります。その時点で、マルクス主義ゲリラが知識人、金持ち、教育熱心な人々を路上に引きずり出し、細かく切り刻み始めたのです。しかし、モザンビークで起こっていたことは、西側世界には何も伝わりませんでした。言論の自由が封じられたからです。このことは、今日の私たちに大きな示唆を与えています。ボルシェビキ革命(十月革命)でも同じことが起こりました。

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パトリック・ウッド:私たちはドイツでもそれを見ました。カンボジアの例もそうです。報道がなくなると、殺意が生まれるのです。

ジェレミー・ネル:ルワンダも同じだと思います。

パトリック・ウッド:そうです。狂気の沙汰です。だから言論の自由は自然な解毒剤であり、それは粛清に対するワクチン(笑)なのです。私たちの声が聞こえなくなる日は、大量殺戮が始まる日です。今まで見たこともないような。さて、私は未来予測をするのが好きではありませんが、歴史的な観察をすることはできます。言論の自由を維持し、生かし続けることは、私たちの自由のために非常に重要なのです。それがなくなれば、私たちはおしまいです。マイクを持ち続けても、誰も聞いてくれなければ意味がないのです。それが、現時点での私の大きな知的収穫です。だから私はここで、「言論の自由のための市民(Citizens for Free Speech)」という組織と一緒に多くのことをしているのです。

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これはアメリカ合衆国の非営利団体ですが、私たちは言論の自由を守り、向上させ、それを正しく責任を持って行使できるように、人々を励まし、力を与えようとしているのです。言論の自由のために、他の国からも多くの人々が参加してくれています。言論の自由という概念は世界共通で、世界中どこでも誰もが理解しているのが面白いところです。一つも不可解なことがないという感じです。そして自由を愛する人々は、その声を聞いて欲しいと思っているようです。

ジェレミー・ネル:言論の自由というのは、現状に反対することを言うということですか?

パトリック・ウッド:確かにそれは言論の自由の効果です。しかし、「思想の自由市場」では、発言者や書き手などが意図的に人を騙して何かを操作しようとしていない限り、他人の財産や生命、評判などを破壊しない限り、中傷や名誉毀損、詐欺など法律に抵触するものでない限り、どんな発言も許されます。「思想の自由市場」は、どちらかと言えば騒々しく混乱しているものなのです。それはカオスだと言う人もいます。しかし、馬鹿でも馬鹿なことを言う権利があるのです。誰かを嘘で騙して、間違った方向に誘導しようとしない限りはね。私たちは「思想の自由市場」でそれらを選別しているのです。それが人間の心理であり、私たちの仕事です。私たちは、「そんなこと言ってはいけない」と言う立場に立つべきではありません。もちろん、それが嘘でない限りです。嘘だったら、裁判にかけることになるのですが。
しかし、言論の自由が機能していたところでは、世界は発展し、世界はより良くなってきました。例えば、少なくとも科学界では、ある科学や数学が正しいかどうかを議論することができます。
人は最終的に真実と誤りを選別する能力を持っていると思います。ですから、私たちは人々に発言させれば良いのです。もし人々が義務化やワクチンパスポートに反対する発言をしたいのであれば、そうさせるべきです。
もし反対にワクチン・パスポートを主張する人がいたらどうすべきでしょう?その人は必ずしも誰かを騙そうとはしていないかもしれません。なぜそれが良いのかについて言いたいことがあるのです。それだったら、私は、その人にも話をさせるべきだと言います。そして私たちは「思想の自由市場」で彼らの主張を切り刻むことでしょう。しかし、私がここで言っていることは、オープンで公開された議論こそが必要だということなのです。

ジェレミー・ネル:それは行われていませんね。なぜなら、ビッグテック企業がそれをシャットダウンして沈黙させている現状があるからです。

パトリック・ウッド:まさにそうです。検閲がそれを殺します。これが常に一方で起こることです。反対派を締め出し、発言させるのを拒否し、自由と解放のアイデアを喜んで、進んで受け入れる人々の耳に再び忍び込ませることを拒否する。これが圧政のやり方です。そして、歴史上、圧政が自ら退却した例は一つもないと言わざるを得ません。後退はできないのです。それは常に前進しなければならないようです。それはより悪く、より悪く、より悪くなっていき、それが消滅する唯一の方法は、自由の力によって完全に、徹底的に克服されたときです。圧政は退かない。それが西側世界の問題の一部なのです。私たちはこのことを見逃してきたようです。
私たちは「いい人」になろう、「寛容」でなければならない、と言って、圧政が毎年、毎月、まるでディーゼル燃料が無尽蔵に供給される戦車のように前進していることに気づいていないのです。少なくとも西側諸国が、そしておそらく他の地域も、圧政をなだめることでは追い払えないことを本当に理解し始めるまで、圧政はやってくるのだと思います。言論の自由は圧政に抵抗するための最初の防衛線であり、私たちはあきらめてはならないのです。私たちは決して、絶対にあきらめてはいけません。
(中略)
世界を征服しようとしている人たちに、人々はメッセージを送る必要があります。「あなたは、このままでは済まされませんよ。あなたが私たちを轢き殺すまで、私たちは黙りませんよ。」しかしそれまでの間、息がある限り、私たちは彼らに反対する声を上げなければなりません。スペードはスペードだと率直にありのままを言い、いわば真実を語るのです。願わくば、他の人々がそれを受け取り、受け入れ、自分のものとし、「オーケー、何が起きているのかわかったぞ」と思えるような、知的な方法で。
今はとても混乱していて、偽情報、誤報、プロパガンダ、フェイクニュースなど、何でもありです。人々はとても混乱していて、どちらを向けばいいのかわからなくなっています。だから、そう、願わくば、私たちはそういった人々とつながる必要があるのです。あなたの放送もそうですが、人とつながるものなら何でもいいです。そしてわかってもらうのです。「私たちはウィングナット(プロパガンダや陰謀論を疑うことなく繰り返す思想的過激派)ではないし、感情的になっているわけでもないし、想像で話しているわけでもないし、話をゼロからでっち上げているわけでもない。これらは、現実的なことであり、知的で理性的な心を持って目を向ける必要があることだ。」ということを。あなたと今日お話ししているように、私が誰かに話をするときは、ほとんどすべての場合において、皆さん「このことから何か本当に重要なことを得た」と言って帰っていかれます。
深呼吸して一歩下がって状況を分析し、恐怖ではなく少し正気を保って、何が本当に起こっているのかを見つけるのです。なぜなら、プロパガンダが飽和状態になったとき、あなたには2つの選択肢しかないからです。
恐怖に誘発され、プロパガンダのメッセージに押し込まれるか、プロパガンダを即座に拒否するかです。そして、私にプロパガンダを吹き込む人は誰であれ、黙って許すつもりはない、と言うのです。そう言って、テレビを消すのです。新聞を解約するのです。もうそんな話に耳を貸すつもりはないぞ、と言うのです。

ジェレミー・ネル:態度を明確にするんですね。

パトリック・ウッド:そうです。ファイアウォールを設置するのです。

ジェレミー・ネル:パトリック、目の前に水晶玉があります。どんな未来が見えますか?

パトリック・ウッド:今年は少なくともアメリカでは良い知らせが届きそうです。政治と生活全般において、振り子は前後に揺れ動いています。この2年間、世界は恐怖で飽和状態でした。人間が恐怖を示す限界値に達するほどでした。そして、振り子は反対方向に振れ始めています。
私は、いくつかのポジティブな出来事が起こるのを見ることができました。
ある種の医療関係のテクノクラートがその職を辞するとか。マスクの着用やワクチン接種に関しても、そのような動きは実際、すでに始まっているようです。

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パトリック・ウッド:地政学的な動きで、人々が希望を持てるようになるかもしれません。しかし、私は今年出てくるどんな良いニュースにも注意を払いたいと思います。敵が寝静まったとか、いなくなったと思うような騙され方をしないように、私は人々に警告したいと思います。希望の時期には、恐怖の代わりにホーピアムが売られるからです。ホーピアムは恐怖と同じように中毒性があります。しかし、ホーピアムが売られているときこそ、テクノクラートが社会に最もダメージを与えられるときなのです。誰も彼らを見ていないからです。再び、諸刃の剣のようなものですね。個人的には、何か良いニュースが欲しいです。今はどんな良いニュースでも見ていたいと思います。でも、そうなったとき、私が一番心配しているのは、人々がただ座ってリラックスして、「ああ、彼らを退治したぞ」「敵はいなくなった」「私たちは問題を解決したんだ」「あとは良くなるだけだ」などと言って、警戒を緩めることです。それが一番危険なのです。
彼らはこのままでは終わらないと見ています。私は2020年初頭にCOVIDを使ってクーデターが始まったと思います。そして、まだそれは終わっていないと思います。それは何か他の世界的な緊急事態かもしれません。それは、ある種の金融崩壊のようなものかもしれません。巨大銀行が倒産し、サプライチェーン・ファイナンスの一部が崩壊するのかもしれません。つまり、おそらくいろいろなことが起こり得るのです。しかし、テクノクラートはまだ気が済んでいないと思います。彼らは、COVIDのとき以上に経済システムに鉄槌を下す必要があると思っているでしょう。だから、そう、それが私の警戒していることですね。

ジェレミー・ネル:あなたの本を買うことを皆さんに勧める以外に、皆さんはどこであなたをフォローできるのでしょうか?

パトリック・ウッド:Technocracy.newsは、私の専門的な仕事をフォローするのに最適な場所です。毎日、世界中からテクノクラシーについて書かれた記事を投稿しています。




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