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人それぞれ考え方の癖は違うという話(INFJ俺とESFP妻 旅行編)

旅行の準備

大きな行先(例えば東北地方行きたい、大阪行きたい、台湾行きたいというような)は二人で協議して決めます。
が、基本的に妻は行きたいころを上げて、自分は現実的に行けそうなところとかそういう理由で候補を上げる感じです。
結局妻の意見の中から、自分が選ぶ形になりがち。

それが決まると、細かい行先も妻が決めていきます。
行きたい場所をリストアップしたり、宿を押さえたり。現実的にこの宿の押さえ方で、行きたいところを回れるかというような相談はありますが、宿の予約まで妻がやります。

実際、楽しそうなスポットを見つけたり、口コミを大量に見てよさそうな宿や食事処を見つける嗅覚は、妻は天才的です。
一応、この段階で自分も「どうしても行きたい場所」は提案しています(城とか社寺とか)
あと、「あまり知られてないけど一部で話題になっている場所」とかは自分の方が知っているので、こういうのどう?みたいな感じでプレゼンしています。
B級グルメとすら呼べないようなガチの地元グルメとかも、自分が謎にデータベースが頭に出来上がってるので、その中から妻に紹介する感じですね。

宿を押さえたあとは、どうしても行きたい場所の位置関係を考えて、移動の時間配分とか順番とか、そういうのを考えるのは自分の役目です。
大体固まったあたりで妻から「ここも行きたい」「ここはこの日のこの時間の展示が見たい」というようなリクエストが来るので、余裕をもって予定を立てておいて、一応根本的な予定変更が必要にならなければ、予定を組み替えつつスケジューリングしていきます。
根本的な練り直しが必要なら「宿取り直せ」と指示を出します。

あとは、「ここで時間が余りそう」という時は、こまごましたところをこまごましたスポットを見つけて埋めていくというのは、自分の仕事ですね。
まあ妻リストをすべて回るだけでも、時間足りなくなりかねないというのがほとんどですけど。


旅行前夜から出発直前

我が家の旅行は基本的に、自分の車をハイブリッド車にして以降は、北は青森から西は愛媛辺りまでは、車で行っています。
実際、途中の場所も旅行の目的地にできるので。
まあ東京とか京都とか大阪とか、車で行く方がコストがかかるところは別ですね。公共交通機関を使います。

旅の途中の話にはなるのですが、私も妻も酒はおいしいものをおいしいと思う量だけ飲みたいので、深酒はしないので、車旅が可能です。
風呂上がりに二人で缶ビール一本、それから食事では、二人で日本酒を2~3合なので、翌日には響かないです。

前日の話に戻ると、基本は自分が運転で、妻には山間部以外の高速道路とか主要国道とかを1時間程度お願いして自分の休憩に充てる程度なので、もうこの時点では自分は運転のペース配分でいっぱいです。
休憩をどこでとるか、どのような不測の事態が予想されて、リカバリー方法はどうするか。天気はどうなりそうだから、運転にどのような影響があるか。そういうので頭がいっぱいです。
仕事柄もあるけど、結構そういう理由で気象図を読めるようになってきました笑

そんな感じで「今現在やるべきこと」は自分が頭が回らないので、妻にほとんどお願いして、自分は手伝うだけという感じです。
自分が運転メインなのでさっさと寝て、ポットにお茶作るとか自炊用具の荷造りとかは妻に任せています。

一応睡眠時間は、運転時間や道のりによる疲労強度と出発時間から判断して、入眠と覚醒を厳密に決めて布団に入るのですが、やはり寝過ごす不安で、覚醒は必要以上に早くなる感じです。
妻は基本的に出発から数時間は助手席で寝る形になるので、多少睡眠時間を削って準備をするのですが、きっちり予定起床時間まで寝てますね。あれはすごいですわ。

出発後

運転は基本的に自分です。
高速を使うと割引のために4時前には出発することが多いです。

妻にはしばらくは助手席で寝てもらって、自分が運転する形になります。
こみ現在の時刻と道路の勾配変化や広さ、混み具合、目的地までの距離と、到着したい時刻、休憩に適したスペースと感覚、現在の体力およびn時間後の体力の予想。さらには現在地と、その場所を通る予定だった時刻と現時刻。
そういったものをすべて計算に入れながら、巡航速度と休憩場所を決めていきます。
大体7時過ぎて山間部ではない高速道や市街地の直轄国道の場合、妻に運転をお願いして仮眠することもあります。
あと、トイレ休憩か。女性である妻の方が男性である自分よりトイレの間隔は短いので、一応妻には早めに自己申告するよう言っているのですが、正直早めに申告してくれるという信用は一切してないので、前のトイレの時間とその前後の水分摂取状況から、早めにトイレ休憩をとるよう計算をしています。

実際旅が始まっていろんなところを回っていると、妻を放し飼いにして自分は後ろをついていく感じですね。
ただし、妻は方向感覚や距離間隔が壊滅的なので、適度なところで自分がコントロールはしています。言葉でコントロールするのが面倒だったら、手をつないで、微妙な手の動きでコントロールします。

妻は極端に言えば「今新宿にいて、1時間後に浅草にいたい。さわやか静岡店が現在一時間待ちだって。ちょうど時間潰せるよ」くらいの距離感覚です。

それと、妻は目の前に面白そうなことがあると、後先考えずにそこに行こうとします。
例えばの話、1時間以内に次の目的地につきたいのに、面白そうなものが目の前に現れると平気で2時間コースの予定を入れようとしてきます。
できるだけそういう突発的な思い付きに応えられる予定は入れてるつもりですが、一回の旅行で2~3回は「もう少し後先を考えろ」と叱っています。

バーターでほかの予定切ってそこに行くか代替案を立てて選択させることもやりますけど、私が行きたいところとの交換はしないようにしています。
以前は自分が行きたいところを切って妻の希望を優先していたこともありますが、さすがにこっちがイライラして、1週間の旅行だと5日目くらいに爆発するので笑

一応目の前の面白そうなものを見つけることに関して、妻は天才だと思っています。おかげで二人にとっていろんな未知の世界は広がりました。
一方で、目の前に面白そうなものがない場合、埋めたい時間を計算して、目の前にあるものからその時間にあう遊び方を見つける、あるいは脳内データベースから引き出すのは、私の独壇場です。今ある世界から引き出す感覚ですね。もちろん、妻にとっては未知ということはあり得ますが。

それと、妻は外向系なので基本的にしゃべってますが、私は人の声を聴いてると疲れるので、最近は疲れたら「1時間ほど黙ってて」というようになりました。
以前はそれを言うと説教を食らっていたのですが、自分が人と会話をしているとどのように疲れるのかという状態を説明して納得させて、黙ることに協力的にはなりました。

とはいえ、目の前に面白そうなものを見つけたときに、隣で私が運転しているにもかかわらず叫んで指さして視界に手を入れてくるのは、本当に危ないのでやめてほしいですね。
何度か説教はしたのですが、それでやめるのはせいぜい3か月ですね。
大体2か月以内にまたやるようになって説教します。
それ以外にも、高速で山道に入って大型車が大量にいるような「最も集中のいる時間帯」になった瞬間に、必ず毎回職場の悩み事とかのこっちに返事を求めるような重要な話題を振ってきます。
以前は運転に集中していると「ちゃんと聞いているの!?」と怒ってきました。
すごく理不尽だけど、正直自分は自分に何が起きているのかわからなくて、叱られてるままでした。
その後、そのメカニズムを解明して、怒ってきたところで逆に反撃してねじ伏せてからは、そういう話を振ってきても
「今そういう話する?事故起こさせたいの?てか一番集中が必要な時間帯だってことくらいわかるよね?免許もってんだからさ。わざと?」
といって黙らせています。
あ、いや。そこまでブチ切れるのは本当に疲れてるだけですけど笑
そうでなければ2~3個の文を話すまで黙殺して、その後に「とりあえず今話聞く余裕ないから」といえば、わかるようです。

食事も、最初からこの店に行きたいというのを決めるのは妻ですが、そうではなく突発的に入る場合は、妻は必ず食べログとにらめっこを始めるので決まらないですね。よほど高速移動中に1時間ほど決める時間があるなら、それもありですが。
最近は私の勘で入って、隠れた名物的なものや、そうでもなくても「こういう店の楽しみ方」というのを瞬時に見抜いて妻にレクチャーして、どんな店でも楽しめるようにはなってきています。
あとは、ご当地グルメの知識から魅力的に聞こえるようにプレゼンして誘導したりはしています。

ここ数年だと、鳥取行ったときにふと見つけたご当地名物の牛骨ラーメンを私が行きたがったのですが、妻は気持ち悪がって嫌がっていました。しかし現実に食べてみると想像以上に美味しくて、妻はすっかりはまっていましたね。
結構食に関しては妻は美食家ではあるけど、保守的というか食わず嫌いというか、自分の予想外のものを食べるのは嫌がります。
牛骨ラーメンとか、アンコ餅の雑煮とか、味噌カレー牛乳ラーメンとか。
あとハチノコやザザムシなんかも絶対注文すら拒否ですが、私が隙をついて注文して食べてると箸を伸ばしてきます。
味噌カレー牛乳ラーメンなんか、テレビに出たりして妻のアンテナに引っかかると急に食べたがりました。その前回は絶対嫌だといって、私一人で食べに行くのすら妻は拒否して、しょうがないから別の用事でっち上げて一人で夜に外に出て食べてきたというのに。
その点では、偏食家で食べられないものがはっきりしている私の方が、食わず嫌いは少ないです。
そのかわり最初から拒否するジャンルは多いですが。ハンバーガーとか絶対食べたくないですし。

美味しそうなものなら何でも食べたい妻と、自分の嫌いな者以外なら何でも食べたい私という感じです。

それと、体力的には自分の方が無尽蔵なのに対して妻はあまり体力が無いので、一人になる時間を確保するために朝や夜は単独行動で散歩に出ることが多々あります。
早朝の城や、夜間の寺のライトアップとか。
案外一人飲みとかはほぼないです。一人ラーメンとかはめちゃくちゃ多いですけど笑
その日、目的地に公共交通機関を使うか徒歩で行くか決めるために、早朝に目的地まで一人で歩いてみたりもしています。

結構重要なこととして、私が行きたがるところに行くと、妻は必ず一言二言不満を入れてきます。なので私も不快になります。
本当に自分が行きたいところは妻が自分も行きたいと思うよう誘導していきたいといわせるか、あるいは最初から一人で行くかですね。
自分の余計なストレスを減らせるなら減らした方がいいです。

山林を歩いていたり、市街地でも虫や鳥や動物や、あるいはなんか特徴的な地形とか、そういうのを見つけるのは妻です。ただ、そこから考察を広げて「そこがそういう地形になってる理由」とかを導き出すのは自分です。



関係性

どう見ても役割分担されています。

が、以前は不満がありました。

妻は私に「スケジュールを立てない」といって不満がってました。

逆に私は、妻が私の行きたい場所を拒否して、自分の行きたい場所ばかりどんどん詰め込んでいくことが不満でした。

結果として、一度私が行きたいルートを作ると妻が作るルートと全く別になって、そこから妻が私の行きたい場所をとり入れるようになったのですが、私の体力前提のコースだったので、結局妻がコースを立てることになりました。

逆に妻に一日先導を任せたら、目標地点なんて1箇所もいけませんでした笑

結局今のやり方が良かったようです。



あとは、妻は自分は感覚だけで突っ走るくせに、私のことは管理してこようとしますね。

私の内向性特性を理解せず、新婚当初は「二人できてるのに一人になりたがるのって、人としておかしい」とまで言われました。

当時は、人と一緒に居ると辛いので一人の時間が必要だけど、辛いという自覚がないので、反論できなかった感じですね。

ただそれが自己理解の第一歩でした。理解できるまでに10年以上かかりましたが笑

今も、私は自分が行きたいところを言わないことを不満がっていますが、本当に行きたいところは言っていますし、他に行きたいところなんて無いです。

有っても一人で行きます(ここ重要)。

以前は妻に対して反論しても言葉で負けるので潰されていて諦めていたのですが、最近は妻の方も「夫婦でもこんなに感覚が違う」ということを理解してきてくれて、私の言うことにも耳を傾けてくれます。

まあ自分が今どんな感情か、他人の感情を見るようにモニタリングできるようになったのが大きいです。1度目で言えなくても、2度目で言うようになりました。


あとは私の主要機能であるNiと劣等機能であるSeが、それぞれ妻の劣等機能と主要機能なので、お互いに劣等機能を使えるようになってきているのかなと思うこともしばしば。

お互いに相手を成長させてて、理想的な関係のうちの一形態に落ち着いては来ているのかなと。

価値観も違えば経験も違うので(学芸員で獣医師の妻と、スポーツインストラクターで土木の自分では経験が全く違う)お互いに全く視点から見られるので、それをぶつけ合うことでお互いに新たな価値観ができているのは大きいです。

タイトル画像みたいな場所を見て、何が趣深い風景なのかを、お互いに違う視点から語り合って、お互いに新たな血肉としています

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