アートかぶれの軟弱野郎よ永遠に
時々、全ての男性が『20センチュリー・ウーマン』(2016年)のジェイミーのような少年時代を送ってくれていたら、と思う事がある。
1979年のサンタバーバラを舞台にしたこの映画は、監督であるマイクミルズ自身の半自伝的な内容である。思春期真っ盛りの少年ジェイミーと彼を取り巻く三人の女性たち、ジェイミーの母親でありシングルマザーのドロシア、彼ら親子が住む家の間借り人で写真家のアビー、年上の幼馴染みで友達以上恋人未満な関係のジュリー、各々のキャラクターが魅力的で、少年の成長物語で