marika

日記です

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言葉にしなかった悲しみのゆくえ

六日前、実家の犬が亡くなった。 その日の朝に母親からのメールで知らされた。原因不明の突然死だそう。そこから立て続けに小傷を負うような出来事が二、三重なり、さらに不運なことに生理前の憂鬱な時期と重なって、珍しく容易にはすり抜けられないほど負の感情に押さえ付けられていることを自覚する。そして夜にはどうしようもない悲しみが押し寄せてきても、職場でもプライベートでも人前では態度に表さぬよう努めてしまう私は、日々をそつなくこなしている人、に見えていただろうか。 孤独は前提で、自分の

    • アートかぶれの軟弱野郎よ永遠に

      時々、全ての男性が『20センチュリー・ウーマン』(2016年)のジェイミーのような少年時代を送ってくれていたら、と思う事がある。 1979年のサンタバーバラを舞台にしたこの映画は、監督であるマイクミルズ自身の半自伝的な内容である。思春期真っ盛りの少年ジェイミーと彼を取り巻く三人の女性たち、ジェイミーの母親でありシングルマザーのドロシア、彼ら親子が住む家の間借り人で写真家のアビー、年上の幼馴染みで友達以上恋人未満な関係のジュリー、各々のキャラクターが魅力的で、少年の成長物語で

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