見出し画像

ら抜き言葉撲滅作戦:対ら抜き特選群、出動!

深夜0時、東京の繁華街。対ら抜き特選群の精鋭たちが静かに待機していた。彼らの任務は、日本語の美しさを守るため、ら抜き言葉の使用者を取り締まることだ。特選群のメンバーは、”四段活用”、”可能”、”受身”、”尊敬”の4人だ。

”四段活用”:「こちら四段活用。不審な会話を確認。ターゲットに接近中。」

”可能”:「おい、聞こえるか?あのオッサン、ら抜き言葉の嵐だぞ。」
”受身”:「了解。録音開始。証拠を押さえるぞ。」

オッサン「まだ予定が合わせれてないんですがひとまずお金だけ払って小物類を持っていってもいいですか?」
”四段活用”:「ターゲットの会話を分析中。ら抜き言葉の使用が確認された。」
”可能”:「"合わせられていない"が正しいんだ!」
”受身”:「落ち着け。まだだ。」

オッサン「なるべく早目に動かされるようにしたいと思います。今積載車を借りれないか聞いています。」

”可能”:「またか!"借りられないか"だ!」
”受身”:「我慢しろ。もう少しだ。」

オッサン「もし借りれれば7日に伺いたいと思っています。でも7日は積載車は埋まって借りれずでした。」

”可能”:「これはもう、完全にアウトだな。」
”受身”:「ああ、拘束の準備をしよう。」

オッサン「借りれるなら20日しか借りれずその日しか移動が無理そうです。今のところ借りるのは難しいかなと思っています。」

”四段活用”:「証拠は十分だ。行動開始。」
”受身”:「対ら抜き特選群だ!動くな!」

突如、サイレンが鳴り響く。

”尊敬”:「あなたは今、5回もら抜き言葉を使用しました。これは重大な言語法違反です!」

オッサン「えっ?何?何かやっちゃいました?」

”尊敬”:「"合わせられていない"、"借りられないか"、"借りられれば"、"借りられず"、"借りられるなら"が正しい日本語です。ら抜き言葉多用の現行犯で拘束します!」

オッサン「ちょっと待ってください!そんな細かいこと、誰も気にしないでしょ?言葉の使い方なんて自由でいいじゃないですか!」

”受身”:「言葉の自由を主張する前に、正しい日本語を学びなさい!」

言語矯正センターに連行されるオッサン。

対ら抜き特選群長:「本日の成果は驚異の5件連続ら抜き言葉使用の重犯罪者を確保。日本語の美しさを守るため、厳重に矯正を行え。」

翌朝のニュース
アナウンサー:「昨夜、対ら抜き特選群の一斉取り締まりが行われ、驚異の5連続ら抜き言葉使用者を含む50名が拘束されました。拘束された人々は、言語矯正センターで集中的な日本語トレーニングを受けることになります。」

言語学者:「ら抜き言葉の連続使用は、日本語の崩壊を加速させる重大な問題です。市民の皆さんも、自らの言葉遣いに細心の注意を払いましょう。」

街頭インタビュー
市民C:「実は、前からら抜き言葉って気持ち悪いなって思っていたんです。"借りれる"なんて聞くと、なんだかイラッとしてしまいます。正しくは"借りられる"じゃないですか!今回の取り締まりで、やっと私の気持ちがわかってもらえた気がします。日本語の美しさを守るために、みんなで気をつけていきましょう!」

ら抜き言葉との戦い、それは日本語を守る終わりなき闘いなのである。そして、その闘いは、私たち一人一人の舌の上で、今この瞬間も続いているのだ...

ここから先は

0字

¥ 500

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートは人間としての活動費に使わせていただきます!