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お花見は段ボールを敷いて 【こちら覆面DI室 #005】


「そういえば今年は段ボール頼まれないね」

毎年、春になると
「段ボール20個用意しといて」
「うちは30個頼むよ」
こんな依頼が多いです。
そう、お花見用です。

筆者の施設の場合、4月1週目位に桜の見頃となる事が多いです。
薬剤部のお花見委員は入局2年目の担当です。

ちょうど4月に新人が入りますので、顔見せ会にもなっていますね。
筆者もお花見担当だったときは頑張りましたよ。

お花見の日が夜勤明けになるように調整して、
朝、勤務が終わったら段ボールを抱えて、会場の公園に行きます。

すると、もう既に見た顔が場所取りをしています。
こっちは内科、あっちは外科と、段ボールが敷かれています。

その上に座っている場所取り要員は、、、なじみのMRさんです。

私も段ボールを敷いて場所取りです。
夜勤明けで眠いので午前中は殆ど睡眠時間、
でもお昼過ぎになるとまわりのMRさん達と飲み始めます。

夕方6時過ぎにみんなが集まって来るころには、
酔っ払ってヘロヘロになっていましたね。
懐かしい思い出です。

さて、2012年の薬剤部のお花見も、いつも通り4月1週目に行われました。
いつもと違うのは、その日は薬剤部以外お花見をしていなかったこと。
場所取り要員がいなかったんでしょうか。

そういえば、今年はどの医局からも段ボールくださいと頼まれません。
春の風物詩も、規制されちゃったんでしょうかね。


さてさて、このコラムですが、
2012年4月のapproach誌に掲載されたものになります。
2012年4月といえば、
医薬品公取協による公正競争規約の新運用基準がスタート、
つまり接待規制の元年です。
そういうことだったのかー



「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。
そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。

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