見出し画像

頼まれごとは試されごと 【こちら覆面DI室 #011】

筆者もときどき製薬企業から、
自社の社員向けの講演会の講師を頼まれることがあります。
MR向け研修会とか、
新入社員向け研修会とか、
ファーマコビジランス部門向けとか

「頼まれごとは試されごと」という言葉がありますが、
仕事を頼まれるということは、試されているんですよね。
イヤな顔せず受けるようにしています。

透明性ガイドラインが施行されていますので、
依頼状にはこんなことが書かれていることがあります。

「さてこの度、弊社MRを対象に講師招聘勉強会を開催する運びとなりました。つきましては、貴施設より○○先生を講師として派遣いただきたく存じますので、ご高配のほどよろしくお願い申し上げます。なお、本謝金につきましては、弊社の『医療機関等との関係の透明性に関する指針』に基づき、情報公開の対象として、施設名、所属名、役職名、個人名、金額(年度合計)、件数(年度合計)を、弊社の決算報告終了後にホームページにて情報公開させていただきます。」

慣れましたけど、さすがに一瞬戸惑いますよね。
筆者の施設の場合、
この依頼状が上司を通じて病院長のところまで行きます。

「うわー、面倒臭いなー・・・」

そんな言葉が一瞬頭に浮かんでしまう方もいらっしゃるのでは。

「頼まれごとは試されごと」

上司の顔色を伺いながら依頼状を病院長へ届け、
無事に講演も終了しました。
あとは情報公開されるのを待つばかりです。
っていうか、「決算報告終了後」っていつなのよ?


「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。
そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?