上司同行が流行っているのか 【こちら覆面DI室 #025】
午前11時ごろ、私は調剤室にいました。
覆面DI室担当も、ちゃんとお薬作って投薬もしていますよ。
そんな午前中の忙しい時間帯に、
アポなしで外資系企業MRのMさんが来ました。
「今日は私どもの全国の最高責任者を同行してきました」
「今は無理だよ、午後のDI室の訪問時間に来て」
「え、せっかく連れてきたのに...今じゃないと困るんです!」
ここ最近、MRの上司同行が増えてきた印象です。
ふつうDI室は上司同行が週に1件あるかないか。
薬剤部長室とは違いますよね。
だけど最近は2日に1件位は上司同行に遭遇します。
流行っているのか.....
ひょっとしたら、2012年8月に横浜で開催された
MR100周年記念シンポジウムが影響しているのかもしれません。
その中で、薬剤師のシンポジストが医療現場が求めるMR像として
「上司の定期的な同行」
を述べていました。
上司同行によって、だらけたMRをしっかりと監視していて欲しい、
とのことです。
上司非同行を批判していましたから、
上司からすればしばらくは同行したくなりますよね。
そのせいか、張り切ってみんなついてきています。
でもこれにはちょっと疑問です。
少なくともDI室は偉い人に特に用は無いです。
用がある場合は「ちょっと上司を呼べ!」と怒っているときです。
アポイントくらいは入れて欲しいですね。
アポなし上司同行は、けっこう多いですよ。
ということで、今回も2012年に書いた話になります。
最近は、オンライン面談が増えてきましたが、
上司同行、というわけではありませんが、
MR+上司+我々
の面談なんかもありますね。
上司が見張っていて、変なことを言わせないようにしているんでしょうね。
「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。
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