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細かい気配りと細かすぎる気配り 【こちら覆面DI室 #064】

「薬事委員会の書類を提出させて頂きたいのですが...」

製薬会社の方が「書類」を入れてくるクリアファイルには、
会社名か製品名が入っていますよね。
(注:今は製品名を入れることは禁止されています)

それは、たいてい院内で再利用されています。

こちらから「書類」をクリアファイルに入れてMRさんに渡すときは、
その方とは違う会社のものになってしまうこともあります。

これは特に意識しているわけではなくて、
クリアファイルの束の一番上にあった会社になってしまうだけです。

さて
その「書類」が申請書として筆者のところに提出されるときに、
そのまま別の会社のクリアファイルに入れて提出されてくることがあります。

これは
「返却された」
と考えると、変ではないのですが、
「提出された」
と考えるとちょっと違和感です。

細かい気配りで、自社のファイルに入れてきて欲しいですね。

もちろん無地なら、何も問題ではないんですけど。



先日、某製薬企業共催の研究会で、講演させていただきました。

講演後、数日経ってから、
共催会社のMRさんがやってきました。
「先日はご講演ありがとうございました。ですが、先生にお詫びしないと・・・。お帰りのタクシーが黒塗りじゃなかったですよね。大変失礼致しました。」
「えっ何でそんなことで謝るの?」
「いえ、本当に申し訳ないと思いまして。」
「私は全く気にしてないですよ。」

こういうのは、細かすぎる気配りかな。
やっぱり違和感です。
タクシーの色を気にする先生もいるんでしょうかね。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

ということで、こちらは週刊アプローチ2013年7月29日号に掲載された記事からでした。

なんというか...時代がまったく違いますね。

前半のクリアファイル問題
2024年の現在は、
製品名を入れることは禁止されていて、
会社名や会社ロゴを入れている企業なんかが半分くらい、
もう半分は完全に何も書かれていないクリアーなクリアファイルを使っています。
何も違和感ないですね。

後半の黒塗りタクシー問題
最近はどうなんでしょう?
10年前とは車種が変わっていて、
タクシー乗り場を見ると黒塗りのジャパンタクシーが多い気がします。

とにかく、時代が変わったのは間違いないですね

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「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。


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