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神がやってきた 【こちら覆面DI室 #057】

明日は3社のヒアリングを受けることになっているのですが、
中堅メーカー若手MRのRさんは、
その3社のヒアリング後に割り込んで、
どうしてもヒアリングを受けたいみたいです。

筆者の施設では、ヒアリング後に宣伝許可となるのですが、
ヒアリング日を決めて、先々まで予約を入れてもらっています。

明日は、既に3社予約が入っていて、
次回も埋まっているので、
ふつうに考えたらもう少し先になってしまいます。
とはいえ、みんな順番を待っているのに割り込みはズルイですよね。

Rさんは、
昨日私に交渉→割り込むのはダメ→私の上司に交渉→あっさりダメ→別の上司に交渉したところ、
「できたらやってあげてもいいけど、、、」
と思わせぶりな回答したみたい。

今朝10時頃に、突然DI室にやって来たけれど、
15時から時間が作れそうなので、そのときに来てくれと伝える。

それでも諦めずに、12時に私へ電話
「ヒアリングを、、、」
「さっき15時に来てって言ったじゃん」
とブチッと切る。

また懲りず、その5分後に電話。

今度は丁寧に
「誠に申し訳ありませんが、15時にお越し下さい」
と丁寧に言って電話を切る。

ストーカーかよっ、って言いたくなるくらいしつこいMRだ。

他のMRと14時45分にアポイントを取っていたのですが、
その時間を待っているMRを追い越して、14時44分くらいにDI室に入ってきました。
「まだ15時じゃないですよね。あなたと会う前に、もう1件アポイントがあるので、出直してください。」

ここまでしつこいMRは久しぶりですね。
彼には時間とか、アポイントとかの概念が全くないのかもしれません。

そして迎えた15時からのアポイント
結局上司と相談をして、割り込ませてあげようということに。
(やさしいでしょ)

「明日は14時半が1件目のヒアリングだから、
その前に入れてあげるので14時に来て下さい。」

と伝えると、

「あ、すみません。14時は他の病院でアポが入ってるので、、、」

 もう神だね。



「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。


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