栗は鮮度が命!毎日山の中を駆け回って届けられる岐阜県山県市の栗
一般的には悪条件と言われるような条件で農作物を作っておられる方がいます。
今回は岐阜県の山県市の栗についてお伝えします。
まずこうやって全国各地の農家さんのお話を伺っていると、
本当に苦労して生産されていることがわかり、頭が下がります。
それに加えて、日本の天災の多さにもびっくりします。
今週の台風10号も心配でしょうがないです…。
いつも暮らしている街と地元の天災には敏感ですが、
こうやって色々な地域と関わらせていただくと、全国が地元みたいな感覚になります!
(この話になると、熱くなってしまいます、中の人。)
岐阜県は3,000m級の山々が多く存在する県。
そんな地形を活かし、山間の急斜面で栗の生産をする
三井さんにお話を伺いました。
一般的には悪条件?山間の地形を活かした栗生産
三井さんの栗畑は山の中。
傾斜の中にたくさんの栗の木が生えています。
栗農家さんのルールとして
「その日落ちた栗はその日のうちに拾う」
というものがあります。
新鮮なうちに専用の冷蔵庫に保管し、出荷できる状態にします。
そうしないと、鮮度がどんどん落ち、味に影響してしまうのです。
つまり、毎日毎日この山の中を栗が落ちていないか駆け回るのです…!
大変な作業であることが想像できますよね。
一般的に栗の木は平地で生産していることが多く、
この急斜面の中での生産は悪条件のようにも思われます。
しかし、三井さんがおっしゃるには
この斜面があるからこそ、水捌けが良くなり栗にとっても好都合。
また山が長い時間をかけて濾過してくれた澄んだ水が豊富だとおっしゃっています。
有機肥料を使い手間暇かけて栽培している三井さんの栗。
苦労は尽きないそうですが、全ては栗のため!と思い、日々尽力されているそうです。
コロナ禍と言われても、”栗の山県”を途絶えさせたくない
農家さんのお悩みと一口に言っても内容は様々。
ここ山県は、昨年、一昨年と不作の年が続き出荷量が減少。
いつもご贔屓にしてくれていた和菓子屋さんなど、栗のニーズに応えきれない年が続いたそうなんです。
また、お話を伺った三井さんはこの地域でも栗の生産を引っ張ってきた存在。
今年は「山県市ふるさと栗まつり2020」の中止や、旅行客の減少による道の駅での商品ニーズの低下は、三井さんご自身への打撃だけではなく山県栗の業界全体の元気がなくなることを懸念しています。
昭和15年に中国の天津甘栗と掛け合わせた新品種として生み出され、
日本で有名な栗品種の一つとして数えられている「利平栗」発祥の地として知られる山県。
「栗の山県」をここで途絶えさせてはならないと、農家の皆さんが一丸となって頑張っているところです。
※石井食品より提供する山県の栗ごはんの素には「利平栗」以外の品種の栗も使用しています。
昨年の山県市ふるさと栗まつりの様子。石井食品の社員も参加しています。(@四国山香りの森公園)
イシイの栗ごはんは産地によって味付けも変更
そんな厳しい環境の中で大切に育ててきた山県市の栗は、
・とびきり大きな粒
・ぎゅっとつまった甘み
が特徴です。
イシイは、全国7箇所の栗を使って栗ごはんの素をお届けしていますが、
実は全ての味付けが異なります。
この山県市の栗には、同じく岐阜県の地酒「淡墨長寿桜(うすずみちょうじゅざくら)」を合わせて味付けしています。このお酒の原料米は、岐阜県以外では出回っていない「ハツシモ」という品種の酒米で作られているそうです。
そこに栗の甘さを引き出す、
瀬戸内海 赤穂の塩で味を引き締めます。
是非味覚の秋に、栗ごはんの食べ比べで秋を感じてみては?
今回ご紹介した栗の産地
岐阜県 山県市
岐阜市の北側に位置する総人口約25,000人の都市。明智光秀にゆかりがあり、毎年栗の収穫時期には「明智光秀ゆかりの地 ふるさと栗まつり」が開催される。
三井さんのお話しはこちらから
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最後に、どこで買えるのか
イシイのオンラインストアで先行予約を受付中です