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ここまでやる。イシイのおせちのこだわりと進化をみなさんにお伝えします

師走ですね。年末のご準備はもうお済みですか?
イシイではこの季節、おせちに向けた準備を急ピッチで進めています。

一口に「おせち」と言っても、イシイのサイトでお申し込みを受け付けているものだけではありません。フォトギフトサービスの「OKURU」さんとのコラボおせち中川政七商店さんとのコラボおせちなど、みなさまのご期待に応えられるよう年々進化を遂げています。

今回は九州で販売している生協会員様向けおせちの開発裏話を福岡営業所の白木原さんと武井さんに伺いました。

イシイのおせちへの並々ならぬこだわりが伝われば嬉しいです!

インタビューに対応してくれたのは

白木原さん(右)s (1)

福岡営業所 白木原(しらきはら)智美さん 
1992年入社の30年目 30年間、営業一筋。九州エリアでお重タイプのおせち開発に携わって17年のベテラン社員。お重のおせちがまだ世の中に出始めだった頃を知る貴重な存在。普通ならフードコーディネーターの方に任せる、撮影時のおせちの盛り付けもお手の物

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福岡営業所 武井舞さん
2011年入社。ご家族の仕事のご都合で2020年に本社営業部から福岡営業所へ異動。東日本エリア向けのおせち開発経験を生かし、今年からは九州エリアの生協会員様向けのおせちの開発に携わる。

地域の特色を反映する九州の生協おせち

--- エフコープさんでプライベートブランド用のおせちの開発が始まった経緯を教えてください。

イシイが福岡を中心として展開している生協のエフコープさんと協力して生おせち(※)の提供を始めたのは17年前です。毎年たくさんの組合員の方にお求めいただいています。(※”生おせち”と呼んでいるお重に詰めたタイプのおせちのこと)

それまではパックに詰めたタイプのおせちが主流でした。お惣菜ごとに個包装で販売するのが一般的でした。エフコープさんは、その当時、徐々に人気が出てきていたお重タイプに挑戦することを決めました。その挑戦のパートナーにイシイを選んでくださり、そして今に至ります。

--- エフコープさんのおせちは、イシイが例年提供しているおせちとは異なるものなのでしょうか?

17年前、イシイの千葉の工場で手がけていたおせちをベースに企画するところから始まったのが九州のおせちです。しかし、関東と九州では食文化も違います。九州のみなさんに受け入れていただけるように、改良に改良を重ね、九州のおせちができあがっています。

立ち上げ当時の企画会議はとても印象に残っています。まずは、九州であまり食べられていない食材の入れ替えを行いました。また「出汁」の文化が強い九州のみなさんのお口に合うよう、味の変更も繰り返していきました。この「作る」「試食する」のプロセスを毎月毎月繰り返したことをよく覚えていますよ。

--- 地域色が出やすいおせちですが、開発の中で苦労したエピソードはありますか?

嬉しい悲鳴とも言えるかもしれませんが、生産が追いつかない年も過去にはあったんです。出荷のために手配したトラックが到着しているのに載せる商品が出来上がっていない。スタッフ一同青ざめていました。年末でしたが徹夜で対応です。最後は追加でトラックを2便用意しギリギリのタイミングでみなさまの食卓にお届けすることになりました。あれほどの冷や汗をかく場面はもうないです。あの時を思い出せばなんだって乗り越えられます(苦笑)

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(エフコープさんと共同開発したおせち)

新型コロナウイルスの影響による辛い決断

--- 新型コロナウイルスの影響はどうでしたか?

昨年は、エフコープさんでのおせちの提供そのものがなくなってしまうという、九州おせち史上はじめての事件が起きました。

おせちの生産は長期のプロジェクトです。事前に年末の様子を想定して動くのは大変難しく、食品のロスを出すわけにも行かないため、見通しが立たなかった昨年は、生産をしない決断をしました。

ただ、イシイのおせちは組合員様からもご好評いただいて数千というご家庭に毎年お届けしてきました。その生産が徐々に減るのではなく突然ゼロになってしまった。おせちというお祝いの品が突然消えてしまう喪失感は、本当に寂しいものでした。

2021年はどうなるのだろうか、このまま終わってしまったりしないだろうか、と不安でしたね。今年はまたこうやって再開することができて、本当に安心しています。

武井さん

(デスクでおせち再開の準備を進める武井さん)

おせちに欠かせない存在、「おせち委員会」

--- エフコープさんと一緒におせちを開発する上での「ここがすごい!」というポイントはありますか?

何よりも特徴的なのは「おせち委員会」の存在です!エフコープの組合員様で作られたチームで、過去にご購入いただいたみなさんからのアンケートをもとに話し合いを重ね、どんなおせちにするかを決めているんです。

お客様の投票でメニューを決めることはよくあるのですが “委員会” まで組織して一緒に作りあげるのは九州だけです。しかも、この委員会のみなさんは一緒にチラシを作成したり動画を作って広めたり、と宣伝活動にも取り組んでくださいます。

本当にイシイと一緒になっておせち開発をしてくれている心強い存在です!いつもありがとうございます!

(おせち委員会さんが作ったおせちの紹介動画。2018年度のもの)

---おせち開発の難しさや心掛けていることはありますか?

おせちの開発は、おせち委員会のみなさんを始めとした多くの方々が関わるプロジェクトです。たくさんの意見が出てきます。だからこそ、おせちの生産における工場の動きがわかっているイシイの社員として、できること・できないことを整理する難しさがあります。

味の変更、素材の変更…特にイシイのおせちは「主原料国産」「無添加調理(※)」という大きなこだわりがあります。こだわりとみなさんの希望のバランスをとり、時には工場と調整を行うのも私たちの仕事です。どうしてもできないことは、早めに伝えて実現可能な代案をご提示するようにしています。

※当社での製造過程においては食品添加物を使用しておりません

また、おせちがミートボールやハンバーグなどの商品と大きく違うのは「見映え」です。おせちは高額なお買い物。その期待の分、お重を開けた瞬間に「わっ!」と喜んでくれるような見た目であることが欠かせません。

そして、もちろん忘れてはならないのが「美味しさ」へのこだわりです。今年は例年の ”生おせち” の提供が難しく、フローズンチルドでの販売に踏み切りました。一度冷凍するため煮物の食感は変わってしまいます。煮物を楽しみにしていただいている組合員様もいらっしゃいましたがイシイは美味しさを優先し美味しさを維持できなかった煮物をなくしました。
この決断ができたのは、イシイだからこそだと感じています。

制約の中でより良い商品を生み出す

--- おふたりの現場を熟知した調整力とこだわりで、おせちは生まれているのですね。最後におせちを手に取ってくださる方々に伝えたいことを教えてください。

イシイのおせちは「主原料国産」「無添加調理」が何よりの強みです。着色料ももちろん使用していないので、見た目の華やかさや開けたときの感動を生むために、工場も開発担当者も知恵を絞っています 

昨年のおせちの提供中止は、大変悲しい出来事ではあったのですが、この中止をきっかけに、組合員様から「国産のおせちを探したが少なかった」「他社の国産おせちは値段が高かった」というお声をたくさんいただきました。改めてイシイのこだわりが伝わったと感じた出来事でした。

お待ちいただいたみなさんに満足してもらえるよう、私たちはさらに新しい素材を見つけ、より良い商品作りに邁進していきたいと思います。

生協担当のお二人

(栗きんとんを手にする武井さんと勢いで手がブレてしまった白木原さん)

--- おふたりとも、ありがとうございました。

イシイのおせちは「主原料国産」「無添加調理」

ここまでのインタビューでお伝えしていたエフコープさんのおせちは、九州を中心としたエリア・生協組合員様限定の商品です。イシイはこの他にも、全国のみなさんにお求めいただけるおせちをたくさん用意しています!

今年、新たに登場したのは中川政七商店さんとのコラボで生まれた「親子で楽しむ」がコンセプトのおせち。真っ白な木のお重箱に「型絵染(かたえぞめ)」というお子様でも簡単にできる方法で絵を書きます。世界にひとつだけのオリジナルお重箱におせちを詰めてお正月を迎えましょう。

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食べ終わった後の箱は、お道具箱として利用できます。お正月を過ぎても楽しめますよ。

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中川政七商店さんとのコラボおせち「親子で楽しむ お重とおせち」

残りわずかな商品も!イシイのおせちはお早めに

定番のお重おせち

食物アレルギーに配慮したおせち


食塩不使用のおせち

おひとり様おせち