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雨が止まないうちに #猫を棄てる感想文
『猫を棄てる』あっという間に読み終えてしまった。
そして感想文を書くにあたり、少し時間をかけて2回目をいま読み終えたところである。
その2回目の途中で感想文を一つ書いた。勢いで読了した余韻を胸中と頭の中でもみながら整理し、事実関係を確認し、第一印象を大切にした。村上春樹の原点がここにあるんじゃね!?そんな内容だ。
それを経てこの二つめの感想文は、一つめでは表現できなかった部分を書いてみようと思う。
村上さんの原点じゃないか!?
村上作品にどうして惹かれるのだろう。
平易な文章と難解な物語。
主人公にみる妙な親近感。
そしてそれらから感じる、手がとどいているのに掴みきれないもどかしさ。そのもどかしさの程度がほどよくて、ページをめくってしまうし、村上さんの新著が本屋に並ぶとなればほぼ無条件に手がのびてしまう。
掴みきれなかったものが今度こそしっかり掴めるかもしれないし、この胸元に抱き寄せることができるかもしれない。いつもそん