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墨で鳥-水墨画練習帳

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水墨画、特に鳥の絵の記事の収納マガジンです。
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#墨絵

墨でズキンガラス

またまたやってまいりました、水墨画による鳥の絵をお披露目する『墨で鳥』。 今回は……あ、はい、ズキンガラスです。 先週から今週にかけて綴ったワルシャワ紀行をお読みになった方は「やっぱり」とため息をつかれたかと思いますが、昨晩いそいそと墨を磨って筆を手に取ったのには別の理由がありまして。 それは穂音さんの『長夜の長兵衛』シリーズで 源兵衛の筆さばきがあまりにも魅惑的で「今日中に墨で何か、できれば菖蒲が描きたい!」と思ってしまったから。 実は菖蒲も、私にとってはリベンジモ

我、アオサギ○○なり / 敬称決定

先週の水墨アオサギ記事で募集いたしました うちのアオサギの(いや、飼っているわけじゃないんですよ、私のnote記事に頻繁に出没するアオサギのことです)敬称ですが、有り難いことに複数の方からアイデアをご提供いただきました。 いただいた案をザっとまとめてみますと、 集団の長系(村長、部長、CEO) 教育者系(教授、師匠) ミリタリー系(野武士、大佐) 王室系(殿下) 芸術系(詩人、名人) といった感じに分類できそうです。 新たに「敬称を考える」というのは「役職を決める」

墨でアオサギ / 敬称募集

ここのところカラスに沼りながらハイタカくんに翻弄されていたワタクシですが。 またしても「墨で鳥」に帰って来ました、アオサギが……! 水墨画の鳥をお披露目する「墨で鳥」コーナーも、アオサギがいなければ始まっていなかったのではないかというくらい重要な鳥。定期的に顔を出さないと本人(本鳥)も気が済まないのかもしれません。 では、まずは墨でアオサギ、新作をどうぞ。 (大きさはいずれも書道半紙24 x 33 cm) 何だか、私のアオサギ、安定してきてません?……って自分で言うのも何

墨で黒考良と紫陽花

ええっと、記事タイトルと見出し絵が、ちぐはぐでないんかい? ……ごもっともです、しかし本記事も「墨で鳥」、メインディッシュは最後にご用意しておりますので、まずはザザッと蓮と紫陽花の墨の作品をご覧いただければ、と思います。 いずれも大きさは書道半紙(24 x 33 cm)です。 紫陽花を描いていて、思ったのです、紫陽花って言えば、ねえ、穂音さん著『ミズ・ミステリオーザ』でしょう、と。ミステリオーザ婦人のダーリンのお名前はオルテンシア、イタリア語で紫陽花。 そして、覚えてい

墨でメンフクロウとハイイロチュウヒ

今年二月の一大イベント「ハイタカ、庭で捕食す」以来の墨で鳥。 今回はメンフクロウとハイイロチュウヒです。 ……鳥同盟の長の「お主も単純な奴よのう、雑用係」という声が聞こえてきます。汗 と言うのも、つい最近メンフクロウは長殿の御記事のスキリアクションに、ハイイロチュウヒは御記事扉絵に登場し、いずれも私がコメント欄で騒いだからでございます。 先週から今週にかけて本当に時間がなかったワタクシ、今週の墨絵教室のお手本を準備する段になって「モチーフのテーマが思いつかない」とパニックに

庭で捕食後日編・墨でハイタカ

突如昼下がりに我が家の庭先で始まったハイタカの捕食活動。昨日ビビって大興奮でご報告いたしましたが。 なんとこちら、一話完結とはなりませんでした……! とは言え、そんなに語ることはありません。 2月15日の昼下がりに約1時間20分をかけて新鮮なカササギをむしゃむしゃした後、二メートル弱ほど離れた位置に食べかけの獲物を運び、そこに獲物を残したまま飛び去ったハイタカくん。 その姿に「その位置に保存したつもりなのか、後の片付けはよろしくねって意味なのか」と困惑したわけですが、私も

墨で鳥・黒考良の変

水墨画で描く鳥の作品をお披露目する「墨で鳥」、今回はコッコーラに挑戦です。 コッコーラとは……鳥の種類の名前ではありません。穂音さんの長編小説『ミズ・ミステリオーザ』に登場するカラスのお名前。 私がニシコクマルガラスに墨で挑戦するたびに穂音さんはそこにコッコーラを見てくれていたのですが、ニシコクマルガラスと違ってコッコーラは真っ黒の設定。じゃあコッコーラはハシボソガラスかしらね、と前回の「墨で鳥」のコメントでおっしゃっていました。 そう言っていただくと、ハシボソガラスに

墨で深山 vs. 西黒丸…鴉

はい、今年もやります、墨で鳥! 先日「私の描いたカフカ(ニシコクマルガラス)をミヤマガラスと言う輩が…」などと愚痴りましたが、私にはそんな偉そうな口を利く権利は全くございません。未だにニシコクマルガラス以外のカラスは皆同じに見えてしまうくらいで。 もう20年ほど前の話ですが、チェコ語にはカラスを表す言葉に「havran」と「vrána」があることを知り、「なんか違うの?」と聞いたところ「havranのほうが大きいんだよ」と適当な説明をされた記憶があります。以来「大きいカラス

今年もやってたんです、墨で鳥 / ニシコクマルガラス・リベンジ

水墨画での鳥の絵の習作をお見せするシリーズ「墨で鳥」。 年始には「今年もやります」なんて記事を書きましたが 五月にアオサギ先輩をお披露目して以来、noteには全然「墨で鳥」、登場させていませんでした。 お見せしてもしょうがないようなものしか出来てなくて。 しかし、今年ももう11月。 年末年始なんて、サラっとやって来てしまうんだろうな、このままじゃいかん、と思いまして。 今年一年間、水墨以外の技法で描きまくっていたニシコクマルガラス、再挑戦しました。 こちらです。

アオサギ、墨で躍る。

本日、無性にアオサギの墨絵を描きたくなりまして。もしかすると、最近私がニシコクマルガラスに気を取られすぎていたので、拗ねていたのかもしれません、アオサギ先輩。で、私の脳内で騒ぎ出した。「描け」と。 ということで墨で躍っていただきました、アオサギ先輩に。 むむ、去年のリベンジよりもうまく行ったのではないか…? しっかり乾かした後、裏打ちしようかと思います。 以下、最近の水墨画です。 初級者の生徒さんに「金魚が描きたい」って言われて用意したんですけど、長らく本物の金魚を見

今年も続きます、墨で鳥 ー 君は誰だ

しばらくnoteには載せていなかった気がしますが、水墨画(墨絵)も墨絵教室の仕事も楽しく続けています。 去年の1月から、水墨画でも特に鳥をモチーフにしたものが多くなってきたのでマガジンにまとめてあります。 それまではほぼ鳥知識ゼロ。しかしモチーフとして鳥を探したり、鳥同盟の長から鳥のお話をたくさん聞いたりしていたらこの一年で私の中の鳥に関する知識はかなりの成長を遂げました(とは言えまだまだ知らないことはたくさんあります。) 最初に鳥の種類を意識して描いたのがアオサギだっ

墨でハクセキレイ

昨日(私のところでいくと今朝)思わず橘鶫さんの記事のコメント欄で「ハクセキレイは墨絵のモチーフによさそう」などと書き残してしまい、ちょうど午後水墨をやる予定にしていたので、早速ハクセキレイも試してみました。 なんだか顎の下の黒い模様が重い。 羽根が黒いのがオスで灰色がメスって読んだんですけど、う~ん、どっちつかずですな。 ハクセキレイを検索してみたら、すごくふっくらまるまるしたタイプと、スラっと痩せてるタイプが出てきたんですが、どっちが典型的なんでしょうね。冬と夏の違いで

そう言えば、墨でまだ貴女を描いていなかった

墨で鳥、墨で鳥、と騒いでいるくせに。 水墨画で描かれる鳥の中でもよく描かれるモチーフなのに。 貴女にまだ、挑戦していなかった…何たる不覚。 ええっと、何の話をしているかというとですね… 鶴ですよ、鶴! つる・るるるさんの大ファンとして、その発想をしなかったとは!「不覚」としか言いようがありません! これまでるるるさんに捧げるという名目で、何枚かおふざけ鶴(の被り物)を描いています。 そのうちの二枚は現在、るるるさんのクリエイターページとマガジンのヘッダーで使っていた

アオサギ・リベンジ…なるか

忘れていたわけではありません。 一月に挑戦して、いろいろ納得いかなかったアオサギの水墨画。 シリーズ化しつつある「墨で鳥」も、このアオサギ先輩から始まりました。 それまでほぼゼロだった鳥に関する知識が少しずつ増え始めたのもこのころで、春には庭の鳥の巣を観察する機会にも恵まれました。 そうなってくると、アオサギのことばかり考えてはいられない。 いつかもっとかっこいいアオサギを描いてやるぜ、と思いつつ、なかなかアオサギに再挑戦できない日々が続きました。 アオサギ先輩が呼んで