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ストレスフルだけどエクサイティングな海外での仕事

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海外の異文化、習慣、食、など、22年の海外生活で体験したことなどを綴っています。
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2020年10月の記事一覧

エクスキューズミー、私もその席にiPadを置きたいのですが・・・

エクスキューズミー、私もその席にiPadを置きたいのですが・・・

朝6時前の真冬のフランクフルト。
まだ夜が明けておらず、外は暗くて凍える寒さ。
眠気から覚めやらないなか、身支度をして自宅を出て、空港へ向かう。
日本ではノータイの習慣が広がってきたが、欧州ではあいかわらず、濃紺のスーツにネクタイを締めるのがビジネスのマナー。

搭乗するフライトはフランクフルト→ヒースロー、8:00発のルフトハンザLH900 便。

欧州の大半の国々ではフリーパスで国境を越えるこ

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ドイツで経験した人事考課の大失敗

ドイツで経験した人事考課の大失敗

サラリーマンのみなさん、毎年のことですが、人事考課の時期になると、気が重たくなるのではないでしょうか。

中学生や高校生のときと同じように、働き始めてからも一年間の自分の成績表が会社によって作成され、それを受け取らなければならないのですから。

その成績表の結果次第で、来年の給料やボーナスがほぼ決まってしまう上、昇格などにも影響するわけですからね。

みなさんの会社ではどのような観点で人事考課が行

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=GRIT=  実は、「根性論」は欧米人にも通用するのです

=GRIT=  実は、「根性論」は欧米人にも通用するのです

「オラ~、何やってんだ~!根性が足りないんだ~!」
「もっと、気合をいれろ~」

ひと昔前の高校野球でもあるまいし、いまどき社内でこんな罵声を浴びることなど無いと信じたいです。

とはいえ、日本ではこれに近い「根性論」が世間に根強く残っているのではないでしょうか。

そしてこの「根性論」は、日本独特の精神論であって、海外では通用しないと思っていませんか?

そうでもないのですよ。

実は海外でも成

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中国人にとっての「面子」とは、「チカラの強さ」そのものを表す概念

中国人にとっての「面子」とは、「チカラの強さ」そのものを表す概念

日本語にも「面子(メンツ)」という言葉ありますね。

「アイツ、面子にこだわりすぎなんだよ」とか、「先輩の面子をたてなきゃなー」とか、使いますよね。

意味合いとしては、「世間に対する体裁や面目」のような感覚でしょう。

中国にも「面子(mianzi:”ミェンツ”に近い発音)」という言葉があり、日本のそれとはかなり重みが違います。

これから中国に赴任して中国人たちと一緒に仕事をされる日本人の方た

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中国人の生活習慣(ほんの一部ですが)や信頼関係の築き方を考察します

中国人の生活習慣(ほんの一部ですが)や信頼関係の築き方を考察します

中国武漢の日中合弁の自動車会社で6年間働いたことがあり、毎日中国人たちと仕事をしていました。
彼らの生活習慣に驚くことが多かったのですが、考え方や判断基準についても、考えさせられることが多かったのです。

生活習慣でいえば、まず最初に違いを感じたのは、「外気に触れる」ことの意味です。
朝、社員がオフィスに入ってきて最初にすることは、窓を開けることです。凍り付くような寒い朝でも必ず窓を開けます。そし

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