見出し画像

多様性の終焉 - 覚悟の時代の始まり

アメリカで巻き起こるWoke運動、それに関連する論争は企業経営にも影を落とすようになってきているようです。それまで左派や右派とされてきた人々が言い争うことではなく、それではらちが明かないから自由にやらせてもらうというスタンスを取り始めているのがここ数か月なのかなと考えています。

実は、この立場をはっきりさせる運動は日本にもそのうち訪れるとみています。それは別段、Woke、すなわち多様性があるかないかだけではない分野に対してもです。

フロリダ州では、ストップWOKE法案なるものが可決され、これまでの多様性というイデオロギーに一石を投じる結果になり、これはこれからの日本においても起きると考えています。

SNS時代における方向転換

時代時代において、それを代表的なものにするエポックメイクな出来事と、悲観的な出来事というのは必ずセットでついてくるものです。SNS時代において、それは多様性や個性といわれ、多くの商品にその考えが反映されてきたように思います。しかし、その時代の負の側面は「あいまいで見えないこと」が平然と存在していることです。それは、一つに誰でも千差万別な立場表明ができ、自由に移動することができます。

表明する側の立場となれば自由でいい気分ですが、それに振り回される側からしてみるとデメリットしかありません。その歪みがここへきて、地震発生のメカニズムかの如く跳ねようといているのです。

スシローの一件やYoutuberの更新停止、ZETA DIVISIONの誹謗中傷への対策公言などは、SNSがもたらした現状への賽投げだとも考えられます。また、最近ではロシアで日本のアニメの表現にまつわる事件性を疑われていたり、規制に関する方針転換を検討しているというニュースもあります。

昆虫食への抵抗

多様性というのは、どこまでを指すのか、先程のフロリダ州の例は結構ましなほうかもしれません。昆虫食をはじめとする新奇性恐怖問題は日本においてはより身近になっていくと考えています。

というのも、昆虫食はその特性上あまり気にしない人とそうでない人にはっきりと分かれることになり、日本や西欧などで顕著に二極化しています。日本においてはその食文化がそこまで浸透していないことから8割の人々が昆虫食にいいイメージを持っていません。それは多様性という言葉で片付けられるのか、今後の動向が非常に気になるところです。

昆虫食については、男性よりも女性のほうが「昆虫の形状が残っている状態で食べたくない人」の割合が多く、昆虫をすりつぶした粉末状の商品などの考案が計画されているようです。

2020年代は新戦前か?

2023年は、最も過去でいうならば1930年代に近しい何かを覚えることでしょう。1929年に起きた世界恐慌を経て、世界経済は低迷するわけですが、その後世界各国は再度軍国化を進めていくことになります。

軍国主義化というのはひとまずプロパガンダの形成から始まることになり、より自国の方向がはっきりとするものに傾倒するというのが特徴として挙げられます。日本が軍国主義へと傾倒したのは1930年代以降ですが、機に乗じて方向性を変える日本の歴史的態度を鑑みると、今後何が起きるかわからないという認識は捨てることはできないでしょう。

終わりの見えない物価の上昇に円安は西側諸国とどこまで価値観を同調できるのかという日本の現状を浮き彫りにせざるを得ません。世界各国の動向は見ものですが、架空の被害妄想だけではない、現実的事実ベースの記事量産を図っていきたい所存です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?