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医療事務の採用面接、ポイントはこの1つだけ。

クリニック院長は「管理者」「経営」「医師」の
3役をこなす必要があり、
勤務医時代に比べると格段の業務量になります。

中でも頭を悩ませるのが
「スタッフの採用、定着、マネジメント」
だと思います。
今回は採用についてお話しします。

そもそも、院長はどのようなスタッフと一緒に
働きたいと思いますか?


クリニックの理念は明確だと思います。
スタッフはその理念に沿った人材を集めること、
これに尽きます。

求人広告を出してたり、サイトで募集した人と
採用試験や面接を通して、来てもらった人が
1カ月も経たないうちに退職してしまった、
などという話はよく聞きます。


採用の決め手は何だったのでしょうか?

一流企業では新卒採用い平均1人72.6万円の
コストをかけているそうです。
中途採用では84.8万円。(2019年就職白書)
医療業界は122.7万円。
医師のエージェントは高額で、
医療事務の場合は60万円程度となります。

医療事務の場合は、採用のサイクルが早いため
書類選考、面接にかかる時間や手間が
院長業務の大きな負担になっていることは
間違いありません。


欲しい人材を採用するためには
明確に人物像を描くことが必要です。
そして、面接で確認することは
「当院の欲しい人材に合っているかどうか」
この1点です。


私自身の過去の経験からしても
「◯◯ができます」とおっしゃっても
現場に入っていただくとできなかったり
素晴らしい志望動機や強い意欲があると思って採用しても
実際はこちらが意図するようなものとは
違っていたというケースも多くあります。

面接の練習はしてくるので、その場では見抜けない
ことも多いのは仕方がありません。


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たった1〜2回会っただけで自施設のスタッフを
決めるのですから、ポイントを外さず面接したいところです。
「その人の素」や「健康意識」がわかる質問を10個ほど
ご用意されるのはいかがでしょうか。

例えば、私ならこのような質問をしてみます。


①子供の時の楽しかったエピソードを教えてください。
 ※いくつも出てくる人は精神的に安定していると
  思います。

②ご両親の良いところを3つずつ教えてください。
 ※近しい人の良いところが言えない人は
  仕事関係で相手の良いところを見つけにくいと
  思います。

③自分は運が良かった!と思ったエピソードを
 教えてください。
 ※自分はついている、運がいい、と普段から思っている
 人は気持ちの切り替えも早いです。またストレス耐性も
 強い人が多いです。

④平均の睡眠時間は何時間ですか?
 ※生活スタイル、健康意識を知ることができます。

⑤朝食は食べますか?
 食べるとしたら何を食べますか?
 食べないとしたら理由を教えてください。

 ※生活スタイル、健康意識を知ることができます。

⑥レストランで、頼んだお料理と違うものが運ばれてきたら
 店員にどのように言いますか?

 ※クレームをうまく「依頼」に変換できる人は
  スタッフ間のトラブルが少ない人です。

⑦休日の、朝起きて1時間以内のルーチンを教えてください
 ※人生の縮図です。

⑧最近、人に対して「ごめんなさい」と言ったエピソードを
 教えてください。 

 ※素直に謝る、言い訳をしないスキルは、すぐに教えて
 できるものではありません。

⑨あなたが映画の主人公だとして、仕事に向かう時や
 仕事をしている時はどのような音楽が流れていますか?

 ※その人の仕事に対するイメージが掴みやすいです。

⑩どうしても守らないといけない期日のある仕事を
 後輩に任せました。しかし、それができていません。
 あなたならどのように後輩へ声をかけますか?

※トラブルがある時の対応力、コミュニケーション力が
 わかります。


これはあくまで私見です。


このような質問は、よくある「面接対策」には無い
質問だと思います。
面接という多少緊張している場で咄嗟に答える場合、
その人となりの考えや価値観が出るものだと思います。

また、回答に正解、不正解はなく、
聞いた時に院長自らがその答えをどのように感じたか
直感を大切になさってください。
その方が採用したスタッフを大切にしますし、
教育にも力が入ると思います。

ご参考になれば幸いです。





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