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デザインとアートの違い

おはようございます。
小川です。

頑張って作文トレーニングと言いつつも、急遽訪れた環境の変化に戸惑っています。

このニュースをメディアで取り扱うことに違和感を感じました。

鳥取県が現代アートの巨匠アンディ・ウォーホルの木製の立体作品「ブリロの箱」5点を計約3億円で購入した…というニュースです。

とある情報発信番組で取り上げられており、出演者がみな、「価値がわからない」「高い」というネガティブな意見しか出てきませんでした。
司会者の話の振り方もそんな感じだったので、「だよね〜」という空気感でした。

インタビュー動画で出てきた鳥取県の学芸員の方(役職までは分からず)も「アンディウォーホル氏は、世界で活躍する現代アート作家の中でも大変素晴らしい作家で…」


自分は、この回答、この部分を切り取ったことに対して、違和感を感じました。
まず、行政がアート作品を購入する理由は第一に、県民市民の感性を育むこと、地域の芸術文化を育成すること、だと思っています。
第二に地域ゆかりの方を知ってもらう、自分たちの地域に関わる人の活躍を知る=シビックプライドを醸成することだと認識しています。

個人の意見です。


アンディウォーホル氏の作品の価格ばかりにスポットが当たり、なぜアンディウォーホルなのかという議論がなされていない(報道されていない)のは、大きな違和感を感じています。

もちろん個人的にほアンディウォーホル氏の作品は大好きだし、見に行きたいし、近くにあるのは羨ましいです。ですが、特にこの作品は数個だけじゃなくてもっとたくさんないと本来の価値はないのではと思います…(たった数個?)

となれば、行政じゃなくて地域貢献に尽力的な民間団体が購入してくれればよかったのにな〜って思います。

行政として作品本来の素晴らしさを伝えるよりも、伝えるべきものがあるのではと感じさせる報道でした。

はい。

みなさんはタイトルのこと、デザインとアートの違いをどのように考えていますか?

僕は、行政が最も考えなきゃいけないのは、デザインを説明できる能力だと思っています。

例えば、街中の場所や方角を示すサイン。
なんでこの大きさ、この色、この場所にあるか説明できますか?

誰向けのサインなのか、どういう意図のサインなのか…ケースバイケース、シチュエーション、ターゲット。
こういった様々な用途を想定して作られるはずのサイン。
その意図を120%説明できることが、デザインを言語化することだと思います。

一方でアート作品は、必ずしも万人受けするものではないと認識しています。
今回のウォーホル氏の作品も同じ。
本当に万人受けしているものなのであればこのような議論は起きない。

時々周りから「おれにはデザインセンスないから…」とか「デザインとかわからんけど…」とか言われるけど、あいつは説明能力がないとか言われないように、ちゃんと取り組みを説明できるようにしないといけないですね。


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