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アニメーションの力ってすごいよねぇ

少し前にしぐれういの『粛聖!! ロリ神レクイエム』がバズりにバズっていた。日本のオタクだけでなく、Tiktokでも流行っていたらしい(Tiktokやってない)。

そして、今や狭い島国を飛び出し、世界中でインターネットmeme化している。なぜか、HIPHOP風の曲をバックにカッコいい車やバイクの前でしぐれういを踊らせるという内容。

あの天下のBMWも公式Tiktokで自社のバイクの前に踊らせている。

インターネットミームが誕生する理由なんて、それこそ神のみぞ知るといった感じだが、やはりこのアニメーションの魅力が非常に大きいだろう。
海外アニメにありがちなフルアニメーションでは逆に表現できない、中割を大胆に省略した日本のアニメーションだからこそできた表現。

こうした、日本アニメらしいアニメーションが人気になるのは、非常に嬉しい。


センス◎なアニメーター

古参ぶって申し訳ないが、このしぐれういのPVを書いたアニメーターさん、昔から好きだった人だったのだ。名前は「ががめ」。
最初の出会いは、ニコニコ動画でだったと思う。「義足のMoses」というこの動画(画質が良いのでYoutubeのほうを貼っておく)。

ジーン・ケリー主演の名作映画『雨に唄えば』のワンシーンをアニメ化する。これだけでもすごくハイセンスなのに、発送が良すぎる。

THE・和風な幽霊少女ちゃん。彼女の日本の幽霊の表現のテンプレ通りに、足がない。そんな幽霊少女と靴のお化けが一緒にダンスするという、こうして言語化しただけでも楽しそうな内容だ。

そして、この一瞬の短いアニメーションにも、しっかりとストーリーがある。


悲しげな表情をしている少女の幽霊。


勝手に動き出す靴を目撃する


少しずつ興味を持って、一緒に踊り始める
嫌がって逃げようとする靴の幽霊
暴れる靴を捕まえようとする
そのうちダンスになってきて
見事なダンスシーン
最後は動かなくなった靴を見て悲しい顔

こんな感じでわかりやすいストーリーがある。だから見ていてすごくワクワクするのだ。


そして、ダンスといっても単調に踊らせているだけではない。
幽霊同士のダンスだからこそできる、とんでもない動きをアニメーションで見事に表現している。

靴を高く投げたり
足じゃなくて手で動かしているようにしたり

見ていて全く飽きない。どんなダンスになるんだろうとワクワクしながら見ることができる。

しかも、フルアニメーションじゃないからこそのスピーディーな動き方は、見ていて非常に心地がよい。このころから『粛聖!! ロリ神レクイエム』の動きの魅力は詰まっている。


この動画を見てすっかりファンになった。かがめさんは作品の発表頻度は高くないが、すごく高いクオリティの作品を公開してくれる。
他のアニメーションも素晴らしい作品ばかりなので、ぜひ見てほしい。

こうした昔から応援していたアニメーターが、広く世の中に評価されていくのがすごく嬉しい。インターネットのパワーを感じる。

しかし良いアニメーションっていうのは何度見ても幸せな気分になるなぁ。
以上!


おまけ
たぶん、海外で流行したのは、この動画のせい(この記事書いたのもこの動画見たから)。
すごくいいMAD。しかし、なんて高い汎用性なんだ…


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