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ユメは いつか ホントになるって

ユメは いつか ホントになるって
だれかが 歌って いたけど
つぼみがいつか 花ひらくように
ユメは かなうもの

『めざせポケモンマスター』より

今日はインターネットの凄さを実感した話をしたい。
また一人、自分が昔からインターネットで応援していたアマチュアが、夢を叶えていった。


kannnuというイラストレーターをご存知だろうか。昔はシーラカンヌというペンネームでも活躍していた。

東方Projectが好きだった人で、10年くらい前に、Pixivとかをよく見ていた人はご存知かもしれない。「短髪天子」という、天子をアレンジしたイラストでランキング上位によく登場していた。

旅に恋して Pixivより 

この頃から、彼のイラストは大好きだった。
キャラデザとか色使いもそうなのだが、何よりも、見ていてめちゃくちゃワクワクするのだ。この1枚から「凄い冒険が始まるぞ」という期待に胸が踊る。

雄大なファンタジーゲームの1枚を切り取った1枚絵というか。設定資料集とかに挿入されるラフボードを仕上げたような感じ。自分的には、小学生のころ、ワクワクしながらゲームの攻略本を開いていたような、あの感覚を体感させてくれるイラストレーターだった。

彼のイラストは自分が高校生の時から、スマホの壁紙だったり、PCのデスクトップ画像にしていた。今でもデスクトップ画像にすることもある。それくらい、大好きなイラストレーターだったのだ。


そんな彼が作成した同人誌に、『DRAGONS』という本がある。

一言でいうと、kannnuさんが考えたオリジナルのドラゴンタイプのポケモンを描いたイラスト集。ポケモンだけでなく、東方や彼のオリジナルキャラも含めて、それを扱うポケモントレーナーの姿が描かれているのもまた良い。

設定資料集みたいに、それぞれのデザインの細かいところや設定まで作り込まれているのが、読んでいて非常に楽しい。

どれもめちゃくちゃセンスがある。
Pixivに載せているイラストを全部貼りたい。

一番お気に入りはこれ。

Pixivで見て気づいたが、発売は約10年前…そりゃ俺も年を取るわけだ…

自分でオリジナルのポケモンと、ポケモントレーナーを描いちゃうくらい、彼はポケモンのことを愛していた。
その愛は、ビシバシと読者である自分にも伝わっていた。


ところで、この画像を見てほしい。

おわかりいただけるだろうか。

kannnu氏のクレジットがある!
これは何なのかというと、「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE」というポケモン公式の企画のイラスト設定画像。

要するに、初音ミクとポケモンのコラボ企画。次週からはいよいよ楽曲が発表されるのだが、このイラストに注目。

このイラストに記載されている5人の初音ミクのうち、地面と飛行タイプのミク。このキャラデザと作画を、kannnu氏が担当しているのだ。

しかも、しっかりと選ぶポケモンのセンスもkannuさんっぽい。
フライゴンとチルタリスは、10年前もよくイラストで描いていた。

この設定資料集っぽい描き方も変わらない…

これを見て、凄く嬉しかった。別に自分が何を成し遂げたわけでもないのに、凄く誇らしげな気分になった。
10年前のコミケで、寒さで鼻水を垂らしながら、本を買おうとしている自分に声をかけてやりたい。
「お前が買ったその作家、ポケモンの公式に載るようになるよ」と。


あの頃はこんなことになるなんて、想像もしてなかったけども。
応援していた人の、きっと夢だったことの1つが、叶った瞬間を見れて嬉しかったお話でした。インターネットって凄い。
この本、一生の宝物にします。

現地特典のブックカバー付き。家宝です。


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