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HIPHOPの世界を教えてくれてありがとう

ビッテン

「KMNZ」というVtuberユニットの知っているだろうか。Vtuber黎明期に界隈をよく見ていた人は知っているかもしれない。彼女たちは昨今主流の配信スタイルではなく、二人組の音楽アーティストとして、HIPHOP系のオリジナル曲やカバー曲での活動を主としている。

古参ぶって語っているが、実は彼女たちの存在は知ってはいたものの、しっかりと曲を聞いたことはなかった。元々HIPHOPに対して苦手意識があったりしたのもあって、避けてしまっていたのだ。

KMNZのことを明確に認識したのは、コラボ曲。ピーナッツくんとKMNZのLIZがコラボした『My Wife』だった。

「可愛いくてうまいラップ」というのをこの時初めて聞いた。どうしても女性でHIPHOPだと、低めのイケボラップが多い印象だった。このハスキーな感じの声でのラップにすごく衝撃を受けたのは覚えている。そこから、とりあえずKMNZをチャンネル登録していった。

そして、明確に「KMNZ」を好きになったのが、cover曲の『Summer Situation』。今年の夏はこの曲をずっと鬼リピしていた。

原曲も素晴らしいが、気のおけない2人の距離感の表現に、グッと引き込まれた。ここから彼女たちの過去曲をしっかりと聞き始める。


オリジナル曲で一番好きなのは、『driving』だ。Youtube上のこの動画にしてか音源がなく、いつか音源を配信してほしいと思っているのだが。仲の良い友達とドライブしながらかけたい曲No1だ。


個人的エモさNo1の曲は、『PRACTICE』。この曲の冒頭、アカペラのラップから始まる。このアカペラは、KMNZの最初に投稿された動画。活動が本格化する前の予告動画として投稿されたもの。正直、この時のラップはクオリティはそこまでというか、少し気恥ずかしさを感じる。

しかし、この曲が始まると、別次元のかっこいいラップのレベルの高さにめちゃくちゃ成長を感じる。そんなエモい構成になっている。


KMNZはアレンジセンスも抜群だ。彼女たちの初期の代表曲『VR』。これを長瀬有花とコラボしたVerが下記の動画。

100億倍かっこよくなっている。JAZZアレンジでかっこよくHIPHOPするの、自分のツボなのかもしれない。


HIPHOPを教えてくれた

彼女たちはよく歌ってみたを投稿している。その選曲も、HIPHOPの名曲が多い。自分が疎かったジャンルなので、彼女たちからたくさんの名曲を知ることができた。

例えばsnow jamとか。

冬の曲として、自分の中で大好きな曲になった。


スチャダラパーという日本のHIPHOP界のレジェンドも知ることもできた。

カワイイ曲として別の価値観を出せるのもVのカバーならでは（しかしこの頃と比べると最近の曲ってすごくラップが上手くなっているのが分かる）。

他にも『KICK THE CAN CREW』や『ライムスター』など、色んなHIPHOPアーティスト、曲を知ることができた。自分の音楽を間違いなく広げてくれた二人組だった。


ありがとうLIZ

で、どうして今KMNZの記事を書いているかというと、二人組の一人、LIZが引退するからだ。

これからのKMNZがどうなっていくのかはわからない。ただ、1つの区切りであることは間違いない。

自分をKMNZ、ひいては日本のHIPHOPにハマるキッカケを与えてくれたLIZにありがとうと言いたい。


KMNZにはこれからも頑張って欲しい。昨今の時代の流れとして、こうしたVtuberの運営が厳しいのは分かっている。でもV黎明期から続くこのユニットがなくなってしまうのは悲しい。完全なにわかの意見だけども、やっぱりこういうユニットはVtuberの多様性として存在してほしいのだ。これからもカッコカワイイ曲をたくさん生み出してほしい。


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