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【ライブレポ】モンバス2024 Day1 ベテランのカリスマを感じた1日

今年も実家の岡山に帰省するついでに、四国最大の音楽フェス、モンバスに行ってきた。正直、夏フェスのラインナップのバンドたちの大部分は見たことあるし、今年はスルーしようかなと思っていたのだけれども。今年で誕生25周年。まだ3回しか行ったことないが、思い入れのあるフェス。この節目に行かないのは後悔するぞ、と行ってきた。

流石に2日間参戦する体力と予算はなかったので、1日参戦。でも、最高の1日になった。今日はその感想記事。こういうライブレポって基本的には伸びないんだけども、書き溜めた感想メモもあるし、備忘用ということで。自分は結構他人のライブレポ見るの大好きなんだけど、この文化って死滅しつつあるのかなぁ。

セトリあったほうが後から見直したときに役立つかなと、LiveFansさんからセトリあるヤツは引用してます。


サバシスター

入場して場所取りしてたら、1バンド目の子は殆ど見れんかった。スマン。ということで、自分のモンバス2024はサバシスターからスタート。

全く前情報なし。完全初見だったけど、オープンニングアクトっぽいいい演奏だった〜
1年ぶりにモンバス来たけど、やっぱりこのフェス、音が全体的にいい気がする。いいPAがいるのかな。

ドラムのバスドラの強さと、抜けの良さが一番良かったかなー。全体的に夏フェスで聴きたいカラっと明るい日本のロックって感じで、聴いててすごく気分がよかった。フェス来たなーって感じ。後、ギターの子の緑のSGが可愛かった。
Twitter(X)を見てたら、ほぼ今月の週末はほぼ毎日夏フェスに出場していた。売り込み時の大事な時期なんだな。頑張れ。

あと、ギタボ、ギター、ドラムが女の子なのはサバ「シスター」だから分かるけど、なぜベースだけ男の子なのだろうか。もちろん、本当の兄弟じゃないんだろうけど、弟感がすごかった。


新しい学校のリーダーズ

Tiktokで流行ってるやつ。それくらいしか認識してなかった。正直、好きなタイプのアーティストじゃねぇよなぁ、と思ってたいたのだけども、椎名林檎とコラボしたということは、何かしらの才があるはず。椎名林檎が認めたのだから、認めざるをえない。

ということで、見てきた。バンドじゃないんーかい、と思ってしまったけども。しょうがない。

歌うまーい。あてふりかと思うくらい。踊りながらあれだけ歌えるのは素直にすごい。韓流にハマる人がいるのも分かる気がする。圧倒される。グループの中のキャラ付も上手くて、これは流行るよなぁ、って感じ。
しかし、こんだけ歌と踊りが上手くても、こういうちょい邪道アイドルやらんとダメな芸能界、厳しいねぇ…

流行りのアーティスト見れたからこれで俺もナウでヤングなピーポー。


04 Limited Sazabys

元気があってよろしい。そんな感想を抱いたバンド。モッシュは参加しようとは思わないけど、遠くで眺めてる分は盛り上がりを感じて乙な感じ。

ベースボーカルっていいよね。でも、こういうガシガシロック系の音楽だと、どうしてもギターの音が潰れがちなんよねぇ。この変のバランス感覚が難しい。


ヤングスキニー

モンバス名物、異常に遠いcircusステージへの移動は経験しとかないとね、ということでヤングスキニー。

チラっとYoutubeで聴いた時はバラードが多かった。だけども、登場してきた姿はゴリゴリのパンクロック。ボーカルとか上裸だし、ギターは北斗の拳の登場人物くらい髪が尖ってた。

それでしっとりバラードの演奏するもんだからギャップがすごい。特にギターが超絶上手い。超音抜けるし、フレーズもいい。今回のフェス一番くらい。

最後の2曲は見た目通りのパンク曲で畳み掛けてきた。けども、正直バラードのほうが自分は刺さった。服装的に彼らのやりたい音楽ってこっちなんだろうけどね…残念ながらバラードの方が自分には刺さった。プロデーサーがやろうとしていることは多分正しい。


Calma

circus +ステージのバンド。この小ささ、本当に地元のライブハウスくらいで、自分は結構すき。

北海道のパンク・バンド。
音でかくて耳キーンになったので、日陰のサーカスステージに避難。
若いサンボみたいな。北海道の民らしい。もっとデカいステージに立ちたかったと、発言するその姿勢は好き。頑張れ!


キタニタツヤ

やっぱりバックミュージシャンって上手い。ドラムとベースがかなりイカす。やっぱりリズム隊がキレがあると、その上のメロディも魅力的になるんだよな。

しかし、キタニタツヤ本人のギターもすごかった。あんだけ弾けるのすごい。脱力系のパーフォマンスとか、歌い方とか、好きになったかも。日食なつこを見るために途中離脱。

移動中後ろから、『青のすみか』が聞こえてきた。蝉の鳴き声と山道の中で微かに聞こえる『青のすみか』、まさしく夏の思い出って感じで非常にヨキでした。


日食なつこ

初ステージ茶堂。こっちも遠いんかい。サウンドチェックとリハ見れなかったの残念。

たまたま聞いていたラジオから流れてきた『水流のロック』で彼女に惚れてから、ずっと生で聞きたいなと思っていたアーティスト。この日のアーティストで一番聞きたかったかも。

ちょっとドラムがズレてる?と思ってしまったのは、自分の勘違いだったのだろうか。暑さと長距離移動でヘトヘトだったのもあるかも。体力的に盛り上げきれなかったのは申し訳なかった。意外なことに、結構観客と話すのを楽しんでいるタイプのアーティストだったし。

ラストのログマロープもよかったけども、自分のモンバス参加歴を語った上で、フェスについて語った「音楽のすゝめ」が一番よかったかも。最初はかりゆしのサポートとして、だったんだなぁ。どんなアーティストにも
下積みがある。

演奏とは全然関係ないけども、PAのおっちゃんが自分の隣に来て耳を澄ませ、その後PAブースに戻って音を調整するという場面を目撃した。プロの顔をしていてカッコよかったなぁ。


Dragon Ash

茶堂からの移動もありちょいと遅れて参戦。

ステージに移動していると、聞き覚えのあるイントロが。まさかまさかの、hide with Spread Beaver の「Rocket Dive」。
こんなん流されたら前に行くよね。周りの人が一斉に前に動き始めてた。

もうこっからはノンストップな最高なライブだった。正直、色んな夏フェスにDragon Ashは呼ばれてるけども、そんなに盛り上がるのかなと、疑問だった。年も年だし、ちょっとHIPHOPよりで盛り上がりはしないだろうと。

初めて彼らのライブを体験したけど、フェスの常連になるのが分かるパフォーマンスだった。舐めててごめんなさい。何もかもがカッコよかった。

演奏も、かなりロックで歪んでるんだけども、部分が聞けるというか、グチャッてしてない。さすがベテラン。そしてその上に乗ってくるkjのボーカルとパーフォマンス。CDで聞いたあの男らしい声そのままな歌声。佇んでいるだけでもカッコいいその姿。曲中にサラリと入れてくる客への煽り。全てが最高だった。

そして、何よりも感動したのが、MC。

いい音楽っていうのは
心を鷲掴みにするか
体を突き動かせるか
そのどちらかで

俺たちは、お前たちの体を突き動かす音楽をやる

一言一句同じではないけど、MCでこう語るkjは最高にカッコよかった。カリスマという言葉でしか言い表せない何かがあった。ベストMC賞です。


マカロニえんぴつ

2回目のマカえん。
相変わらずいい演奏する。バンドとしてのレベルが高いよ。
何よりボーカルが最高。いい意味で、ライブの歌い方をしてくれる。もっと盛り上がってもいいのにな〜どうしてもバラードっぽい曲が多いから、観客の反応は寂しくなっちゃう。

あと、ギターの人、フライングVが大好きなんだね。今時めずらしい。


Vaundy

フェスで聴くの4回目。さすがにシートでうどん食べながらの、のんびりライブにしました。2年前のモンバスも彼のライブはうどんを食べながらだった気がする。うどんを食べながら聞く不幸抗力は最高。


ELLEGARDEN

なんか泣きそうになった。これ、マジで去年までのタイムスケジュールで日が沈んだ夜のライブだったらやばかったかも。

ジターバグくらいしか知らなくて、Youtube Musicで有名どころを数曲聞いただけだったけど、ずっと感動しっぱなしだった。


演奏はさすが、ベテラン。ケチつけるところがない。でも、彼らのライブはそんなバンドとして演奏がどうこうとか、そういうレベルじゃない。

ドラゴンアッシュでも思ったけど、やっぱりバンドにカリスマがあるかどうか、そこなんだな。カリスマがあれば、みんな熱狂する。一観客の自分もその一体感でさらにのめり込む。ほぼ周り全員が腕を上げるあの光景、最高。ロックフェスってこれだよなぁ。と思える。

予習している時から好きだった「風の日」なんかは、その歌詞の良さを再実感して更に好きになったし、「金星」もよかった。ほんとうに、再結成してくれて、こうして夏フェスで聴けるようになって本当に感謝しかない。


これからも続いてほしい

以上、自分が見たバンドの感想でした。総括すると、ベテランの凄さを感じたフェスだった。音楽の第一線で活躍し続けているバンドってやっぱりすごい。演奏技術とかそういうのではなく、カリスマがある。人を熱狂させる何かがある。

kjは45歳、エルレのボーカル細美さんは何と50歳。でも、まだまだ日本のフェスシーンは俺たちが引っ張ってくぞという気概を感じた。


そして、改めてモンバスはすごい好きなフェスだなと。地元の近くというのもあるけども、会場のロケーションとか、選ぶバンドのチョイスとか、全てが大好き。

正直、メインステージのアクト数が減って、終了時間が早まったのはすごく残念だった。あの真夏から少しずつ日が沈んでいって、最後には完全に夜になるのがすごくエモくて、好きだった。

ただ、バンドや観客の高齢化、猛暑など、色々な理由で「何も変わらない」というのは難しいんだなと思う。
エルレがMCで語っていたように「変わっていくっていうのも、悪くねぇな」と自分たちが思わないと行けないんだなと思う。

音楽を愛する気持ちがあれば、色々と形や出演するバンドが変わっても、こうした音楽フェスは続いてくれると思うから。そこだけを守って応援できればなと思う。
今年もありがとう、モンバス。そして、これからもよろしくお願いします!

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