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【トルコ】ネスカフェ…を断ったことを後悔したら、素敵な出会いが待っていた<後編>

今回のサイクリングのお話は前編と後編に分けて書いてみました。

前編からの続き


前編?をまだご覧になっていない方は、ぜひコチラをどうぞ


では、後編もお楽しみください♪

 ーー


店を出発しブルーラインを進んでいったら
意外と短い距離で終わってしまった。所々が工事中で全体が繋がってはいない様子。あまりにも短すぎるのでルートを変えて幹線道路に出てみる。
今回はバナナ山とは逆の方向へ。

幹線道路なのでトラックがビュンビュン横を通っていてちょっと怖い。

自然とスピードがあがり、回転数も息も上がり気味。
周りの景色を見る余裕がない。何棟も並ぶ苺のビニールハウス、放牧されている牛や羊たちが一瞬見えては通り過ぎていく。
こんなことになるなら「ネスカフェ…」すれば良かったとますます後悔が募る。


ゆるやかな下りに入りさらに加速していたところで、小川がちらっと見えた。ご婦人達がお茶している姿もちらっと見えた。


「よし!川でお茶しよう!」と思い立ち、川へ降りられる道を見つけて降りた。これでやっと息を整えられる。

少し話は逸れるがトルコは外でお茶をしている人がとても多い。オープンテラスのカフェもそうだが、砂浜で、公園で、護岸で、アーモンドの木の下で、マンションのベランダや家の庭、ビルの屋上、駐車場までも、いたるところで人が集まってお茶を飲んでいる。まるで毎日がピクニックみたいな感じ。



この川を流れる水の音が良かった〜


小川のせせらぎ音って何て心地いいんでしょう♪

さっきの大通りを走っていた時の緊張から一転、小川でリラックスモードに切り替わる。

ゴミが多いのが残念だったが、素敵なお茶時間を過ごせた。

しばらく休憩した後、頼まれていたエキメッキ(トルコのパン)を買って帰ろうと、
ガジパシャで一番にぎやかな中心街に目的地を変更した。

そろそろ街の中心に差し掛かろうとした所で、何か小さいものが私の前を歩いているのが見えた…。

亀だ!

か、亀!に驚く

人の気配に気づいたからか、進路を左に変更し始めた。右側通行なので左側は危険!車が来たらひかれてしまう。いや、車が危険なのか?!

亀はお構いなく道路中央に寄っていき、
すぐ横を車がすり抜けていった。

慌てて自転車を降り、戸惑いながらも亀を持ち上げ道路脇まで移動させる。


さっきの小川まで連れて行ってあげた方がいいのか、
それとも海まで運んであげようか…。
どうやって運ぶ?荷台に固定するか…。

ちょっと考えて、Googleでカメの画像を検索してみた。検索結果がこれ↓

足の爪がすごかった…



リクガメだ!
これは、川や海ではいけないやつだね、知らべておいてよかった。
知らずに水に投げ込むところだった。
あぶないあぶない。


少し経つと、むこうから小学校低学年くらいの男の子が歩いてきた。

こういう年齢は絶対に喜ぶんじゃないかと手招きをして、「みてみてー!」とカメを指さしてみせた。

男子、ニコっと笑いながらも塩対応…
そのまま通り過ぎていく。
え、面白くない?カメだよ?しかも陸亀、元気に歩いていて結構足はやくね?見たことある?私は初めてみたんだよ、すごいよねー!

この感動を分かち合える友が現れたと思ったのに。。。
はしゃぐ50過ぎの女とは対照的に、大人しい小学生、中身が逆なら普通だけど…。

しばらくひとりで亀を観察した後、道を渡るのを手伝ってあげようと交通整理を始める私。

自転車を押しつつ、亀と並んで一緒に道路を横断したのちに
草の茂みに入っていく亀をお見送りした。

ーー

ひと仕事終えて、パンを買ったらペダル爆漕ぎで家に戻る。

家について夫にカメを見せたら「何処で見たの?」と大騒ぎ。
そうそう、この反応よ!ありがとう夫。
フフフ、すごいでしょ、と一連の話を聞いてもらう。

こういうイラストが大好物です

ひとりでいる時に限って、こういう面白い出会いがあったりする。
そんな時に誰かとその場で共有出来たらたのしいのに!と思うときもあれば、
ひとり占めだー!わーい!って時もある。

今回はどっちかな?どっちもだね…。

こんな風に旅していなければ、自転車にのっていなければ、
おつかいのパンを買いに行っていなければ、
一生かかってもたぶん会うこともさほど関心もなかった
ギリシャリクガメさんとの出会いは感動モノでした。

ここまで読んでいただいた皆さんは楽しんでいただけただろうか。
それが気になるところ。

こんな面白いことが起こるなら、また行っちゃうよね!とまた調子に乗ってサイクリングに行っちゃいました。

つぎの話も楽しみに待っていてもらえたら嬉しいです。

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