見出し画像

平和を祈る日に思う事

☆トップ画像はvoice_watanabe様の画像を使用させていただきました。
ありがとうございます。


旅の話ではないですが、忘れてはいけない日なのでnote。

6月23日は慰霊の日。

沖縄の地上戦が終わった日。
戦争で犠牲になった人達に祈りを捧げ、
みんなで平和を願うとても大切な日です。



子供の頃の6月23日

沖縄県内の学校は休みになる。
休みなのに嬉しくない日、それが子供の頃に感じていた慰霊の日。

父の仕事もその日はお休み。
子供と一緒に家で過ごす日。

いつもなら「テレビばっかりみるんじゃない!」と叱る父が
この日だけは「テレビをみなさい。これをみるんだ。」といい、
テレビの前に座らされた日。

せっかくの休みなのにどこにも連れて行ってくれないし、
テレビの画面はいつもの色たちがどこかに行ってしまって、
白、黒、それが混ざった灰色しか出てこない。

ただただ色がなくて、白黒の映像が暗くて、とにかく怖い。
どこかに行きたいと父に言っても
「今日は家にいる日だから出かけない。」と言い
どこにも連れて行ってくれなかった。

毎年それが続き、いやいやながらもこの日になると
だんだんと私もどういう事なのかを理解してきた。

この日は目をそらしてはいけないとても大切な日。

安全な家があって、ごはんが食べられて、家族がいて、学校に行けて、友達と遊べて…。

今の当たり前が当たり前ではない時代。

伝え方には疑問があったけれど、オヤジ流の伝え方だったのかもねー。
父もその時代を生き抜いた人。
「小さかったからあまり覚えていない」といって戦争当時の話はしてくれなかったけど、
数年前からこの日になると父は少しずつ話してくれるようになった。
断片的な記憶で幼なかったから、とても怖かったらしい。


モノクロの世界に色を


去年の暮れにご縁があって、
ホリーニョさん(@horinyo)の活動を知った。

ホリーニョさんは、戦前〜戦後の沖縄の白黒写真を
カラー化にする活動をしている。

私が子供の頃、ただただ怖かったあの白黒の世界に色をつけてくれている。初めて見た時にはとても驚いた。


これまでの白黒に比べて色があるのとないのでは大違い。

どこかの遠い国の遠い遠い大昔の話ではなく、沖縄でちょっと前に起きた事件なんだと感じます。

遠い国のことが実は近くて驚く



昨日はInstagramでフォローしている
surf anne(@surf_miyo_0814)さんのボスニアの博物館の話に目が留まりそこからネットサーフィンが続いた。

日本から遠く離れた国でも、悲劇は起こっていて、それを忘れない為に
大切な資料として博物館に残していることを知った。



偶然にも私はいま、セルビアに滞在中。
↑の投稿を見るまで、な~んにも知らなくて、どこか遠い国のことだと思っていた私がいて、
歴史解説の動画を見て、当時のこの辺りの戦争で何があったかを今になって知った訳です。
あと数日で滞在期間が終わり、次の国へ出発。
毎日をのほほーんと1か月近くを暮らしていた日常生活。

いわゆる平和ボケですね。



争いが起きたことはとても残念で悲しい事。

起きていることから目を背けずに、平和を大切に。


ウヤファーフジ(ご先祖様)
ウートートー(12時の黙とう)は、セルビアの時間で勘弁してくださいねー。
「はっさもぅ…なんでみんなとあわせないわけ?」と言わんでよねー。

犠牲になった人達が、生前に望んでいた「平和な世界」がいつまでもいつまでも続きますように。

【追記】surf anneさんがnoteに紹介して下さいました。ありがとうございました。


記事を読んでいただきありがとうございました。旅にまつわる話を中心にnoteしていきます。応援励みになります。