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RickRossが憧れの人!? ニューアルバムの制作秘話を語る Blxst - Before You Go (2022)

独自のプロダクションとメロディアスなラップで西海岸サウンドを新しい形で再構築し、多くのオーディエンスを魅了してきたBlxst(ブラスト)

その中でも2020年にTy Dolla $ignTygaをフィーチャーしたシングル「Chosen」は、YouTubeで5000万再生を記録。
ヒップホップメディア誌XXLによる「Freshman Class 2021」に選出され、全米中から脚光を浴びているラッパーの1人です。

そんな彼が、2022年にニューアルバム「Before You Go」をドロップ。

今回も、前回の記事に引き続き、Blxst(ブラスト)をご紹介します。

レーベル  : Red Bull Records, Evgle
リリース日 : 2022年4月8日
名前    : Blxst
本名    :    Blxst / Matthew Dean Burdette
年齢    : 29歳


出身地   :    カリフォルニア州ロサンゼルス

今作では多数のプロデューサーが参加

ブラストは今作を制作するにあたり、様々な場所へと旅をした経験が大きなインスピレーションになったと語っています。

俺は全体的にいつも成長している状態だと思うんだ。
去年はたくさん旅行する機会があったから、旅行中に直面した様々な経験について話しているんだけど、同時にクリエイティブであろうとしていて、そのバランスを見つけることができたんだ。

また、旅先のひとつがマリブで「Before You Go」の大部分をここでレコーディングしたとか。

マリブに家を買って、2週間住んだんだ。
いろんなプロデューサーやDSPの人たち、ブロガーが来てくれたんだ。
制作の最中、その経験を共有することは素晴らしいことだった。
異なる視点、異なる意見、そして俺がどうあるべきか、異なるアプローチ方法を得たように感じたから。
俺はそれに気をつけながら、自分のものにしたんだ。

そう話すブラストは、デビューEP「No Love Lost」(2020)の全曲をセルフプロデュースし、そのプロダクションで多くのファンを獲得してきました。
しかし今作では従来のプロデューススタイルから大きく変化し、
多数のプロデューサーが参加したことにより「少し距離を置いた」と語っています。

『No Love Lost』は、俺が全部プロデュースしたんだ。『Sixtape 2』もね。
でも、今回の作品では、俺は今作では少し距離を置いたんだ。
そのかわり、他のアーティストとの共同作業には門戸を開いたんだ。
だから、これまでの作品よりも全体的に実験しているように聞こえるはずだ。
もちろん実践的であることに変わりはない。
というのも、俺は何でも自分でやることに慣れているからそれはチャレンジでもあるんだ。
でも、自分ができないことを他の人ができることに気づいたりもするんだ。

ゲスト参加したリック・ロスに憧れている?!

今作は全13曲が収録され、ゲストとしてKendrick Lamar「Love.」(2017)に抜擢されたLA出身のシンガーZacariArin RayRick Rossなどが出演。
これまでにもBino RideauxRussとコラボレーションしたことはありましたが、それ以外は目立ったフィーチャリングアーティストはいなかったので、彼にとっては新しい取り組みだったようです。

これは俺の親友のCBを通してだ。彼が俺たちを結びつけてくれたんだ。
マリブにスタジオハウスを持っていて、自然に化学反応が起こったんだ。
彼(Zacari)はすぐにブースに入ったよ。
俺は彼のすぐ後について行った。その夜、2~3曲作ったと思う。
その中でも「Sometimes」は印象に残った曲のひとつだよ。
Arin Ray、俺は彼の大ファンなんだ。
彼のPlatinum Fireっていうプロジェクトは、飛行機に乗るときはいつも俺のプレイリストのひとつになっているんだ。
Arin Rayに賛辞を送るよ。

Blxst feat. Zacari - Sometimes (2022)

ブラストArin Rayのファンであることを明かし、彼のプロジェクト「Platinum Fire」(2018)は、後にデラックスエディションもリリースされるほど好評のようで、ブラストはこの曲をプレイリストに入れるほど気に入っているようです。

Arin Ray - Reckless (2018)

またRick Rossとは2021年に彼が発表したアルバム「Richer Than I Ever Been」で共演し、今回で2度目のコラボレーションとなりました。
そのRick Rossは、Meek MillWaleを輩出したレーベルMaybach Music Groupを設立したことでも知られており、経営者でもある彼とのコラボにブラストは興奮したようです。

そして、一番ヤバいRick Rossは、俺が必要としていた承認印だった。
彼を尊敬しているし、アーティスト以外の起業家にもなりたいと思っていたから、彼がプロジェクトに参加して祝福してくれたことは素晴らしいことだったよ。

Blxst feat. Rick Ross - Couldnt Wait For It (2022)

以前、将来の目標について聞かれた際に、ブラストは経営者になってレーベルを立ち上げ、多くのアーティストと仕事することを夢見ているようで、それを既に実現したRick Rossに憧れていることが伺えます。

10年後には、国内のさまざまな地域に複数の不動産を所有していたいね。
それが目標のひとつだよ。
音楽では、より多くのプロジェクトを立ち上げ、自分のレガシーを築きたい。
また、他のアーティストのアルバムをプロデュースしたり、エグゼクティブプロデューサーをしたり、自分だけでなく、もっと大きなブランドを築き上げたい。
他の人の家族を助けることができるようなレガシーを作りたいんだ。

終わりに

ブラストはこれまで、すべてを自分でプロデュースするスタイルでしたが、本作では全編を俯瞰してディレクションすることにしたようです。
これは彼にとって大きな変化であり、次のような事を話しています。

俺の視点の変化を期待してくれ。
このプロジェクトで俺はエグゼクティブになり、アーティストとしてだけでなく一人の人間として、俺の物語を伝えるために、変化し、飛躍することをを意図して作ったんだ。
俺はただ、自分の成功を俺個人よりも大きなものにしたいだけなんだ。
俺の周りにいる人たち、俺の後に来るアーティストたち、他の人たちをその立場に立たせることができるようになりたいんだ。

またブラストは今作のリリースに伴い、初の海外公演を含めたツアーを発表。
7月のロンドンやバーミンガムなどのイギリス公演を皮切りに、ニュージーランドとオーストラリア、そしてパリやアムステルダムなど全46日間にわたるグローバルツアーとなっています。

すでにシアトルやロサンゼルスでのチケットは完売し、追加公演が決定するなど、改めて西海岸での人気の高さを感じさせますね。

西海岸から世界へ羽ばたく新進気鋭ラッパーブラストの新作、マストチェックです!!


今回紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️

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