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ディグラム診断 心理学と統計学で日本人の本音を理解する

ディグラム診断は20問の性格診断テストです。実は、さまざまな企業様とのタイアップを行ったりして名前こそ違えど、ほとんどの方が一度は目にしたことがある性格診断です。
今年は、TBS系列でもレギュラー番組を行いました。

おもしろおかしくしてはいますが、実は、診断実績総数は5,000万回を超えて、ユニークユーザーも1,000万人以上となる、日本人の性格を一番把握しているのがこのディグラム診断です。

ここでは、そのディグラム診断の内容について説明します。


ディグラム診断とは?

ディグラム診断は、木原誠太郎が開発しました。心理学と統計学をベースにしております。ディグラムとは「Depth Insight Gram」の略称のこと。
心理学や精神医学に関わっている人にはとてもポピュラーな心理テスト「エゴグラム」の理論をベースに統計データと掛け合わせるなど、約10年間の改良を重ね、独自のアルゴリズムを構築。

通常、エゴグラムや他の性格診断テストは100問近く、または100問以上の質問に回答しないといけません。

ディグラム診断は、ユーザーに簡単に受けていただくために、5つの項目(父性、母性、論理性、自由度、協調性)に対して、4問ずつ、計20問となっています。

そのため、精度という点では劣るものの、相手の性格をおよそ理解するには十分な結果が得られております。

何がわかる?

心理学のテストだと、診断結果としては、あなたの性格はこうです、というところから心理学的にアドバイスがあると思いますが、ディグラム診断は、診断と一緒に取ってきたさまざまな統計データをクロス集計することにより、「こういう性格の人は、こういう行動に出る。」「こういう性格の人は、こう案内されると弱い。」等の、性格から類推される考え方をたくさん持っていて、それを性格ごとに解説ができます。
統計データなので、占いとは異なり、「その性格の人は、統計学上こう動く可能性が高い。」となります。当然理論上、外れることもありますが、確度の高い情報を提供することができます。

性格は行動に出る

10年以上にわたるクロス集計の結果、見えたことは、「性格により行動は異なり、同じ性格の人は、同じ行動をとる傾向が高い。」ということです。当然と言えばそうなのですが、実際にさまざまアンケートを実施した結果、それは購入するものや、受けるサービス、好きなもの、嫌いなものにまで傾向が現れます。
現在、弊社では、それをもとにセールスアドバイスを提供するサービスを開始しました。

性格は変えられる、変わると行動も変わる

生まれ持ったものは変わらないかもしれませんが、少なくとも、環境により5つの要素(父性、母性、論理性、自由度、協調性)のそれぞれは、変わることがあります。
その日の気分で一部に変化が出る人もいれば、何度やっても変わらない人がいます。また、職場の環境が変わって考え方が変わることにより、変化した方もいらっしゃいます。
つまり、性格は変わるし、変えられるということです。行動が変わって気がついたら性格が変わっていたということもあるでしょうし、行動を意識して変えることで理想の性格に変えていくという取り組みもできます。

大きく分けると9種類、細く分けると31種類に分類

ディグラム診断では、大きく分けて9つのタイプに分けて性格を表現しています。

  1. 賢者系 アクティブリーダータイプタイプ 

  2. 慎重系 コツコツバランスタイプタイプ

  3. 楽天系 ポジティブ・ムードメーカータイプタイプ

  4. 職人系 こだわり・生真面目タイプタイプ

  5. 豪快系 パワフル・好奇心タイプタイプ

  6. 献身系 舵取り・のほほんタイプタイプ

  7. 謙虚系 ストイック・インドアタイプタイプ

  8. 冷静系 ロジカル・エリートタイプタイプ

  9. 直感系 ひらめき・アイディアマンタイプタイプ

それぞれのタイプの中に、さらに細かくタイプが分かれ、合計で31のタイプに分類されます。

日本人で今一番多いのは、慎重系コツコツバランスタイプ

このタイプは、こんな特徴があります。

  • 周囲をよくみて自分がどのようにふる舞うべきかバランスをとれます。

  • 「これがしたい」「あれがほしい」という欲求が希薄な方です。

  • 大勢といるよりも、 一人でマイペースに行動することを好みます。

  • 波風を立てたり、 面倒に巻き込まれるのが苦手なタイプです。

全体の22%になります。この数字をどれだけの人がご存知でしょうか?この数字は、昔とは異なり、いわゆるZ世代が増えてきたことによると考えられます。ちなみにこのタイプの方に、元気よく接しても、それが苦手とするタイプが含まれるので嫌われてしまう可能性がありますので気をつけましょう。

これからは、デモグラフィック+サイコグラフィック

ディグラム診断はあくまでも性格診断としての域は超えませんが、ここに、デモグラフィック調査をつけると、とても面白い統計が取れます。

  • 20代のアクティブリーダータイプの好みの異性のタイプ

  • 30代のコツコツバランスタイプの好きなラーメン

  • 40代の性格ごとの不動産営業に求める対応の違い

  • 世代別×性格別の好きなお酒の傾向

今までは、年代や性別、居所や収入といったデモグラフィックデータから傾向を出してマーケティングを行う会社がほとんどだと思いますが、個性を表現する今の時代、それだけでは足りないと思いつつ他の方法がわからずに対応していた方も多いかもしれません。これからは、性格というサイコグラフィックデータをマーケティングに活かすことができます。

ディグラム診断の未来

弊社では、ディグラムコーチという性格に合わせて商品やサービスを販売するためのセールスアドバイスを提供するサービスを開始しました。
また面接の際、その場で性格を把握して、性格の深掘りをしながら面接を行えるサービスも開始しました。
これからは、ユーザーの性格に合わせた商品の開発ができるようになります。性格に合わせて接客を変えることで、成約率を高める事ができるようになります。
こうした取り組みを、ディグラム診断を通じて開発していきたいと思います。