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サービス連携で「LINE公式アカウント」をパワーアップ!

こんにちは。デジテックfor YAMAGUCHI運営事務局のもんじゃです。

山口市内についに吉野家さんができました。
県庁所在地に進出したのは47都道府県中47位の速さだそうで、46位の高知市から離されること4半世紀。満を持過ぎじゃないですか。
とはいえですよ、味そのもの自体に驚きはないわけで、個人的には皆さんには「今さら騒ぐことでもないっしょ」と余裕かましてほしいな、と。
実際に通りがかってみると、うわ・・・駐車場満車。
もしかしたら山口市の吉野家は特別おいしいのかも。行きたくなってきた。

デジテック会員がセミナー開催

山口県のデジタルコミュニティ「デジテック for YAMAGUCHI」には、現在多くの会員が集まり、勉強や交流を行っています。
そんな中、他の会員にご自身の取組や関心ごとを知ってもらうべく、会員がイベント等を企画・運営できる「デジテック・ミートアップ」を行っています。
今回は、顧客管理ツール等を扱う下関市のetika(エティカ)さんがLINE公式アカウントのカスタマイズ事例とその裏側を紹介するセミナーを開催しました!

講師は同社の泉田さん。
冒頭の自己紹介によると、前職はネットカフェ店長ITバックボーンなし。今年2月に入社されたそうです。
さらっとご紹介を終え「さて前段が長くなりましたが・・・」と本題に入られましたが、
いやいやいやいや、むしろ短い、そこ深掘りしたい。
何でネットカフェ店長からITツールコンサル企業に!?
わからず仕舞いだったので、いずれ詳しく聴いてみたいですね。

LINE公式アカウント

LINEは、今や国民の8割の方がユーザーとなり、もはや生活インフラと言えるほど普及しています。「アプリはよくわからないけどLINEなら使える!」という方も多くおられそうです。
「LINE公式アカウント」は、このLINEを使って企業や店舗等からユーザーに直接情報を届けられるサービスです。こちら利用している、または検討中の方も多いのではないでしょうか。

ただ、LINE公式アカウントにはCRM(顧客管理)機能がないので、顧客のデータを管理することができません。これでは顧客に応じて最適な情報を発信することができない?どうする?
大丈夫です。他のシステムと連動させることができ、それぞれの機能を活用することで、より使い勝手よく便利にカスタマイズすることができます。

でも、この連携作業を外注すると結構な費用が掛かってしまう、、、ということで、ノーコード・ローコードでCRMを実装する方法をご紹介していただきました。

活用事例

まずはどういったことに使えるのか、ということで事例のご紹介です。

LINEとShopify(ECサイト)の連携

ご紹介いただいたのは、県内のクリーニング企業が、受注、集荷し、返送するといったサービスを、LINE一つで行う仕組みを構築した事例です。
お客さんがクリーニング発注などをLINEでやり取りすると、配送業者への集荷・返送依頼に連動し、その状況がやり取りの記録としてデータ集約できます。
もちろん、クリーニング屋さんでしか使えないわけではなく、様々な業種で活用することができます。
こうしたオートマティックな流れが、裏側でノーコード・ローコードツールにより構築されている、ということになります。

LINEでできる会員グレードシステム

お客さんの購入回数や所持ポイントなどのステータスに応じて、お客さんのLINE上に固定で表示される画面下のボタン「リッチメニュー」の内容を切り替える仕組みを構築することができます。
つまり、購入金額に応じてブロンズやシルバー、ゴールドと区別して、それに応じた特典クーポンを提供する、といった仕組みを作ることができるということです。

連携の裏側

セミナーでは事例紹介にとどまらず、LINE公式アカウントと他サービスの連携の仕方をご紹介いただきました。
聞きなれない内容なので難しく感じてしまうかもしれませんが、難しい言葉は極力使わず、何をしたいのかを明確に伝えていただいたので、動画を2回、いや3回見ると、すごくよくわかってきます。
もう少し調べたらもう自分でできちゃうのでは!?というくらい具体的な内容で、自分で触ってみたいという方はぜひ動画をご覧ください。

連携は無料のツールを使ってある程度できるそうで、本セミナーでは「make」と「Airtable」というツールをご紹介。

make:サービスとサービスを連携させることができるサービス(・・?)
LINEで受け取ったメッセージをGoogleスプレッドシートに自動で表示させるなど、makeの中でサービスとサービスをつなげ、より便利な仕組みをつくる
Airtable:エクセルの表計算に似たかデータベースを作成できるツール  
今回はデータを入れる箱の役割を担い、データの見せ方を工夫できる

具体的な手順

まずLINE公式アカウントとは別に、LINEデベロッパーアカウントを作成し、make上でLINEと他サービスを連携させます。

make上で、どのサービスを連携させて何をさせるか、というシナリオを作成します。
見た目も〇と〇を線でつなぐ形で、サービスを簡単に連携できます。
対応するサービスは何千もあり、ある程度のサービスは対応しているのではないでしょうか。

makeでサービスを連携

どのサービスで起こったことを感知するのか「ウォッチイベント」を選びます。今回はLINE公式アカウントを使ったサービス構築なので、ウォッチイベントはLINEですね。
お客さんがLINEで何かメッセージを送ればそれを感知できるようにします。

makeに自身のLINE公式アカウントを紐づけ、受信メッセージをデータとして扱えるようにします。
そしてmake上でLINEとAirtableを連携させることで、LINEのメッセージ内容やユーザーID等をAirtable上にアウトプットし、一覧で表示させることができます。すごい。。。そして簡単。。。

本セミナー用に作成されていたデモでは、メッセージを感知すると、メッセージに付随する情報であるLINEIDをキーに、Airtableに入れている顧客データを検索します。
ヒットしなければ新規顧客、ヒットすれば既存顧客として場合分けしてデータを登録し、それぞれ新規向け、既存向けにメッセージを返信できる、という仕組みになっていました。

他にも

また、お客さんがLINEで特定のキーワードを入れたり、一定回数投稿したら、お客さんのLINEに表示されるリッチメニューの内容を変え、ここに秘密のクーポンを出現させたりすることもできるようです。
手作りで、様々な特典機能を充実させることができそうです。

リッチメニュー

さいごに

今回講師が伝えたかったのは、LINE公式アカウントの機能だけ使うのではもったいないので、外部サービスと連携させる方法を使い倒しましょう!ということだと理解しています。
これまで事例を紹介するセミナーはいくつかありましたが、具体的に裏側を詳しくレクチャーしてもらったセミナーは少なかったので大変勉強になりました。

難しかった、、、というお声もありましたが、無料ノーコードツールを使うだけである程度の連携ができる、ということを知っていただくだけでも十分価値ある機会だったと思っています。
ハンズオンなどでやってみる会もできると面白そうです。

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