見出し画像

勝負はこれから データアナリストへの道#35

勝手にレノファ山口FCを応援しているハラマルです。

先日の岡山戦、残念ながら負けてしまいましたが、観客数が11,575人と、クラブが今シーズンに掲げていた目標の一つ、1万人プロジェクトを無事に達成しました。
確かに、ゴール裏から見てもバックスタンド席にもぎっしりお客さんが詰まっており、勝てたら、相当な盛り上がりだったろうなぁ~と思いました。

岡山戦でのバックスタンドの様子

これで、今シーズン、クラブが設定した1万人プロジェクト(全4試合)が終わり、うち後半2試合で見事に1万人を達成したことになります。
これが成功なのか、もっとやれたのか、はまだ検証が必要だと思いますが、昨シーズンのホーム平均観客数が4,407人だったことを考えたら、その2.27倍にも当たる1万人を超える試合が2試合もあったことは、大きな前進ではないでしょうか。

ただ、これからがプレーオフ圏内を争う最終局面になります。
クラブの設定がなくとも、お客さんが集まる試合になるに違いないと思っていますが、これを読んでいる皆さんも、是非、周りの方を誘って観戦に来てみてください!


ところで、この試合、先述のとおり、残念ながら敗戦となってしまたのですが、どうもその結果、マイナスな情報発信が多くなってしまった気がします。せっかく多くの方が見に来てくれたのに、とても残念です。

先週末の試合前時点では4位に位置していたのですが、ファジアーノ岡山に敗れ、順位が6位に下がり、プレーオフ圏内ギリギリになったということで、「どうせ、もう無理やろ」という「どうせマン」が発生してしまっているのか、負けたフラストレーションがそうさせているのか、ギスギスしてしまっているように見受けられます。

いやいや、正直、私からしたら、何がどうダメになったのか、さっぱり分からないのですが、「試合に負けた」という目の前の状況をもって悲観的になる方が多いのかもしれません。

こういう時は、感情論ではなくて、データですよね!

順位の確認

さて、まずは、現在の順位です。
9月1日(日)終了時点では、台風の影響で試合が延期になった2チームを除き、29試合を実施済みです。残り9試合です。

1位・2位は自動的にJ1へ昇格となります。
3位~6位のチームは、プレーオフに出場し、そこでの優勝チーム(1チームのみ)がJ1へ昇格します。
18位~20位の3チームは、J3へ降格とうことになります。

年間順位は「勝点(勝ったら3点、引き分けで1点、負けたら0点)」で決まりますので、それを棒グラフにすると…

順位(勝点)

はい!ということで、レノファ山口FCは、勝点47で6位に位置しています。J1への昇格プレーオフ出場圏にいるということですね。

確かに、7位との勝点差は4しかありません。
でも、上位との勝点差もほとんどありません。

残り9試合あるので、最大で勝点は27を積み上げることが可能です。
まあ、それは無理にしても、例えば、レノファと7位・8位チームとの1試合平均勝点の差は0.183。3位長崎との差は0.207。これに9試合分を掛けても、1.647~1.863にしかなりません。
つまり、今のペースで行っても、開く勝点差は2程度しかないということになります。

1試合平均の勝点 ※清水エスパルスは、消化試合が1試合少ないため、2位ですが平均勝点がトップになっています

こんな差、1試合でひっくり返ってしまいますよね。
なので、残り9試合の結果次第では、もちろん下位に転落する危険性もありますし、順位を上げる可能性も大いにあるということです。

下が迫ってきていることばかりに目を向けるのはやめませんか?

敗戦数の妙

次に、ちょっと見てほしいのが、こちらのデータです。
レノファは現在6位に位置していますが、これまで、順調に来たわけではありません。もちろん、悔しい負け方をした試合もありました。

現地orDAZNで全試合観戦している身としては、実は、「今年も結構負けているなぁ…」という感想を持っていたのですが、データで見てみると、このとおり。

敗戦数

なんと、やっぱり。レノファは結構負けているんですよ。
先週末の敗戦で、敗戦数は10になりました。これって、11位甲府や16位大分とは1しか違わないんですよ。
上位5チームと比べても多さが目立ちますよね。

もちろん、昨年に比べて大幅に改善しているので、こんな言い方はしたくはないのですが、逆に、こんなに負けたのに6位にいれるの?って不思議になりませんか?

敗戦数が多いのに上位にいるということは、はい、こういうことですね。

勝利数が多い

勝利数

勝利した試合数も多いということです。(つまり、引き分けが少ない)
今シーズンはリーグでも3位タイの14勝を挙げています。
この14勝という数字がどういうものかというと、昨シーズンのレノファ山口FCは、42試合実施して10勝しかできなかったので、どんなにすごいか分かってもらえるかと思います。

勝率

勝率で見ると、3位タイの48.28%です。昨年が23.81%でしたので、勝率が倍になっているという状況です。

つまり、何が言いたいかというと、今シーズンのレノファ、敗戦も多いかもしれないが、その分、勝って勝点を伸ばしているんですよ。
目の前の1試合に負けても、次に勝ってきたから、今の順位があるんです。だから、負けたからといって悲観的になる必要はないんですよ!

これが逆に、とんでもない勝率でしか今の順位をキープできていないとなったらどうでしょう?だったら、確かに、目の前の敗戦は痛手です。もう取り返せないかもしれません。

じゃあないんですよ。
負けても、次にしっかり勝利する。連敗や引き分けではなくて、勝利をする。そうやって、今の順位を積み上げてきたんです

なので、確かに岡山戦の敗戦は痛いです。勝てていたら良かったです。そりゃそう。
だけど、負けちゃったんだから、今まで通り、次にしっかり勝利を手にすることができるよう、チームとしても頑張っていますし、サポーターとしても、しっかり応援すべきなんじゃないかなと思います。

得失点の状況

さて、今年のレノファは、昨年と比べて守備が大きく改善しました。
直近の試合では複数失点の試合もありますが、それでも、まだ、失点数の少なさは(グラフの下方が少ない)リーグ上位です。
また、得点数(グラフの右側が多い)も上位につけています。

1試合平均の得点数(横軸)と失点数(縦軸)

これを、得点と失点とに分けて、順位との関係性をクラスター分け(それぞれ5グループに分けたもの)がこちらです。

順位と平均失点数

順位と失点の関係でみると、レノファは失点が少なく上位に位置しています
横浜FCと岡山がトップ集団ですが、第2集団にしっかり位置しています

順位と平均得点数

順位と得点との関係で見てみると、こちらもレノファは第2集団に位置しています

得失点で見てみても、レノファはまだまだ上位に位置していて、横浜・清水の2チームが飛び出ていますが、その後を追いかけて第2集団にいます。
得点も失点もバランス良く、まだまだ十分にさらに上位を目指せる位置です。当然、全然諦める必要もない状況です。

まとめ

今シーズンのレノファ山口FCについて、これまで、いろいろデータ分析してみましたが…

正直、ここまで来たら、興味があるのはJ1昇格ができるのかどうか、の1点に掛かっているのかもしれません。

J1昇格をかけて戦う、かつてない緊迫した状況となってきましたので、不安に思う方も多いかもしれませんが、せっかくなので、この状況をプラスに楽しみませんか

これまでのシーズン、降格するんじゃないかとハラハラドキドキしていた方も多いと思いますが、今シーズンは、全く逆のハラハラドキドキを味わえますよ。ある意味、一番応援し甲斐のある順位と言って良いかもしれません!

SNSで自分の意見が簡単に拡散される世の中です。
マイナス思考・罵詈雑言を広めて、気分の悪い世の中にするのか、プラス思考を広めて、明るく楽しい世の中にするのか、デジタルツールの使い手である一人ひとりのマインドに掛かっていると思います。

レノファの順位と同じで、おそらく、転げ落ちるのは簡単です。あっという間だと思います。
そうならないよう、必死に足掻いて、抵抗して、明るい世の中を作っていきませんか。

負けても、次にしっかり勝利するレノファ、応援していきましょう。

気付けば何と、残り9試合、ホーム戦だと4試合しかありません
まだ、今シーズン、試合を観ていないよ~と言う方は、このムーブに乗り遅れないよう、早めに観戦計画を立てましょう。