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Y-BASEとして初となる5G環境を利用した実証を行いました!

デジテック運営事務局のHです。寒い朝が続きますね。今朝の山口市内の最低温度はマイナス1.8度とラジオで速報していました。どおりで数週間前までゼリーを食べていた、我が家のペットのクワガタくんもこの最近冬眠してしまいました。暖かくなって、夜な夜なゴソゴソ動き出してくれるのが待ち遠しいです。
さて、今回は、Y-BASEとして初めて5G環境を使った実証に立ち合いさせてもらいましたので、状況についてご報告させていただきます!

どんな実証が行われたの?

今回行われた実証は、ロボット用の高性能カメラを手掛ける山口市内の企業(株)YOODS(ユーズ)さんと、(株)NTTドコモさんと連携して取り組まれたもので、県産業戦略部が実施しているデジタル技術を活用した県内企業への支援事業の一環として行われました。
具体的な内容ですが、工場等でロボットアームに搭載したカメラ情報を基に、ロボットが自ら物体認識できるよう、現在は、ロボットアームごとに配置した高性能PCに処理させる運用を行われているんだそうです。しかし、アーム台数に比例して高性能PCが必要となることでコストがハードルとなってしまうので、PCの台数をどう抑えるかということが課題となっています。

こうした背景から、今回の実証では、通常は高性能PCが行っている物体認識に係る処理について、Y-BASEの5G環境を利用して、ロボットアームとクラウド上の高性能サーバを5G通信でつなぎ、サーバが一元処理をして稼働させることができれば、課題となっているコストの軽減の一助になるのではというねらいから実証が行われました。

どうしてY-BASEが会場に?

実のところ、Y-BASEでは、昨年12月から、㈱NTTドコモさんが法人向けにサービス提供を開始した5Gの新たな通信方式(SA(スタンドアロン)方式)の利用が全国に先駆けて可能となっています。
昨年、県とデジタル技術振興財団が㈱NTTドコモさんとの間に締結した協定に基づいて5G環境の整備が行われていることもあって、SA方式というピカピカの新技術を使って、山口県内では唯一SA方式の5G環境を利用した実証ができるんです!

SAって何?サービスエリアじゃないですよ!

車社会の山口県においては、SAといえば高速道路の立ち寄りスポットというイメージの方が強いかもしれません。そんな背景も相まって(?)、報道機関も多数集まられる中で始まった実証本番では、まずは㈱NTTドコモさんによるSA方式についての解説から始まりました。
解説された概要はこのようなことです。

・現時点で一般的に普及している5G通信は、4Gの機械設備を使ったNSA(ノンスタンドアロン)方式。SA方式は4Gの機械設備に頼らない新しい通信方式。
・NSAでは高速大容量のみを実現。一方、SAでは高速大容量に加えて低遅延と多数接続(安定性)という5Gの特長を、利用シーンに合わせてカスタマイズが可能
・㈱NTTドコモさんの場合、一般向けには今夏からSA方式のサービス提供を開始予定。

ちょっと複雑ですが、端的に言うと、これまでよりも更にスゴイ5Gのサービス提供が始まっていて、我々ユーザーもそのサービスが近い将来受けられるかもっていうことのようです。

いよいよロボットアームを制御する実証!

SA方式の解説が終わった後は、㈱YOODSさんからの実証の概要について説明があり、実際に5G通信とサーバによる制御を前提にしたロボットアームの稼働が行われました。
まずは、コンテナの上に米袋を最大3つほど並べます。次に、ロボットアームに搭載した高性能カメラを起動すると、カメラが読み取った映像を5Gでサーバへ伝送。その後、間もなくアームに指令を出す端末が、深層学習をさせたサーバから米袋の位置を着色した映像を受信。続いて、アームは着色箇所を目掛けて米袋を吸引し移動させるという検証でした。米袋を重ねたり場所を変えながら複数回行われ、いずれも滞りなく正しく制御されていました!


今後の実装に期待

今回は、Y-BASEを会場とした実証でしたが、ロボットアームの活躍が期待される現場の工場では、高温多湿や水気などが起因して高性能PCを置きづらい、あるいは置きたくない環境も多いということが㈱YOODSさんからのお話にもありました。また、このところ長期的な半導体不足によるPC調達の難しさも生じているので、5G環境を使ってPC処理の代用が出来れば、こうした問題も同時に解決ができるのかもしれませんね。
ここまで、Y-BASEで行った実証についてご報告でした。

政府の動向をご紹介

ちょっと話が変わりますが、今回の記事に関連するお話として、昨年12月、政府において5G環境整備の加速に向けた動きがありましたのでご紹介です。
12月下旬、総理の会見において「現在3割程度の5G人口カバー率を、2023年度に9割に引き上げる」との方針が示されました。
続いて年末には、総務大臣が、携帯各社に対して全国的な5G基地局の整備を加速するよう要請するとともに、都道府県ごとの整備予定を含む具体的な計画を報告するよう求めました。
これまでの5G環境整備は、どちらかというと都市部に集中していて、地方は後回しにされている印象でしたが、こうした動きに呼応して、今後は、地方の整備が進んでいくことを期待したいですね。

5G環境を使った実証事業、ご希望の方はぜひY-BASEをご利用ください

このたび投稿させてもらった通り、Y-BASEでは、5G通信を使った実証を行っていただくことが可能です。5Gを使ったサービスをご検討されている企業・団体様等があれば、まずはお気軽にY-BASEまでご相談ください。地域の課題解決につながる実証事業の成功に向けて、ご一緒に取り組みを進めていきましょう。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。