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「デザイン思考テスト」を受けてみました

 こんにちは、デジテック運営事務局のやまたんです。ここ数年、DXの進展をはじめとして、日常生活や社会経済が目まぐるしく変化していますよね。そんな中、身の回りの変化を受け入れて楽しむことを教えてくれる本が、世界的なベストセラーにもなった「チーズはどこへ消えた?」です。小人やネズミが消えたチーズ探しに奮闘するストーリーには、変化を恐れないことの大切さや、変化をどのように探知して適応していくかのアドバイスなども盛り沢山。新しいチャレンジを応援してくれる一冊ですよ!

何だろう「デザイン思考テスト」

 さて、前回の記事でお話ししたように、私もこの春からデザイン思考の普及というミッションにチャレンジしています。

 そのためには、まずは自分がデザイン思考を習得することが肝心ですよね!とは言ったものの、どのようにしてデザイン思考を身に付ければ良いのか正直よく分かりません。デザイン思考に関する話題の本とかオンラインセミナーがないものかとウェブ検索をしていると、「デザイン思考テスト」という、ちょっと気になるワードにヒットしました。

 このテストでは、目に見えないデザイン思考力を、以下の項目について400点満点で数値化してくれるようです。

デザイン思考テストで算出可能なスコア
デザイン思考テストで算出可能なスコア

 VISITS Technologies社が開発したもので、これまでの受検者は17万人以上、大手企業や教育機関など200社以上でも導入されている様子。受検方法はオンラインで、所要時間は1時間半程度、受検料は約5000円で、地方在住の私でも受検できそうです。デザイン思考の習得に向けて、まずは現在の実力を測るのも一興ということで、一念発起、「デザイン思考テスト」を受検してみました!

色々な人物・シーンを設定してアイデアを生み出す「創造セッション」

 デザイン思考テストは大きく「創造セッション」と「評価セッション」に分かれています。まずは、創造セッション(40分)です。これは、5W1Hの考え方に基づいて、以下の流れにより様々なアイデアを創出するパートです。

① 誰が(Who)どこで(Where)いつ(When)について、それぞれランダムに表示される5つの中から選択して、イメージする人物とシーンを設定する。
② その人物が叶えたい願望(Why)を記述する。(自由記述)
③ 願望(Why)を解決するモノ(What)について、ランダムに表示される5つの中から選択する。
④ 選択したモノ(What)によって、願望を叶えるアイデア(How)を記述する。(自由記述)

 この①~④の流れを、40分という制限時間の中で繰り返し、どんどんアイデアを考えていきます。5つ表示される選択肢は、しっくりくるものがなければ切り替えることも可能です。共感できそうな人物・シーンを設定しようと悪戦苦闘しているうちに、あっという間に5分が経過。おそるべし、「デザイン思考テスト」。そんな中、私が考えたアイデアの一つがこちら。

【Who】心配性な「会社員」が
【Where】複雑な「バイク」で
【When】のんびり「旅行している時」
【Why】趣味のツーリング中に気に入った景色を写真に撮りたいが、急に停車すると事故を起こしそう。
【What】「履歴を」「共有する技術またはデータ」
【How】ハンドルに撮影ボタンがあり、押すと車体前方についたカメラで撮影できる。GPSで自動的に地図上に撮影場所も記録され、ツーリングページにも投稿できる。

 どうでしょう、皆さんのご共感はいただけましたでしょうか。いえ、お答えは結構です。
 という具合に、たくさんのアイデアを創出していきます。アイデアの質も大事ですけど、生み出す数も重要なのかなと思いながら、残り35分間ひたすら様々な人物の願望を叶えるアイデア出しに奮闘しました。(この時点で、既に息絶え絶えです)

みんなが考えたアイデアを評価する「評価セッション」

 15分の休憩をはさんで、次は、評価セッション(35分)です。これは創造セッションで他の受検者が考えたアイデアを、①願望に共感できるか、②解決されていない願望か、③アイデアに新規性があるか、④アイデアに実現可能性があるか、の4つの観点から、4段階で評価するパートです。
 例えば、他の受検者が考えたアイデアの5W1Hの内容が表示されて、①願望に共感できるかという質問に対して「全くそう思わない」「そう思わない」「そう思う」「非常にそう思う」の4つから選択すると、その後同じアイデアに対して②~④の観点でも評価していくという流れです。
 今回のテストでは、30分間で40個のアイデアを評価しました。1つのアイデアの評価に1分もかけられないので、このパートも忙しい!そんな中、こんな人物像が。

【Who】心配性な「父親」が
【Where】にぎやな「自宅」で
【When】楽しく「会話している時」
【Why】子供にもう少し勉強してほしいが、子供らしくのびのびと育って欲しいとも思うため、バランスを上手に取りながら子供に接したい。

 うわ~、分かるわぁ・・・。この願望への共感に、「非常にそう思う」を連打したやまたんでした。
 ちなみに、この評価セッションで、先ほど自分が創出したアイデアも評価されるのですが、評価の高さは単純に受検者の多数決で決まるわけではなく、目利き力の高い受検者の評価が大きく影響する独自のアルゴリズムによって算出されるみたいです。

「デザイン思考テスト」を受けてみて

 そんなこんなで、休憩を含めて計90分のテスト受検が終了。ふ~、久しぶりにテストを受けると、頭をフル活用したことが実感できます。自分の脳の位置が分かるくらいです。テストの結果は、受検日から5日以内に開示されます。というわけで、今回の私の結果はこちら!

テスト結果
テスト結果

 はい、400満点中256点という結果でした。平均点が220点のようなので、個人的には想像以上の好成績です。ランクBと表示されていますが、ランクはSSからEまであり、ランクBは受検者の上位40%以内に相当するようです。ちなみにSSは受検者の上位1%以内相当とのこと。どんな世界も雲の上の存在がおられるということですね。

デザイン思考テストのランク
デザイン思考テストのランク

 今回「デザイン思考テスト」を受検して、アイデアを強制発想するという普段の生活でまず行わない活動はとても良いトレーニングになったなぁと感じました。思いもよらない人物・シーンを設定したような気がしていても、実社会でそんな人物や場面に出会う可能性もゼロではありませんしね。
 もう一つは、評価セッションで目にした皆さんのアイデアが自分では思いつかないような面白いものが多く、人によって様々な視点があることを再認識できました。柔軟な発想を身に付けるには、色々な人の考え方に多く触れることも重要なのかもしれません。

 今回の「デザイン思考テスト」受検は、デザイン思考の習得に向けたモチベーションを高める上でとても良い機会になりました。また、皆さんにデザイン思考についてご紹介できるよう、色々な事にチャレンジしてみたいと思います。では、また!

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