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県CIO補佐官と県内高校生によるトークセッションが開催されました

こんにちは。デジテック運営事務局のHです。

ハラマルさんが先日投稿しましたとおり、今月1日にやまぐちDX推進拠点「Y-BASE」が遂に開所しました!今回は、開所後初めてとなるイベントのお手伝いに参加してきましたので、その様子についてお伝えします。

今回のイベントは、県庁の教育情報化推進室さんが、高校生のICT活用能力の向上やタブレット端末等の活用促進を図るために実施している、「やまぐち高校生ICT活用コンテスト」の活性化に向け、教育分野に専門的な知見を有する、県CIO 補佐官で 日本マイクロソフトの中井陽子さんをY-BASEにお招きして開催したもので、同社からアドバイザーの方もリモートで加わって頂き、県内高校の生徒さんとのトークセッションというかたちで、11月5日に開催されました。

下関市内のスタートアップ拠点「Join083」の北尾洋二さんが司会を務められ、時折ジョークも交えながら盛会となりました。

トークセッションは3部構成。第1部が中井さんからの教育の未来に関するご講演、第2部が各校のICT活用状況についてのプレゼン及びディスカッション、第3部がフリートークというかたちで行われました。

第1部:中井さんのご講演

第1部では中井さんから、「AIの民主化」や「世界を守る取り組み」についてお話がありました。

①中井さん講演_2

「AIの民主化」とは、これまでよりもっと身近にAIが活用されていく、という事です。クラウドと呼ばれる技術の普及により、AIの学習に必要なデータを大量に保管できる場所が確保できるようになった事から、AIの学習精度も上がり、結果的にこれまでより更に生活のいろんな場所にAIが活用される世界がもう来ているそうです。

これによって新たな仕事もどんどん生まれてきているそうで、かつては想像もできなかった未来の世界に、自分たちが既に来ているという事を教えていただきました。

また、世界を守る取り組みとして、「AI for Good」を合言葉に、様々な課題や困難をAIの力で解決できるということも学ぶことができました。

もっと便利に、もっと豊かに、というだけではなく、如何に社会を変える取り組みができるか、如何に世界を守るサービスを生み出せていけるか、そんな志を子ども達を含めて心に抱きながら、新たなサービスを使いこなすという事を意識する必要があると感じました。

第2部:各高校からのプレゼン

さあ、第2部はいよいよ県内の高校生たちのプレゼンテーションタイムです。

②高校生プレゼン_2

各校のICT活用状況や課題、こんな使い方が出来たらいいな、というアイデアをまとめて代表者が発表。いずれの高校もスムーズかつ情熱的な発表でした!

中には自分のデジタルデバイスをうまく使って、巧みなプレゼンを披露する生徒さんや、まるで先生のように流暢にプレゼンする生徒さんなど、バラエティに富んでいて、参加頂いた各校相互に刺激を受けられたのではないかと思います。

発表後は、日本マイクロソフト社のアドバイザーの方を含め、中井さんからも笑顔を交えながら、ポジティブなディスカッションが進められました。

今、高校生に配布されているパソコンがスマホやタブレットになったらどうなるか?という質問について、「プライベートと学校の区別をどうつけるかの切り替えが難しい」など、実際に自分がユーザーとして感じた事を含め、活発な意見交換が行われました。

第3部:フリートーク

そして、最後に第3部はフリートークです。

③フリートーク_2

教育とAIについて、どんどんデータが貯まる事で学習が進み、それによりサービス品質が向上するというループが回っていく事で、より学びやすくなるという流れの中で、「AIによる翻訳精度が上がったらどんな事を海外の生徒と話してみたいか」と中井さんから生徒の皆さんへ投げかけられました。

これに対しても「英語はなんとなくでも分かるが、中国や中東など全く言葉が理解できない地域の生徒とも話してみたい」「日常生活のことを雑談するだけでも文化の違いが知れて楽しそう」であるとか、「そもそも日本人は積極的な発言が苦手なので、海外の生徒たちが如何に積極的に発言するかを知る事自体が大きな学びになると思う」など、時間が足りないほどに多くの意見が出されました。

トークセッションの終了後には、Y-BASEから参加した生徒さんは施設見学も行いました。友人同士で楽しそうにデモ体験している姿を見ることができ、最新技術に触れる機会を楽しんでもらえたのではないかと思います。

④デモ体験_2

デジタルで距離や世代を超えた交流

今回、Y-BASEをハブとして、県内の複数の学校と関東の日本マイクロソフト社を繋いだイベントでしたが、デジタル社会においては距離が制約にならないということを改めて実感することができました。

これで意見交換の中で出てきた同時翻訳の精度が更に上がってくれば、グローバルな意見交換をもっと気軽に行うことができてくるのかもしれませんね。

今回、イベントの支援を通じて見学することが出来ましたが、我々大人も、参加いただいた学生の皆さんに負けないようにデジタル技術を学びながら、それをどう地域や社会の役に立つ使い方に繋げられるか、実践していかねばならないと改めて考えさせられました。参加された皆さん、お疲れ様でした!

やまぐちデジタルマンスリーは続く

Y-BASEでは、11月をPR強化月間として「やまぐちデジタルマンスリー」と称して、重点的にイベントの開催を予定していますので、ご愛読の皆さんも是非ご参加ください!それでは。