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レノファ「駐車場情報サイト」試しに使ってみた

こんにちは。デジテックfor YAMAGUCHI運営事務局のもんじゃです。

レノファ山口、J2残留決まりましたね!オレンジのアフロ被ったサポーターに親近感を感じつつ現地で見ていましたが、前半は日差しとともに熱く暑く、後半冷えてきたなと思ったら、きれいなシュートを決められてしまいました。本当は勝って残留決めてほしかったですけど、次のシーズン最終戦と来シーズンに期待します。

さて、以前ご紹介した「レノファ駐車場プロジェクト」ですが、駐車場の開閉状況や空き情報をお知らせするWebサイト「駐車場情報サイト」がプロトタイプとして形となり、開発メンバーが中心となって11月28日(日)のホーム最終戦で、試しに使ってみるという実証が行われました。

実証の内容

実証といってもそんなに難しいものではありません。一部の方にプロトタイプのWebサイトのURLを伝え、試合前日から「明日はどの駐車場が開いているのかな」という動機で、また当日はスタジアムに向かう際「今どの駐車場がまだ空いているかな」という動機でWebサイトを見てもらいながら、実際にスタジアムに車で行ってもらい、それぞれの方のご感想等をアンケートで答えてもらう、というものです。

図1

Webサイト上には、レノファ山口さんが運営する駐車場の場所や、当日どの駐車場が何時に開くのかといった情報が記載されていました。
開場後は、画面上に「現在〇%が埋まっています。〇時〇分に満車になりそうです。」という表示が出ていましたが、これは今後開発予定の部分であり本実証では仮のデータです。ここで正確な数字をお伝えできると、かなり使えるサイトになるのではないでしょうか。

また、満車になると、レノファ運営の方から連絡を受け、サイト上にて満車である旨をお知らせしました。
これまでもレノファ山口さんのツイッターで満車情報は発信されているため、現状では駐車場情報を1つのサイトに集約したというものですが、今後の開発により更に利便性等が高まる予感がします。

ホーム最終戦ということもあって午前中の早い時間からスタジアム周辺は活気にあふれ、駐車場も最寄りのJA山口は開場15分で満車、遠方の駐車場も満車になるなど、スポーツの力を感じた1日でもありました。

図2

アンケートでは、こんな画面表示がほしい、この手順は面倒といった操作性や、見た目へのご意見、こういうお知らせがあればいいといった機能に関するご意見をお伺いしています。また、このままじゃ使えない、利用されない、という厳しいご意見もあると思います。

ここは、開発で重要な「トライアンドエラー」です。これまで、地域課題の解決は主に行政が関わるところですが、それだと対応範囲が限られるし、エラーはなかなか許容されません。デジテックでは、今回のようなシビックテック的活動において、こうしたトライアンドエラーを繰り返しながら、時間がかかっても「本当に多くの方に使ってもらえるプロダクトの開発」を目指しています。

実証を通じ

今回の実証は幸いにも、報道関係の方に興味を持っていただき、取組についての考えなどを取材していただきました。山口県ではシビックテックの事例はまだまだ少ないですが、こうした動き、従来の課題解決とは違ったアプローチが徐々に生まれている、ということを多くの方に知っていただきたいと思います。

ここで誤解いただきたくないのは、シビックテックには、プログラミングなど専門的なデジタル技術を持っていなくても関わることができる、ということです。(大事なので2回言いたいです。)技術者だけでは、課題の発見や、改善のしかた、作ったものをよりよくする発想は広がりません。

今回ユーザーとしてアンケートに答えていただいた方は間違いなくシビックテックの経験値が上がりました。この「駐車場情報サイト」が将来、サポーターみんなが知る非常に役立つサイトとなったとき、「このサイト作成には自分も関わった」と言っていただいて構いません。オープンに、皆の力で作っていくことこそがシビックテックの醍醐味です。

開発内容はオープンに

ここで、このnoteをご覧いただいた方に(特別に?)当サイトのURLをお教えします
(駐車場情報サイト)https://renofa-parking.web.app/
※11月28日を前提としたデータのため、現在は全て閉場の状態です。
また、このプロジェクトの開発に関するものは全てGithubで公開されています。興味ある方は、ぜひ中身をご覧になってください。
https://github.com/digitech-ymg/renofa-parking-web

今後さらに、データ収集による満車までの時間の予測機能や、サポーターから「まだ空いてる」「もう埋まりそう」といった情報を投稿してもらう機能を備えることも考えられます。AIの機能を備えるとしたら、現在「やまぐちAIQuest」を受講している方が、その得た知識や技術を試す場となるかもしれません。(個人の考えで勝手に言っていますが)

サイトをご覧いただくと、デジテックでやろうとしているシビックテックは、何か新しく抜本的に課題を解決しようとする難しいものではなく、世の中に既にある技術を組み合わせて、市民の力で少しでも暮らしを便利にしよう!という取組であることをご理解いただけるのではないでしょうか。

ハードルの高いものと思われずに、何か自分にできることがあるかな、とその一歩を多くの方に踏み出していただくことが、山口のシビックテック熱をどんどん高めていくことにつながります。今後も、皆さまと共に、このような取組を広げていきたいと思います。オープンに情報共有しますので、ぜひご参加ください。