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アイデア創出は、チキンレースだ!~「やまぐちデザインシンキングカレッジ」アドバンストプログラム・デザインワーク②~

こんにちは、デジテック運営事務局のやまたんです。
先日の雪は凄かったですね。10年に一度の大寒波ということで、列島全体で道路や鉄道等が麻痺し、物流も滞る事態にもなりました。

そんな中、威力を発揮したのが、リモートワークです。交通網が機能不全になっても、在宅勤務などによって、社会的混乱がかなり緩和されたのではないでしょうか。10年ひと昔とは、よく言ったものです。

一方、リモートワークばかりでは、同僚との信頼関係が弱まり、チーム全体の知性や質が低下するリスクがあるとも言われています。それぞれが考えたアイデアを、上司や同僚などチームで議論して昇華していくことが、創造性のある仕事には大事なのかもしれません。

「Google・YouTube・Twitterで働いた僕がまとめたワークハック大全」は、個人で働くことと集団で働くことのバランスなどについて書かれていて、一読の価値ありです。

イノベーティブなもの探しを習慣に

アドバンストプログラムのデザインワークもついに後半戦。各チームのアイデアも、これまでのプログラム成果が発揮されて、どんどんイノベーティブになっているのが、脇からこそっと見学しているやまたんにも目に見えて分かります。

こうした受講生の皆さんの成長の糧となっている一つが、講義の間に各自が考えてくる宿題です。その内容を大まかに言うと、Yahoo!ニュースでイノベーティブだと思うものを見つけて、イノベーティブなポイントは何なのか?また、そのポイントの抽象度を上げて、他の分野に適⽤すると、どんな新製品・サービスが生み出せるか?と考えるものです。

このワークによって、日頃からイノベーティブなものを探すアンテナが磨かれ、そのポイントやインサイトを活用できることって何かないかな?と考える習慣が身に着くのだそう。

宿題の回答例として、生き物が呼吸するかのように膨らんだり縮んだりするロボットクッション「fufuly」からのアイデアをご紹介します。

「fufuly」は、動物が触れ合っている仲間の呼吸につられる「呼吸の引き込み現象」を利用することで、抱きかかえる人に対して呼吸のリズムと深い呼吸を誘導するクッションです。

ある受講生は、このクッションのイノベーティブさのポイントを、「普通だったら、呼吸の引き込み現象を体感するには、ペットや⾚ちゃんなどと⽣活を⼀緒にする状況が必要となるが、⽣活環境や年齢などの制約を気にすることなく、誰もが気軽に効果を実感することができるところ」と考えました。

そこで、このポイントの抽象度を上げて「デジタル技術を活⽤することで、従来限られたシーンでしか味わえなかったリラックス効果を、いつでも、どこでも、誰でも体験することを実現するアイテム」が新しく生み出せないかと考えたのが、「ストレス指数で強制起動する焚き⽕アプリ」です。

これは、スマートウォッチから測定されるストレス指数が⼀定値を超過するとスマホアプリが起動して、パチパチという⾳や炎の揺らぎがもたらすリラックス効果を絶妙なタイミングで提供されるという、⽕気を扱えない環境下でもリラックス効果を体感できるアプリのアイデアです。

講師の先生方から、着眼点や抽象度の上げ方、他分野へ適用する際のポイントなどのフィードバックがあり、最後は、「パチパチ音がしだしたら、『あ、あの人イラついてる』って周りがザワついたりしそうで面白いですね~(笑)」と、色々な意味で楽しい発表でした!

こうした宿題を繰り返すことで、受講生の皆さんのデザイン思考が研ぎ澄まされ、各チームの豊かなアイデア創出が進んでいきます。

アイデア創出はチキンレース

講義間のもう一つの宿題が、チームでアイデア創出を行い、プロトタイピングまで取り組んでみて、次回の講義で発表するというものです。

先生からは、アイデア創出はチキンレースのようなものだとのお話が。理想は崖のキワキワでピッタリ止まれること。でも、やってみると崖の全然手前だったり、崖から落ちたり、そもそも道を間違ったりするものだと。

最終的に崖のキワキワで止まるためには、何回か失敗しておく必要があって、そのためにも、2週間ごとにチームでアイデアを創出、みんなの前で発表、フィードバックという流れのプログラムとなっているそうです。

そして毎回、講義の最後には、「では次回も、新しいソリューションを創って発表して下さいね!」と先生から笑顔で伝えられ、受講生の皆さんが千尋の谷に落とされていきます。(崖だけに!(違))

その試練を乗り越え、新しいソリューションを考え続けた各チームは、チーム内の絆が強まるとともに、生み出すアイデアがどんどん崖キワキワに接近。その手法も、前回のアイデアを具体化させつつ、新しい製品・サービスに結び付けたり、問いを改めて捉え直し、別のフィールドでのソリューションを検討したりと、チームの個性も相まって様々です。

回を重ねるごとにイノベーティブさが増していくチーム発表

回ごとに、別のチームが目を見張るアイデアをプレゼンするなど、プログラム全体で良い意味の緊張感と熱量が高まっていきました。

次回は最終発表会

1月26日、デザインワークの4回目が終了し、次回(2月17日)は最終発表会となりました。数カ月間にわたりチームメンバーで考えてきたアイデアをプレゼンする場となります。

これまで回を重ねるごとにイノベーティブさを増してきた各チームが、この3週間でどんなアイデアに到達するのか、否が応でも期待は高まります。

そして、この最終発表会には、スペシャルゲストをお招きすることになりました。山口県の村岡知事、慶應SDMの白坂教授、コード・フォー・ジャパンの関代表理事です!

最終発表会のスペシャルゲストの皆さん

ゲストの皆さんには、最終発表の講評をしていただくということで、受講生の皆さんの発表も、より一層力が入るのではないでしょうか。これまでのプログラムで習得した成果・真価を最大限に発揮できるよう、応援しています!

この発表会は、2月17日13時30分~16時20分でオンライン配信することとなっており、公式サイトから申込みができますスペシャルゲスト3名による特別対談も予定されていますので、デザイン思考にご興味のある方は、ぜひご覧ください!

8月に開講した「やまぐちデザインシンキングカレッジ」もついに大詰め。最後までぜひご注目下さい。では、また!

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