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広いアパートを借りてパリジャン気分【SIMフリースマホと欧州ぐるぐる旅/中山智】

旅バカライター中山が、2013年に欧州に約1ヵ月滞在したときの旅行記です。現地SIMの通信プランや各種価格は当時のもの。週刊アスキーPLUSで連載した記事の再掲ですが、3年近く経過しているので、デジタル&SIMフリースマホ事情をふくめいろいろと情勢はかなり変わってきていますので、【3年たって……】を文末に追記しています。

 秋の欧州をぐるぐる回ってしまおうという今回の旅。ドイツからポーランド、ウクライナと東へ移動してきましたが、一転して西へ、フランスはパリに向かいます。パリでの目的はふたつあり、ひとつはすでに週アスPLUSでもレポートしている、9月20日のiPhone5s/5c購入です。

パリでiPhone5sを買う

↑小雨の中一晩並んだアップルストア・オペラ座店。

  もうひとつの目的は、ちょうど同じ時期に欧州に来ている、旅行作家の吉田友和さん、松岡絵里さん夫婦と合流すること。ふたりは世界一周旅行中で、エチオピアからパリにやってきて1泊するというので、それなら部屋をシェアしようという話になったのです。(これまでにも何度か一緒に旅行をしているので、吉田さんの作品の中にも“やーまん”という名前で登場しています。興味のある人はぜひ読んでみてください。)

 筆者のほうが半日ほど早くパリに入っていたので、まずはモバイル通信環境の確保からスタート。フランスはヨーロッパの中でもプリペイドSIMが買いにくい国なので、基本的には街中のキャリアショップまで出向いて、手に入れる必要があります。

 ひとまず空港から街に行くまでは、つなぎとしてドイツで購入したblauのSIMのローミングを利用。blauには、EU圏用に50MB/4.99ユーロ(約670円)のデータローミングパック(7日間有効)が用意してあります。これをあらかじめウクライナで登録しておいたわけです。

blauのローミングを使う

↑blauのウェブサイトから申し込む必要があるので、使用前に登録を。

 とりあえず、これで一時的な通信は確保。さらに、キャリアショップ検索用にGoogleマップをオフラインでも使えるよう、マップデータを保存しておきます。

 保存の仕方ですが、iOSならGoogleマップアプリで保存したい地域を表示し、“ok map”と入力して検索を実行。Androidの場合は、同じく保存したい地域を表示して検索ボックスをタップし、画面を下までスクロールさせ、“この地図をオフラインで使用する”を選ぶだけです。

iOSは“ok map”

↑検索ボックスに入力すると、表示していた近辺の地図データを保存してくれる。

Androidも検索ボックスから

↑検索ボックスに文字が入力されていると、オフラインに使用するの項目が出てこないので注意。

 日本など一部の地図は非対応ですが、ひとまずこれでオフライン状態でも地図データの表示が可能になります。海外旅行に行く際に、ネットは宿の無線LANだけ利用すればいいという人でも、宿の無線LANを使って地図データをダウンロードしておけば、屋外でも現在位置を地図上に表示できるので便利ですよ。

 さて、blauのローミングだけでは当然足りないので、現地キャリアのプリペイドSIMを入手します。今回はオレンジというキャリアを利用しました。

オレンジで購入

↑店名のとおり、オレンジ色の看板が目印。パリ市内ならあちこちにあります。

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