タイトル正

夏の清涼飲料水【グルジア酔いどれ夜話/Siontak】

第七夜

2015年4月に呼称をグルジアからジョージアへと変更した、南コーカサスの国。日本ではあまり馴染みのないこのジョージアへ、シルクロード旅行中にたどりついたSiontakさんのコラムです。ジョージアとはいったいどんな国で、どんな生活をしているのか!?

第2、4火曜日更新
<著者:Siontak>

7月に入りトビリシも完全に夏。現在の最高気温は35度といったところ。これが8月に入ると40度を越えていく。考えるだけでやりきれない。その上グルジアにエアコン設備はまだまだ普及していない。当然僕の住む部屋にもない。

だからこそ前回書いたように夏には山地へ静養に行くわけだが、それがままならない者もいる。

今回はトビリシの夏の涼み方を紹介してみよう。

グルジア労働者の朝は遅い。11時の始業にあわせて家を出るとすでに暑さは本格化している。エアコンのあるオフィスに着く前に一服の清涼剤となるのがこれ。

夏になると駅前など人の集まるところに出現するのがクワス売りだ。クワスの歴史についてはこちらの記事に詳しいがクワスとは簡単にいえば麦芽汁やパンを発酵させてつくる飲み物。発酵をビールみたいになる前に止めるから微発泡、微アルコール、糖分が分解されずに残るので結構甘い。

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