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インターネット広告で同じ人ばかりに同じ広告が何回も出てしまっている場合の処方箋

皆さんもWebサイトやSNSで広告を目にした時、なんだか同じ広告ばかりよく出るなと思った経験はないでしょうか?

テレビCMでも同じ番組を毎週見ていれば、同じ広告に遭遇するわけですが、インターネット広告の場合は、しらずしらずのうちに足跡がついて追いかけられているので、違うサイトを見ていても、以前と同じ広告が出たりします。

それ自体が悪いわけではないんですが、何度も何度も同じものが出ていれば、消費者にも飽きが来るし、最悪はうるさいイメージになってしまうかもしれません。

そこで今回は、広告主側に向けて、インターネット広告で同じ人ばかりに同じ広告が何回も出てしまっている場合の処方箋と題して、広告運用時の参考にしていただきたい話をしたいと思います。

同じ広告ばかり出る主因はリタゲ文化

インターネット広告ではリタゲ(リターゲティング広告)とかリマケ(リマーケティング広告)と呼ばれる、一度サイトを訪問した人を追いかけて広告を出す手法があります。

見込み顧客が優柔不断になってしまった場合など、その場でコンバージョンまで持っていけなかったとしても、何度か接触することで、信頼関係を構築し最終的にコンバージョンすることが往々にしてあるからですね。

実際、リタゲからのコンバージョン率は高い傾向があって、広告媒体の自動最適可能に任せていると、リタゲに多く予算が割かれていることはザラです。

このため、広告主も好んでリタゲを使うんですが、ずっと追いかけることで同じ人ばかりに広告が配信されてしまうため飽きられてしまってクリックされにくくなり、だんだんとCPC単価が上昇してしまう。

あるいは、新規顧客やライトユーザーがぜんぜん取り込めていないなんていう問題が生じがちです。

フリークエンシーをチェックして出過ぎを警戒する

どれくらいの頻度で出てしまっているかを把握するには結果画面の「フリークエンシー」という項目です。

例えば、下図はSNS広告の雄、Facebook広告の管理画面一部ですが、このようにキャンペーンが3つ走っているとして、キャンペーンBはフリークエンシーが「2.26」ですね。

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集計期間において、平均して1人につき2回以上、同じ広告が露出しているということになります。

もともとFacebook広告は反応しやすいターゲットを絞り込むのがうまくて、一度でも広告に反応したことがあると、徹底的に追いかけるクセがあります。

何回も出て、出るたびにクリックしてくれているのであればまだ良いんですが、この状態が続きますと、遅かれ早かれ飽きが来るのは間違いありません。

きっとクリック率が下がっていき、それに応じてLPV(ランディングページビュー)単価も上がっていってしまうことでしょう。

このデータ(フリークエンシー)はFacebook広告に限らず、たいていのインターネット広告で見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。

フリークエンシーを下げるための手法

ではフリークエンシーを下げるにはどうしたら良いでしょう?

まずは「フリークエンシーキャップ」の機能で、同じ人に広告が出るタイミングを減らすのが良いと思います。

今まで3日に1度だったら、1週間に1度にしてみる。

あるいは定期的に広告のバナーデザインやLPを変えて、違う訴求にしてみるとかが有効です。

あるいはターゲティングの層が狭すぎて、リスト枯れが起きている可能性もあります。

広告予算が大きい場合にありがちですね。

リーチの拡大オプションを使って、リーチを広げてみるのも良いかもしれません。

※Google広告のオプション

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※Facebook広告のオプション

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あるいは、そもそも広告予算を別の媒体に回してみるのも良いかもしれません。

(まだLINE広告を使っていないならLINE広告に出してみるとかです)

手を入れた方が良いのはこんな時!

以上のように、同じ人ばかりに同じ広告が出ているようであれば上記の対策をしてみてください。

ただ、何度も追いかけることによって結果コンバージョンになるという傾向は確かに確認できている事実です。

何度も出ること自体は全く悪ではないので、どうも最近、数字が悪くなってきているとか、新規顧客をもっと増やしたいという場合に、手を入れていただくのがオススメです。

さて、私たちデジタルマーケティング大学校では、企業のデジタルマーケティング活動を支援するべく、インターネット広告やSNS、Webサイトなどの運用代行やコンサルティング、インハウス化支援といったサービスを提供しております。

ご興味のある企業様はぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。


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