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デジタル就労支援~All for one編~

こんにちは。デジKAMAスタッフです。「デジタル就労支援って何?」をテーマにお届けするシリーズ第2弾は"All for one"です。働きやすい環境を作るためのスタッフの姿勢や行動をまとめています。

デジKAMAでは、通所でも在宅でも、スタッフ全員でワーカー一人ひとりを応援しています。適切な距離感と公平性、そして標準化を大切にしています。

上の概念図では、働き方によって色を分けています。オレンジ色が通所(オフィス)、水色が在宅(リモート)を示しています。ワーカーに在宅型・通所型の方がいるのと同様に、スタッフも小町通りの鎌倉事業所に常駐している者と、運営会社の東京本社や自宅からのテレワークをする者がいます。

適切な距離感と公平性

前回の記事では、「アナログの支援」について問題提起をしました。なかなか会えない在宅ワーカーよりも同じ空間で働ける通所ワーカーのほうにスタッフが親近感を覚えて接し方が偏ってしまわないよう、気を配っています。
1つの策として、スタッフも順繰りに在宅勤務日を設定しています。こうすることで、稼働しているワーカーが通所だろうと在宅だろうと、全員に対して画面越しに接することになります。また、手に取るようにわかっていた事業所内の出来事が見えなくなり、自ら「今○○さんの状況は?」と情報を取りに行く、「こちらは××をしています」と自らの状況を発信する、などと工夫せざるを得なくなります。
在宅で働くというのは、単に家でパソコンに向かうだけではなく、アウトプットが求められることなのです。移動がないだけで通所に比べて楽な働き方ではないと身に染みてわかるから、在宅で頑張るワーカーに対しての尊敬の念も湧いてきます。

標準化

通所ワーカーが向かいの席に座っているスタッフに声をかけずSlackでメンションをするというコミュニケーションスタイルは、少し不思議に思われるかもしれません。色々な場所で働いているスタッフに同報するのが目的です。
スタッフのSlack画面は以下のXのスクリーンショットのようになっていて、複数のワーカーから同時に舞い込むさまざまなSlackメッセージに順次対応していきます。
※対するワーカーはシングルチャンネルゲストという権限で、自分専用のチャンネル1つしか表示されません。

社会福祉士・精神保健福祉士の資格を持つスタッフは、個別説明会や稼働後の面談で支援記録として文書を残すことを必須としています。他のスタッフにも可能な限り閲覧・追記するよう依頼していますが、つい忙しくて後回しになってしまうこともあります。そんなとき、Slackでの文字のやり取りだったら、そのまま支援記録として残ります。むしろ、会話の詳細を思い出しながら文章をまとめる手間が省けて効率的です。「○月頃にこんなことをおっしゃっていた」など、日にちやキーワードを指定しての検索もできます。

次につなぐ

夕方の振り返り会では、各スタッフがその日気になったワーカーについて意見を交換します。ワーカーの「疲れました」というたった一言でも、「手順書がわかりづらかったのでは」「不明点を解決するためにスタッフとのやり取りが多かったからでは」とスタッフ側に原因があったと捉える者、「○件も入力して飛ばし過ぎたのでは」「小休憩を挟まなかったのでは」とワーカーの働き方に思いを馳せる者がいます。一日を通してスタッフが全員同じ情報を得ていても、受け取り方は人それぞれなのです。もし情報が非対称だったら、補完し合うところから始めなくてはならず、夕方の限られた時間では終わらないでしょう。
そして、次回同じ仕事を割り当ててもよいか、その場合は手順を簡略化する・スタッフとのやり取りを増やすなど進め方を変えたほうがよいか、まったく違う仕事にするか、開始・終了時や休憩の際に様子を聞いてみるか、面談したほうがよいか…と方向性を決めて、翌日に備えます。スタッフの内、誰が役割を担うとしても、経緯と対応が辿れるようにしています。

個が活躍するためのAll for one

じぶんらしく働き続けられる就労支援

福祉の業界でよく聞く「切れ目のない支援」は、主に居住地やライフステージが変わったときに他の支援者に安心して託せるかを指す言葉です。裏返すと、居住地やライフステージが変わらない間は安心して支援を受けられるのが前提になっていると言えます。スタッフの交替や、休み・異動といった不在に左右されることなく、ワーカーが安心してデジKAMAで働き続けられるようにするには、我々の接し方を徹底的に形に残す必要があると考えています。

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