サービス初期や初めて広告を実施する時の基本セオリーについて
サービス立ち上げ初期や、これから初めて広告配信をする!という方に向けた記事です。
当社でも、スタートアップや、中小の企業様などこれから広告を開始するというお客様からのお問い合わせを沢山いただきますが、正直ご案内する基本セオリーはこれに尽きるというものがあります。当然、各クライアント様で個別にカスタマイズをしたり、別の確度からご提案をする時はありますが、多くがこのパターンに収まります。
これから広告を開始するという方は是非こちらを参考にしてみてください。
多数の商品展開をするECサイトか、単品商品や問い合わせ系か
まず、分岐点は「多数の商品展開をするECサイトか、単品商品や問い合わせ系」かです。
・多数商品を展開するECサイト
多数商品を展開するというのは、アパレルなどをイメージしていただくと分かりやすいかもしれませんが、販売可能な商品が沢山あるお客様です。2-10点でも多数商品と言えるか?に関してはNoです。あくまで、数十~数千のアイテム数があるサイトが多数商品です。
正直立ち上げ期で、この状態のケースは少ないのですが、この場合は戦略が異なります。(今回はこちらは、割愛します)
・単品商品や問い合わせ系
多くの企業様が対象になるのがこちら。1つの商品やサービスを売りたいという企業様。(もちろん複数でもいいのですが、上記の程の商品数がない企業様)最近だとサブスクなんかもありますが、こちらに分類されます。
初期段階では、後者の単品商品や問い合わせ系のお問い合わせが多いので、こちらに絞ったお話を本日はします。
LPはあるか?確認しよう
まず最初に確認したいのはLPがあるかです。
広告やマーケティングのお問い合わせいただくタイミングではHPやサービスサイトがあるお客様が多数だと思います。ただし、LPがないお客様も実際多いと思います。もちろん、サービスサイトなどで広告をする事も可能ですし、実際それで進めるケースも多数あります。
ただし、やはりLPには真剣に取り組んでいただきたいのです。広告初期では広告費用対効果が合わずにうまくいかない事が多々あります。その原因の一つが、CVR(コンバージョンレート)と言われるサイト訪問後の転換率なのです。もちろん、サービスサイト側でCVRが高い!という事が実証されていれば問題ありませんが、CVRが低く躓く事が多々あります。
こういう場合において、後からやはりLPを作りましょう。となる事が多いので、先に作っておいた方が吉です。そういう意味でも最初の確認事項はLPがあるか?です。
例えば、50万円の広告配信で、クリック単価が100円、CVRが0.5%だったとしましょう。
広告配信費:50万円
クリック数:5,000クリック
CV数(獲得数):25件(CVRは0.5%)
CPA(獲得単価):20,000円
となります。これが、CVRが1%だったらどうでしょうか?
広告配信費:50万円
クリック数:5,000クリック
CV数(獲得数):50件(CVRは1%)
CPA(獲得単価):10,000円
なんと、半額です。25万円分のコストがある意味有効に使えます。たかが0.5%。されど0.5%です。3ヶ月早くやっておけばよかったという頃には、75万円のコストが有効に使われない可能性があるのです。だったらその金額を使って、LPを作成しましょうよ。そう思います。
実際、CVRが低すぎる場合は、集客部分をいかに頑張っても、超えられない壁があります。そういう状態になると支援サイドも事業主サイドも、お互い辛いので、お互いのリスクヘッジの為にもしっかり作りましょうという事です。(広告は単体ですべてが上手く行く魔法ではありません。)
予算は抑えめスタートを推奨
ロケットスタートを切りたい!いきなり1000万円を使いたい!1000万円使わないと意味ない。そういうお声をいただく事があります。当然、ビジネス的には当社も嬉しいお話なのですが、もう少し小さい金額からスタートしませんか?とお話をします。
理由は簡単。失敗する可能性が高くなるから。です。
先程もちらっとお話しましたが、広告は万能ではありません。ましては初期サービスを、大型の費用投資を行い、完璧に軌道に乗せる事ができるのは、かなり経験を積んだ限られた人間と、最高なサービスの2つの要素が噛み合った時だけです。それくらい難しいのです。
これもあくまで、リスクヘッジが重要です。まずは、小さな金額で構いませんので、ある程度確信を持ってから、アクセルは踏みましょう。
広告は、投資と同じです。きちんとリスクと付き合いながら、ポートフォリオを拡大させないと、博打になってしまいます。アルケゴスショックみたいになってしまうので気をつけましょう。
配信媒体はこれだ!
予算や、サービスの種別にもよりますが、Google、Yahoo、Facebook/Instagram。この3つを基本としましょう。(ちなみに、アフィリエイトは正しいやり方であれば初期段階から推奨します。今回はあくまで運用型の広告媒体のお話をします)
Google・Yahooはリスティングを中心に攻略を考えます。
一般キーワードと呼ばれる分類でのCVがしっかり獲得ができるようになれば、それは攻めのサインです。
Facebook/Instagramは、SNS広告と呼ばれる領域で最も効果を出しやすいと思っています。ただし、数値の見方を誤ると大変な事になりますので、プロ監修の元数値判断はおすすめします。また、実はテクニカルな設定が多く、難易度が上がり続けている媒体でもありますので、正しいやりかたで行わないと、おかしな事になりがちです。ただし、正しく行えば効果をしっかり返してくれる素敵な媒体です。
逆に言ってしまうと、ここが攻略できないと、なかなか厳しい博打の世界になってきます。
こういう独自のサービスが・・・など色々なサービスがありますが、この3つが攻略できないうちは手を出さない方がいいでしょう。
最後に
個別具体論は、またいつか書ければとは思いますが、正直これを意識してもらうだけで、失敗リスクはかなり低減されます。
これは、広告を発注するクライアント様も、実際に運用する人も両方意識しておかないといけない事なのです。
正直、サービス初期は失敗する事だって当たり前ですがあります。ただし、成功の確率を上げることと、失敗の度合いを軽減する事は可能です。
それをしっかり考えてくれる人と一緒にやれているか。是非それを考えながら、パートナーは選んでみるといいかと思います。
広告運用に関して詳しくお話を聞きたいという企業様がいらっしゃいましたら、こちらからお問い合わせをお願い致します。
私たちの会社で働く事に少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ応募フォームよりご連絡ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?