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産休・育休、どうでした? デジタルキューブ初の産休・育休取得者に訊いてみた。

どうも、デジタルキューブグループ 広報のタカバシです。

今回はデジタルキューブグループでは2人目、デジタルキューブとしては初めての産休・育休取得者である恩田さんにお話を伺いました。

恩田 淳子(社長室 人材開発担当)

コーポレートサイトでは、主に産休・育休前に不安だったことや業務・制度に関するお話を伺いましたが、note では Side-B として主に産休・育休中の過ごし方について伺いました。

復帰後の1日のスケジュール 
5:00ごろ 起床
8:00ごろ 登園準備
9:00ごろ 夫が子供を保育園へ預ける。準備ができしだい勤務開始
10:00〜17:40 勤務
17:40 保育園へお迎え
18:00〜21:00 家事育児対応
21:00〜23:00 寝かしつけ。その日中に終わらせなければいけない仕事があれば対応
23:00〜24:00 自由時間・就寝


━━ まずは、デジタルキューブに入社してからのお仕事について教えてください。

私は2020年7月、前職の在籍時にデジタルキューブ代表の小賀さんに誘われる形で入社しました。

入社後は受託開発のプロジェクトマネジメントオフィスとして、大小様々なプロジェクトのタスク管理や進捗管理、リソースと品質管理、お客様とのコミュニケーションを担当していました。その傍ら、社内コミュニケーションの活性化や新入社員が活躍しやすい環境作りを目指し、全社合宿や新入社員歓迎会を企画。2022年秋からは小賀さんからの打診で人材開発担当となり、人事制度の策定や目標管理、1on1の浸透、勉強会の開催、人材採用などを行っています。

━━ 産休は期間が決まっているものだと思うんですが、育児休業の期間はご自身で決められましたか?

はい。産休は、単胎児の場合は産前6週・産後8週です。育児休業期間は家庭や保育園などの育児状況や給付金額などを考慮して自分で決めることができます。出産予定日を入力すると休業期間を自動計算できるウェブサイトなんかもあるので、そこでいつから休めるかがわかります。

タカバシメモ
以下のサイトで産前・産後休業、育児休業の自動計算をすることができます。
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/leave/

私の場合は出産予定日が10月末だったんですけど、保育園の入りやすさを考えて4月復帰かなと思い、翌年の4月か翌々年の4月かで迷って、結局、翌2024年の復帰に決めました。(産前産後・育児休業期間: 約6ヶ月間/2023年9月下旬〜2024年3月末)

━━ 産休・育休を取得してみて、実際どうでしたか?

休業期間については、正直なところ、あと数ヶ月くらいは休んでも良かったかな、と思うこともありました。日中にもう少し子供と一緒に過ごしたかったなと。とはいえ復帰した後も、一緒にいる時間を大切にしようということは意識しています。育休の再取得という手段もありますので、もしどうしても時間を取りたい場合はそういった手段もあると考えて、柔軟に対応していこうという気持ちでやっています。

自分がいなくなることで、キャリアがどうなってしまうんだろうとか、不要な存在になってしまわないかという不安もあったのですが、復帰した感触的には、心配するほどでもなかったので安心しました。

あとは、産休前に入社いただいた方々がすごく活躍をされているので、それはとても嬉しかったです。

━━ 復帰にあたって、心構えというか、意識したことってありますか?

そうですね… みんなに学ばせてもらうという気持ちを持つように気をつけました。

休業期間の半年が長いか短いかはわかりませんが、ブランクはブランクなのと、人も増えたので、私の知らない新しい暗黙のルールみたいなものができている可能性もあるかもしれないと思いました。そこで全員に 1on1 をお願いして、直近半年間のできごとや、これからの半年間で何をするのかを聞いて周りました。この 1on1 行脚では、みんなの業務状況を色んな観点から聞けましたし、今の会社の状態を客観的に見つめることにも役立ちました。

あと、自分を特別扱いしない、子供を言い訳にしてやらないことを正当化しない、ということを意識しています。これはあくまで私個人の考え方ですが、子育ては私の事情の1つであって、みんな何かしら事情を抱えているのだという気持ちを忘れないようにしています。

━━ 産休・育休期間中のエピソードを教えてください。

出産に関してだと、全然産まれる気配がなかったことでしょうか。私、人材開発担当になる前は受託開発案件のプロジェクトマネジメントオフィスをやってたんですよね。 プロジェクトマネジメントって、まず納期があって、そのリリース日に向かって動くじゃないですか。翻って妊娠・出産って、予定日はありつつもリリース時期が見えないので、それがむちゃくちゃストレスでしたね…。

我が家の場合は、予定日を過ぎても全然出てくる気配がないので、近所の大型娯楽施設を散歩してました。一応緊急破水セットも持って。で、 夫と「予定日過ぎて出歩いているのってうちらぐらいだよね」みたいな話しをした記憶があります。

あとは… 私の妊娠・出産の期間、バイクのバッテリーがすごく心配で、出産1ヶ月後に我慢しきれなくなって、家族に子供を任せてバイクで30分くらい走ったことでしょうか。クラッチを握ってスタートを押して、少し咳き込むような音が聞こえた後にエンジンがかかった瞬間、すごく安心しました。その後走ったらとても楽しかったですね。

━━ お休み中に発見したことや学んだことってありますか? 

いくつかあります。1つめは単純に、散歩しているのが楽しいということ。近所の寺社仏閣や歴史遺跡をめぐって、ここ昔は海だったのかとか、こんな歴史があるのか、といったことを学ぶのが楽しかったです。

2つめは、マズローの5段階欲求は結構リアルだということ。
妊娠前は1番上の自己実現欲求レベルで生きていたんですが、妊娠出産期は下から2番目の安全欲求が満たされれば OK という状態になっていました。それはそれで良くて、生理的欲求と安全要求が満たされれば、あとはもうどうでもいいといった感覚でした。

3つめは、育児と人材開発はかなり似ているということでしょうか。自治体の講習や保健師さんの話を聞いたりすると、「1人育てるのには3者必要だ」という話をされたんですね。これって組織もそうで、誰か1人だけに育成を任せると負担も大きいし良くないんだな、ということを改めて学びました。

あとは… 目の前のタスクをどう考えて、コントロールして、対応するか、というのは学んだと思います。

━━ といいますと? 

例えば、子供が泣いているけど私はトイレに行きたい、さらに畳まなきゃいけない洗濯物が山になっているし、洗わなきゃいけない食器も溜まっている… みたいな時、もちろん全部どうにかしないといけないんですが、まず優先度を考えてから動くようになりました。この例でいくと、まず子供の安全を確保した上でトイレを済ませたり。

育児の序盤は1日がんばって育児をして、気が付いたら洗濯物は取り込んで山になったまま、子供は泣いていて、シンクにお皿が溜まっていて、夕飯の準備は何もできていないし、これから子供をお風呂に入れないといけないのにお風呂はまだ洗っていない… みたいな感じでめちゃくちゃ家が汚くなっていたこともありました。

「私はこんなにできない人間だったのか」と気落ちしかけたんですけど、別に物事が進んでいないわけではなくて、進んでいる途中でぐちゃっとなっているだけなんだと思うように切り替えました。

洗濯物に関して言えば、 少なくとも外に干してあった状態から取り込んでいるから、そこは進んでいる。なので、 どこかの時点で「畳む」というタスクを挟めば良い。畳んだら畳んだで、その後どこかの隙間時間で衣装ケースにしまうというタスクを入れれば良い、といったように、分割して考えるようになりました。「洗濯が何も進んでない。やばい」と考えるのをやめるようになりました。これまでよりも、よりタスクベースで考える癖がついて良かったと感じてます。

あと、うちの家庭に関して言えば、出産前に、「おとなもこどももあきらめない」という方針というか、家庭のポリシーを作ったのが良くて、この言葉に救われることは多かったと思います。

━━ 「おとなもこどももあきらめない」というのは?

子供は、当たり前ですけど放っておくと死んでしまう存在だから、子供が最優先になります。
とはいえ、大人は大人でやりたいことがあります。例えばバイクで走りたいとか、夫はランニングしていて月間の目標距離があったり、それぞれに「どうしてもこの飲み会に行きたい」といった希望があったりします。そういった個人でやりたいことも諦めたくないよね、ということで、夫と2人で決めました。

もちろんこれは、子育てに協力してくれる人がいるから成り立つことでもあります。子供が育ってきたり、状況が変わってきたりしたら、ポリシーを変えていく必要があるかもしれませんが、その時々に合わせて見直していきたいと思っています。

━━ デジタルキューブでの産休・育休取得1号として、これからライフイベントが待ち受ける人に向けて思うことはありますか?

後に続く人たちがしんどくないようにしたいというのは強く思っています。その人の意思をちゃんと通せて、それを組織としてサポートできるように、仕組みや体制をアップデートしていける会社にしていきたいですね。


恩田さんにお話を聞いて特に印象に残ったのは「おとなもこどももあきらめない」という家庭のポリシーでした。「できるならその方が良い」ということを考えて動くのはデジタルキューブの価値観とも合致すると思いますし、息苦しくならずに生きていくのに大事なことだとも思いました。
環境はそれぞれだと思いますが、皆ができるだけサポートしあって「仕事も家庭もあきらめない」職場を続けていければと思います。

恩田さんが産休・育休取得前に不安だったことについて、そして業務や制度についてお話しているインタビュー、まだ未読の方はこちら👇からぜひ。

それでは、また。