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就活生に送るメッセージ~社長ver~

こんにちは。
デジタルフォルン木村です。

いよいよ今年も残りわずかです。個人的には、今年もすごく速かったです!学生の方も就職活動の時期に入ってきていると思います。

弊社でも、採用活動は、年々早期化しており、今年は、夏季インターンを開催し、すでにご入社を決めて頂いた学生の方もおります。そういった方々とお会いする中で、キャリアについてお話する事があるので、そのような内容を記事としてご紹介します。

あくまで2023年時点の考え方であり、僕自身まだまだ発展途上であり、まだまだ成長・変化・進化する気ですので、また数年後にブラッシュアップされた考え方を共有できればと思っております。


行動で多くの企業へアプローチする就活を経て、成長環境のあるコンサルティングファームへ

京都大学大学院で建築学を専攻していて、王道のキャリアとしては、建築事務所で建築家に弟子入りすること。

しかし自分の建築士としての能力は、同級生や先輩と比べたときに到底足りていないと思い、大学・大学院時代の専門性を活かす方向ではなく、多くの企業の中でマッチする企業を探す方向で進めていきました。

また、企業を1社1社しっかり研究をするよりも、どんどん数を打つのが大事だと思い、80社近くにエントリーしました。
志望動機をうまく回答できないケースや面接の受け答え自体がうまくいかないケースもあり、だいぶ苦戦しましたが、最終的には、3社の内定を頂き、そのなかから大手のコンサルティングファームに入社を決意。当時、特定の分野に興味があるわけではなかったので、幅広い業界や企業に関われることに魅力を感じました

私は大学受験で浪人していて、かつ大学院に進んだので、多くの人よりも社会に出るのが遅れているという状況。周りに早く追いつくために、若手のうちから成長できる環境を求めて、若手のうちから活躍している方が多い企業を選びました。

入社後、特に印象的だったのは、あるプロジェクトでデータ分析に苦戦しており、「こういうやり方に変えてみたらどうですか? 」と提案すると、快くアイデアを取り入れてもらい、それが打開策となってプロジェクトが良い方向へと向かったことで、若手のアイデアでも、クライアントにとって有益なものであれば、積極的に取り入れてくれるフラットな環境があったからこそ、仕事を楽しむことができていたのだと思います。

望みを実現するには、「思い切りの良さ」も必要

社会人2年目になると、キャリアのターニングポイントが訪れます。
会社の方針で入社3年目までの若手は研修センターに入る必要がある制度ができました。
プロジェクトに入る方が成長できると気づいたので、役員の方に条件付きルールを教えてもらったり、クライアント部長に自ら声をかけ、継続的にプロジェクトに関われるように頼みました。

当時のクライアントの方との関係はいまも続いていますし、役員の方にも、条件付きの例外ルールを作って頂いた事に感謝しています。理想とするキャリアを歩むためには、時には臆せず行動することも大切だと学んだ出来事でした。

そして、2005年、デジタルフォルンに転職

新卒で入社した会社は、もともと若手が活躍するカルチャーであるコンサルティングファームだったのですが、2002年以降に大手IT企業による買収・統合の流れから、徐々に、制度やカルチャーが変化し、よりじっくりと育成していくような制度に変わりました。

人によっては、その方が良い制度であるとも思います。ただ当時の自分には、マッチしない制度やカルチャーでした。

そのような時期に、当時の先輩からデジタルフォルンでコンサルティング部隊を立ち上げるという話を受け、若いうちから組織を立ち上げていく経験も成長につながると思い、誘いを受けた数カ月後に転職を決めました。

そして、2017年、2018年頃に、次のターニングポイントが訪れます。

当時、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)というパソコンでの作業を自動化する技術や、ローコードツールという一部のコードのみでシステムを作れるという技術が出てきた際、それを事業の主軸にしていこうという意思決定をしたことです。

それまで一般的な業務改革というと、業務量の調査をおこない、課題を特定し、解決策を立案。そして、解決策を実行するためのスケジュールを立案、要件定義書を作成、システム設計をおこない、システム開発、テストを実施していく……という長い工程が必要でした。

これらの各工程を圧縮し、よりスピード感をもって推進する方向に変革するということは、今まで個人としても会社としても学び積み上げてきたもの(構想策定や業務フロー・業務量調査、要件定義書作成、設計書作成など)が不要、もしくは、部分的に割愛となるので、ある意味キャリアの半分くらいを捨てるようなものでした。

しかし、長期的な視点に立って、クライアントのこと、会社のことを考えると、それらの手法を取り入れるべきだと思い、意を決して事業全体をシフトチェンジ。それを機に、会社としても業績が伸びていったことから、いざというときには勇気を出して決断することの重要性を強く感じました。

キャリアにおけるターニングポイント

「企業」よりも「仕事」に目を向け、ニーズの高さや期間を見極めよう

仕事を選ぶときのポイントは、「長期間、高いニーズがあるかどうか」です。

変化が激しい世の中で、どの企業を選択するのかどの職業を選択するかというのは難しい問題だと思います。数年単位でニーズが増減する仕事もあれば、20年、30年経ってももとめられ続ける仕事もあります。過去からの安定的な延長線上に、将来のトレンドはないので、時代のトレンドを見通すことが重要です。

ファーストキャリアの時点で、長く需要のある仕事や業界に就くことをおすすめします。

「仕事」選びのポイントは、ニーズの「高さ×長さ」

就活ではどうしても、「企業」に目がいくことが多いと思いますが、就“社”ではなく就“職”であることを意識してみてください。企業というよりも職業選びなので、自分がどんな仕事で、どんなクライアントに対して、どんな風に価値を提供していくのか。どういった先輩や同僚と仕事をしていくのか。その様子を解像度高くイメージしておくと、本質的な就職活動をしやすくなります。

いわゆる良い企業を選ぼうとして、リサーチに時間を掛けすぎるのは勿体ないとも思います。いくら調べたとしても、学生時代では馴染みのない言葉や話題が多く、理解できないこともあるはずです。

それよりも、そこで働く人や企業のカルチャーを重視して、少なくとも一緒に働きたいと思える人がいるような組織を選ぶと良いと思います。さらに、できるだけ若い社員の多い組織をおすすめします。若手の意見が反映されやすいので、入社後すぐに活躍できたり、やりがいを感じられたりしやすいと思います。

ファーストキャリアでの働き方は、将来にも大きく影響していきます。最初からゆったりとした仕事を選んでしまうと、あとから頑張ろうと思っても方向転換しにくくなります。ある程度、成長できる環境を選び、その後のキャリアの幅を広げておきましょう。

「周りを巻き込む力」と「打ち手の数」を身に付けよう

今後もとめられる人物像は、周りの人を巻き込んでムーブメントを作れる人です。

どんな仕事もチームワークが重要ですが、良いチームを形成するためには「相互理解」が欠かせません。本来、相手と自分との考え方は違って当たり前で、言葉にして伝えないと伝わらないもの。時には衝突が生まれることもありますが、それを悪いものだとマイナスに捉えずに、しっかり向き合っていくことが大切になります。

あとは、若手のうちから活躍していきたいのであれば、「得意領域を伸ばす」という意識を持ちましょう。

たとえば私が若手の頃、若手でもクライアントは企業の上層部の方なので、何かしら相手よりも知識や経験が上回る領域がないと信頼してもらえませんでした。そのため、苦手なところを伸ばしても平均点くらいにしか届かないならば、得意なところを伸ばしていく。そうすることで、クライアントから信頼を勝ち取り、上司からも評価され、プロジェクトの継続など結果につながっていきました。

信頼や評価、結果を生み出すためにも、若手の頃から自身の「得意」に目を向けてみてくださいね。

さいごに

皆さんに伝えたいのは、就活を楽しんでほしいということ。

就活生の頃、50社くらいからお見送りをもらい、1日に3社からお見送りのご連絡を頂いた際には、流石にくじけそうになりました。それでもこうして、社会人として頑張ることができています。就活というのは、一喜一憂することもありながら、自分のなかで新しい発見があったり、いろいろな人に出会うことができます。その楽しさやワクワク感も味わってみてくださいね。

社会人になってから、大変なこともあるかと思いますが、苦しみや悲しみを感じるということは、何かに挑戦したという証明だと思います。余程辛い人間関係や職場環境の話は別ですが、それ以外のことであれば、あまり重く捉えすぎず「ちょっとしたハードルが現れたな」と思って、いろいろなやり方で工夫していけると良いでしょう。

その打ち手の数というのは多いほど良くて、どんな失敗に対しても、「これをしてダメなら次はこれをやってみよう」という風に、どんどん新たな試みをしていけるのが理想的だと言えます。

ぜひ普段から本を読んだり、周りの人に聞いたりして、目の前の課題を乗り越える方法を増やしていってくださいね。

※こちらの記事は、キャリアパーク転職エージェント様にインタビュー頂いた記事をもとに編集しております。