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過疎地域でリモートワークOKの会社を経営して思ったこと

どうも、デジタルバカ一代こと佐々木信秋です。
岩手県のはじっこでまちづくりの仕事をしています。
この記事では「過疎地域でリモートワークOKの会社を経営して思ったこと」について書きます。

どんな感じでやってるの?

僕はトナリノというまちづくり会社を経営しています。
2021年3月の段階で10年、24名(+委託3名)くらいの会社ですが、基本的に

・勤務時間は09:00〜18:00、土日祝日は休み
・場所は事務所、カフェ、自宅、どこでもどーぞ
・勤怠管理はクラウド
・業務はTeams+Zoom+G Suiteあたりをもりもりと活用

上記の感じです。
いつも12名前後が会社にきていて、残り12名はどこかで働いてます。
職員に子育て世帯も多くキッズスペーズもあるので、たまに子連れで働いていることもあります。

あと、事務所はヤドカリというコワーキングスペースなので、他の会社の方や来訪者もわりと多いです。

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こんな感じでみんな働いています。
カフェ、ワーク、キッズの3つのスペースで構成されています。

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市内のお菓子屋さん、パン屋さん、ヤクルトさん、いろいろ売りに来ます。

デジタルリテラシーがいる

リモートワークするためには、いろいろなクラウドサービスを活用する必要がありますが「基本的なデジタルリテラシーがないと無理」です。
あたりまえですね。

リモートワークの浸透うんぬんでたまに「都市部と過疎地域での働く文化の違い」って目にしますが、それよりも基本的なデジタルリテラシーの差があると僕は思います。

過疎地域ではオフィスワークがない、あってもパソコンをばりばり使うことなんて稀なので、住んでいる人は総じて「基本的なデジタルリテラシーを身につけていない」ことがほとんどです。

トナリノは過疎地域ではかなり珍しくパソコンをばりばり使うので、総じて職員のデジタルリテラシーが高い、なのでリモートワークができる、ということですね。

パソコンがつかえるひと、つかえないひと
トナリノは基本地元採用なのですが、東日本大震災の被災地ということもありU/Iターン者が多いです。U/Iターン者は比較的都市部でのオフィスワークを経験しているので、基本的にパソコンがつかえること多いです。
一方で、地元で長年お仕事をされているひとのほとんどが「パソコンがつ苦手」、基本3〜6ヶ月は仕事をしながら覚えてもらう期間は必須です。これはどこの過疎地域でも同じことなんだろうなぁと感じており、いかに過疎地域ではオフィスワークが少ないか、ということだと思います。

成果と評価とコミット

リモートワークができるかどうかは「基本的なデジタルリテラシーがあるかどうか」ですが、事業として機能するかどうかは成果と評価とコミットだと思いました。

最初に書くとリモートワークなので、好きな場所で好きなように働けます。
正直、漫画を読んでも、寝てても、釣りをしててもばれません。

どこかの企業ではパソコン画面が動いているかどうかを探知するソフトを使って「さぼり防止」をしているそうですが、コストもかかるし、なによりリモーワークの本質ではない気がしています。

トナリノが(一応)機能している理由ですが、まず「職員が出す成果物と責任が明確」であるところだと思います。
案件が多いのもあり、それぞれの職員が計画〜準備〜現場まで対応することが基本なので、要は「自分がなんとかする、しなければならない」状態なので、自分ごととして仕事をしていることが多いのだと思います。

次に評価ですが、リモートワークは働いている姿が見えづらくなるので、より成果に対する評価に注力する必要があります。
リモートワーク導入前は、役員や上長による「複数人での項目評価」が主でしたが、働いている姿が見えづらくなったので、評価がとても難しくなってきました。
そこで、現在絶賛準備中ですが「職員毎に目標と成果を合意し、人事考課のタイミングでレビューをする」という評価に切り替える予定です。
より「成果重視」にした方が良い、という話ですね。
※この辺はやってみてどうか、という記事をいずれ書きます

最後に「職員それぞれのコミットが高い」です。
(あくまで僕の主観ですが)元々人格ができている、もしくはまちづくり会社なので「困っているひとの顔」が明確に浮かぶ仕事が多いのもあり、貢献意識が高いひとが多いです。
なので、そもそも「誰かのためにがんばろう」という人が多いのが機能している理由として大きいです。
これはトナリノであり、まちづくり会社の特徴的なところかもしれません。

(一応)と書いた理由
リモートワークを導入してからまだ1年程度ですが、過疎地域のなかではかなり機能している方だと感じています。
一方、マネジメントや人事考課などの課題は多く、まだまだ取り組まないといけないことがあるので(一応)と書きました。すげーうまくいっている、というよりはぼちぼちなんとかやっている、くらいの所感です。

まとめ

過疎地域と都市部、導入する場所によって条件や対応が変わってくるのがリモートワークだと思いました。
過疎地域でリモートワークをするためには

・基本的なデジタルリテラシーを備える
・成果と評価(おまけにできればコミット)


上記2点をしっかり準備、対応をするのが重要だと思います。
現在進行形の取り組みなので、気づきや進捗あれば適時更新していきます!

以上、現場からでした。

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