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仕事の進め方について〜一夜漬け体質はNG

Q:ある新しい依頼がきて期日までに仕上げなければいけなくなりました。さて、あなたのその依頼に対しての時間配分はどのタイプですか?

A:期日の直前になって短時間で一気に仕上げる。
B:毎日少しずつ取り組んで計画的に仕上げていく。
C:なるべく早い段階である程度のクオリティーまで仕上げて、あとは軽微な修正をする程度にする。

実際の調査結果がないのでなんとも言えないのですが、世の中一般の夏休みの宿題の傾向から推測するに、〆切の直前で一気に仕上げようとするAの人が結構多いんじゃないかなって思います。
ちびまる子ちゃんやドラえもんなんかのアニメを見ても夏休みの最後の日に宿題を慌ててやっているエピソードがよく描かれていますよね。

ところが、当社のようなコンサルティングの仕事の場合、Aのやり方を続けることは「長期にわたって仕事の成果を出していく」という視点からみるとダメダメな仕事のしかたなのです。少なくともB、極力Cのやり方をしていかなければいけないのですが、なぜなのかを今回は説明しましょう。

これは、横軸に時間、縦軸に仕事のクオリティーをとっています。
〆切があってその直前に力を入れてスパートをかけ、〆切ちょうどに求められる100%のクオリティーを達成しようとしていますね。
普通は、まぁ、これでいいじゃん、って思うことでしょう。

Aタイプの仕事の進め方

ところが、世の中は予測がつかないことばかりです。そもそも、仕事ってスケジュール通りには行かないんですね。例えば、〆切が早くなったり、何か邪魔が入って(別な仕事が入るとか、誘われて呑みに行っちゃうとか、ゲームを始めちゃうとか、ついついテレビを見ちゃったりするとか)とりかかるスケジュールが遅れます。

仕事を進めている途中にでてくる「あるある」

こんな図になるんですね。つまり、誘惑に負けちゃって取りかかるのが遅れる、あるいは一時中断すると曲線は右にずれます①。さらに、何らかの都合で〆切が早くなるとか、あるいは「今できているところまでいいので一度見せてくれる?」とか言われると〆切の直線が左にずれます②。

そうするとクオリティーは元々の100%のところから一度下がり①、さらにもっと下がる②可能性があり、その結果として本来目指していた水準からは多き下がった品質水準のままで〆切の提出日が来てしまうことになります。

本来目指していた品質水準から大きくダウンする

それをカバーしようとすると、さらに直前に徹夜をしたりして仕上げるわけですが、徹夜をしている時のパフォーマンスって、まぁ、普通はそんなに高く無いですよね。Aのタイプの人はいわばこういうことに陥るリスクを常にはらんでると言うことになります。

一方、Cのタイプの人はこんな感じです。最初にある程度のところまで進めてしまって〆切直前はちょこっとやるだけくらいの意識ですね。

最初にスパートをかけるCタイプ

で、このやり方をしているときにAと同じようにスケジュールが遅れたり〆切が早まったりしたらどうなるでしょうか?

遅れても〆切が早くなっても質は下がらない

実は、取りかかるのが遅くなった①としても、〆切が早くなった②としても、結果的に質はそんなに下がらないということがわかるかと思います。

あと、実はどこかで何かがあっても、少ない努力で質を上げていけるような余地もまだまだ残されていると言うことも次の図でわかるかと思います。

リカバリーする量は少なくてすし、より高い質にチャレンジ出来る。

いかがでしたでしょうか、こうやって考えてみると仕事というのは一夜漬け体質ではなくて、取りかかりはじめの初期段階で60−70%のところまで先行して仕上げていくことが大切だということがわかるかと思います。
Aのタイプだと、後半のリカバリーも大変ですよね。

あと、Bのタイプ。コツコツと毎日決められた分量をやっていくタイプですが、実はそのタイプもアクシデントには強いですね。少なくとも規律正しく進めていくことが重要だと言うことが理解できるかと思います。

当社ではCタイプのやり方で仕事を進めていくことを推奨しています。
是非、Cのタイプ(すくなくともBのタイプ)で仕事が出来るように意識を変えていきましょう!


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