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システム検討、どこから手を付けたらよいか分からない人のための話。(その1)

日々のリアルな体験を通して感じた、本当に大切だと思う事を共有したいと思い筆を取りました。

長くなりそうなので、2回〜3回に分けてまとめていきます。

システム検討をしている経営者様やご担当者様の一助になれば幸いです。

この記事をお読み頂くメリット

・デジタル化を進める手順が、何となくつかめます
・デジタル化を成功させるための勘所が、何となく抑えられます
・無駄なシステム投資をする確率が、ちょっとだけ減らせます

あくまでも私の経験と勘に基づくメソッドの一部です。
何となくなので、コーヒーでも飲みながら、肩の力を抜いてご覧頂けたらうれしいです。

このテーマを語る理由


本題に入る前に、なぜこのテーマについて語るのかをお伝えさせてください。

はい。
「優等生か!」「偽善者ぶりやがって!」
という声が聞こえてきそうですね。

ですが、結構本気でこのテーマと向き合って活動してます。

この業界に携わってから十数年。
システム導入で効果をあげている会社をたくさん見てきました。
そして、失敗や後悔の声はそれ以上に聞いてきました。

「高額なシステムを導入したけど、活用できていない」
「毎月高いサポート料を払っているんだけど・・・」
「システムに縛られてヤりたい事業が展開できない」

社内にITに精通した人材がいればベストです。
しかし、中小企業において優秀なIT人材を確保する事はなかなかハードルが高い事です。

また、システム入れ替えの間隔はオリンピックよりも長いです。
そのため、入れ替え経験者がいても当時のノウハウを引き出す事は容易ではありません。

ここに大きな市場の課題を感じました。
そこで「中立な立場」でお客様にとってベストなシステム選定をする事で、このテーマと向き合うと決め、創業しました。

↓↓↓ 創業の想いです。こんな奴もいるんだな〜程度に、お時間が許すときに目を通して頂けたら幸です。

データから考察するシステム導入の難しさ


前置きが長くなりました。
では、実際どのくらい”後悔している”会社があるのか。
一つのエビデンスを紹介します。

これは規模の大小問わず、約1,700社に実施したアンケート調査の結果です。満足のいくシステム導入は52.8%というデータがあります。
ご覧のように成功しているプロジェクトは約半数しかないと言われています。

何を持って成功かという事ですが、「スケジュール」「コスト」「満足度」の3つの軸から納得のいくプロジェクトを成功と定義しています。

このことから、何が分かるか?

「システム導入は簡単ではない!!」

という事です。

では、どうすればいいのでしょう?

私は、「プロジェクトの進め方がすべて」であると考えてます。

システム導入の”正しい”進め方


では、正しい進め方とはどの様な進め方なのでしょうか。

※ここで言う正しさとは、筆者が効果的だと考えるという意味です。
会社の色に合わせた、様々な正しい進め方があると思います。
皆様方の進め方を否定するものではありませんので、ご承知おきを!

まず、システム導入の全体の流れから見ていきましょう。

他にも沢山の構成要素がありますが、ざっくりとご覧のステップで流れていきます。

なんか、難しそうな漢字が並んでいて嫌ですね。

見る気失せますよね・・・分かります!!

私もこの手の文献は正直得意ではありません。

なので、極力シンプルにお伝えします。
もう少々お付き合いください。

色々と書いてますが、言いたいことは「順番が大事」ということです。

つまり、Step1「企画フェーズ」を飛ばしてStep2「選定フェーズ」から始めるな、ということです。

これは、失敗プロジェクトの典型的なパターンであり、陥りがちな確率が圧倒的ナンバーワンです。

具体的にはこんな感じです。

・テレビCMで見た「〇〇サービス」なんかよさそう。
・他社が△△というサービスを使って業績を伸ばしているから、ウチも検討してみよう。

ツールありきでスタートさせてしまうケースですね。

システム導入が目的になった、このケースで待ち構えている未来です。

メーカーに問い合わせ → ざっくり課題を伝える → たくみなセールストークで導入決定 → 使ってみてイメージと違う → 業務が余計煩雑になる → 後戻りできない → 後悔する → IT嫌いという風土に

まさに負のスパイラスです。

たくさんの労力とお金をかけて、この結果では目も当てられません。

しかし、実際本当に多くの企業でこのような現象が起こっております。

では、これを防ぐためにどうすればよいでしょうか。
私はピンク色の部分の「問題・課題の特定」を明確に行うべきと考えています。

問題、課題なんて当然のように特定できてるよ。
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここでの問題・課題の特定はかなり具体的でないと意味がありません。かなり具体的にです。

What is 問題・課題?


そもそも良く耳にする「問題」や「課題」ってどのうような意味なのでしょう。
ここを誤認している方は、とても多い印象です。

私もその一人でしたので、まずは言葉の定義から。

はい。言葉だけみてもイメージ湧きづらいですよね。

図にしたものがこちらです。

つまり、問題・課題の設定をするためには、

「現状」と「あるべき姿」が明確になっていなくてはならない

という事です。

ここがブレるとこの先、この先すべてがブレていきます。

突然ですが、この方をご存知でしょうか?

マネジメントの父として知られる「ピーター・ドラッカー」先生です。
この方がこんな言葉を残しております。

間違った『問題』への正しい答えほど始末に負えないものはない。

つまり、本質を見誤った「問題の特定」が最大のリクスなのです。

デジタル化の一丁目一番地


問題の特定をミスらないために、私が徹底していること。

それは、正確な「現状の把握」です。

ビックリされる程、徹底的に行います。

デジタル化の一丁目一番地は、
キラキラしたクラウドサービスに触れることではありません。
最新のDXの事例をチェックする事でもありません。

とても泥臭い作業ですが、正確に「現状を把握」する事です。

ただし、把握しただけでは20点です。

それを可視化して初めて息吹が吹き込まれます。

大切なのは、「見える化」です

では、どのようにして、業務を見える化していけばよいのか。

ちょっと長くなってきたので、一旦ここまで。

ニーズがありそうであれば、次の投稿で、具体的な手法をお伝えしていきたいと思います。

一緒に正しいデジタル化を進めていきましょう!!

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