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「ディグディガ」元ネタ紹介:第19話

これは、漫画「ディグインザディガー」第19話公開に際して、原作の栄免建設と漫画の駒澤零(と、たまにゲスト)が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。

ゲスト:IZU

原作担当:栄免建設

◆MEDEL MUSIC

岡山県岡山市北区奉還町の商店街にあるレコード店。

2022年4月、岡山県に3店舗構えていたグリーンハウスグループの一つ「グリーンハウス岡山店」から現在の屋号「MEDEL MUSIC」に変更した。

レコードだけではなくCDの品数もなかなかに多く、音楽ジャンルはポップスからクラブミュージックとオールジャンルに取り扱う。誰もが知るような名盤から今回取り上げたようなレア盤を取り扱うなど、レコードを買い始めたばかりの方から歴戦のディガーも楽しめる内容になっている。

また漫画でも書いたように岡山のHiphopを取り扱う棚があり、多くのミュージシャン、DJを招いたオープニングパーティも開催されているなど、地元とも強い繋がりを感じるレコード店だ。

ゲストディガーのIZUさんは他にも、シティポップや80年代のレアなアニメサントラなど購入していた。自分は普段取材の時「漫画で取り上げるなら…」という気持ちでディグってしまうのだけど、IZUさんがバッチリな選盤をしてくれたので完全に趣味でディグることが出来た。

背景に奉還町の商店街が描かれている

実は日本語ラップのパイオニアの一人、いとうせいこうを客演に招いたDJ BAKUのシングル「DHARMA」、ポストダブステップアーティストのGang Coloursの2ndアルバム「Invisible In Your City」を購入。

サブスクになかったのでアルバムトレイラーで。

岡山に住んでいる方はもちろん、旅行や仕事などで岡山を訪れた人も、是非足を運んでほしいレコード店だ。

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ゲスト:IZU

◆田辺信一 - 「女王蜂」サウンドトラック

今回私が購入したのが、1978年公開の映画「女王蜂」のサウンドトラック。横溝正史原作、市川崑監督による映画版「金田一耕助シリーズ」の第四弾作品です。

石坂浩二の金田一シリーズで1番有名なのは、「犬神家の一族」(こちらの劇伴は大野雄二氏が担当しており、無論名盤です。)だと思われますが、
本作の「女王蜂」も負けず劣らず美しい映像と悲哀の物語を彩る楽曲が大変素晴らしい作品となっております。

岡山は原作者の横溝正史氏のゆかりの地として作品の舞台が数多くあり、今年は氏の生誕120周年ということで作品展やイベントが開催されてるみたいです。

◆Micheal Fortunati - Give Me Up

初期のユーロビートブームを牽引した名曲、Micheal Fortunatiの「Give me up」。

avexの「SUPER EURO BEAT」(通称SEB)が登場する以前、ユーロビートのコンピシリーズを席巻していた「That's Euro Beat」でお馴染みのALFA RECORDからのリリース。(記念すべきThat's Euro Beat vol.1に収録されてます。)

今やイタリアで製作されほぼ日本でしか流行っていない、謎のジャンルユーロビートですが、「Give me up」がリリースされていた当時は、ヨーロッパを中心に世界的なムーブメントとして栄華を誇っており、ダンスミュージックの枠を超えヒットチャートに上り詰めていました。

未だに一部界隈でmemeとして流行っているRick Astleyや2000年代も世界的ヒットを飛ばしていたKylie Minogueなども同世代のスターでした。

1986年に「ユーロビート」という言葉が誕生し、日本でブームに火がついたのは1988年頃。荻野目洋子、Winkなどがユーロビートカバーをヒットさせ、ムーブメントに華を添えてます。

勿論「Give me up」もBaBe、成田勝(ユーロビートブーム時の伝説のディスコ MAHARAJAの社長)、安良城紅(BENI)や玉置成実(ヤッターマン ED曲)などがカバーしてます。

また、セカンドヒットの「ALLELUIA」も松平健によって「マツケンパラパラ〜俺様ゲーム〜」としてリリースされており、こちらも良曲です。


IZU近日中の出演

11/5 13:30~20:00@渋谷club asia 「SCRAMBLE STACK」#S_STACK
11/12 14:00〜19:00 at Okayama Emotion
大都会GROUNDFLOOR
11/26 22:00 at Okayama YEBISU YA PRO
アニソンRemix中心&ダンスミュージックイベント「#Ani_Lounge vol.2
ゲスト:KO3(東京),takashima(和歌山)
12/10 23:00〜 at Okayama YEBISU YA PRO
グルーヴを止めるな!vs Invaders Independence Day」  #In止め

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漫画担当:駒澤零

岡山県といえばYEBISU YA PRO。および、個人的にはじん(自然の敵P)、まふまふなど、多くの有名楽曲の難解最高ベースを生み出してきたベーシスト兼SSW、白神真志朗さんを生んだ地というイメージがあります。中高でドハマりしてた彼の物語楽曲シリーズ「最果ての歌」というのがあって、舞台のもとになったのが実際に岡山にある展望台だというので当時興奮してました。

そんな真志朗さんもディグディガを読んでくださっているようで嬉しい限りです。以前デザインや絵でお手伝いさせていただいた作品、良ければ聞いてくださいませ…(めっちゃ声好きなんです!)

◆XTC - White Music

英国の最高のバンド、XTCの1枚目。1番ニューウェイブしてて1番好きなんだけどなぜか周りのXTC好きは『Apple Venus』か『Oranges & Lemons / The Surround Sound Series』が好きだって言うんだ。

もしかしたら前も描いたかもしれない‥と思いながら、MEDEL MUSIC店内に斜め置きされていたのが嬉しくてこちらと後述の『Kid A』を描きました。

プレイリストにはアンディ作曲の大名曲「Science Friction」とコリン作曲の裏ベスト「Dance Band」を入れたよ。100回聴いてみてね!(ちなみにカラオケで好きな人が「Science Friction」歌ってくれて惚れかけたことある)

◆Radiohead - Kid A

「20世紀最後の名盤」と呼ばれる超有名アルバム、エレクトロ・グリッチの革命的存在となった一枚。個人的には1枚目のPablo Honeyのが好きだけど。

もうあえて書くこともないです。全員知ってると思うので…。

強いて触れるのならば、2021年11月12日にRadioheadとEpic Gamesが発表したゲーム「Kid A Mnesia EXHIBITION」の存在だろう。

ゲームはその名の通りアルバム『Kid A』を題材としており、プラットフォームはPCとPlayStation 5,Mac。PC版とMac版はEpic Games Storeで配信している。同ストアの商品ページによれば,本作は日本語対応となっている。

興味のある方はぜひプレイしてみては。

◆桃太郎ポスト

岡山駅前にあるキュートなポスト、通称「桃太郎ポスト」。

このポストは「郵トピア都市記念ポスト」と呼ばれるものの1つで、1987年、全国44箇所の「郵トピアモデル都市」に選定された都市すべてに設置された飾り付きのポストの岡山市バージョン。他にも熊本市の「おてもやんポスト」新潟の「謙信公像ポスト」など、様々なバリエーションを持つ。

しかし年月も経つことから、既に撤去されている物や、飾りが外されて普通のポストのような形で運用されている物も多い。

◆JR岡山駅後楽園口(東口)桃太郎像

岡山駅前にある桃太郎の銅像。観光名所としても名高い。

◆岡山駅前商店街

JR岡山駅東口から徒歩1分に位置する、巨大な桃太郎のオブジェがトレードマークのアーケード商店街。ちなみにレコ屋があるのは西口側にある「奉還町商店街」。2020年頃に再開発されており、なんと公式Twitterもある。

◆JR倉敷駅

JR西日本、山陽本線の駅。白い駅舎が空に映えて綺麗なので描きました。

◆倉敷デニムストリート

倉敷といえば美観地区の街並みばかり取り上げられがちだが、実はデニムの街でもある。美観地区内、倉敷の児島地区が国産ジーンズ発祥の地であることにちなみ「デニムストリート」と名付けられたジーンズ尽くしのエリアがあるのだ。

児島産のデニム製品や、デニム製の小物雑貨、お洋服、トート、装飾品などが購入できるほか、ラムネ味の「デニムソフト」「デニムまん」など、鮮やかな青色のフードが販売されている(笑)。

画像は公式WEBサイトより

今回のプレイリストはこちら。

以上、ディグディガ19話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!

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