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題名にも書きましたが、改めて質問です。

問題」と「課題」の違いを説明できるでしょうか。


会社でも「問題は何だ?」「課題設定できているのか?」といった会話が聞かれることがあるかも知れません。

しかし、問題と課題を意識して使い分けている方は少ないのではないでしょうか。


この違いをはっきりしておくと、会社での改善がスムーズになるでしょう。


問題とは

問題とは「目指している姿」や「こうなっているのが正しい」という状況があり、「現状はその様になっていないこと」を指しています。
なので、問題設定とは現状(AS-IS)と理想の状況(TO-BE)のギャップを認識し、なぜそのギャップが生まれたのか?という原因を特定する行為になります。

つまり、問題という言葉を使う場合、ネガティブな状況を表現することになります。
通常、問題を表現する場合、「XXのため、○○ができていない」といったこと表現になります。

課題とは

対して、課題とは「目指している姿に近づくにはどうすれば良いか」というものになります。
課題設定は、問題が明らかになった後、それを解消するために設定する具体的なプランです。
問題がネガティブな表現になるのに対して、課題は「XXを解消するため、○○を行う。」などポジティブな表現になります。

課題は、問題の解消に対するアプローチなので、問題認識が違うと違う課題が設定されることが想定されます。

この課題が設定された理由は?と聞かれた場合、「問題を○○の様に考えたからです」と説明ができるはずです。問題をどうとらえているかが、課題設定の根拠になるのです。

つまり、課題と問題はセットになっています。

図にすると以下の様になります

問題と課題


問題設定を間違うと、課題を解消しても問題が解消しない

課題を設定して実際の行動を起こしたのに、同じような課題が発生した経験はないでしょうか?

その場合は、おそらく問題設定を間違えている可能性が高いです。

課題策を見直す前に、そもそも問題点は間違ってないか?を見直した方がよいでしょう。


問題も課題も「人」を軸に設定しない

問題の設定をする場合は、何がよくないのか、なぜよくないのか、
といった点を分析することになります。
課題設定は、そこから方法を考えます。

いずれにしても「誰が」を起点にしてしまうと、担当者の責任追及や犯人探しに行きつきます。

これは何も意味がありません。職場の雰囲気が悪くなるだけでなく、その業務に関わっている人は誰もやりたくなくなるでしょう。

実現したいのは、問題の解決です。理想の姿に近づきたいのです。

問題が人に行きつく場合は、すぐに軌道修正しましょう。



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