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日経電子版のサブスク戦略を担当者が語る。「有料たりうるコンテンツを、いかに生み出すか? 」

コンテンツ評価の手法と真摯に向き合うことが、エンゲージメント向上の鍵となる。

この3月から4月にかけて、欧米では新型コロナに関する情報のニーズが高まり、パブリッシャーの有料購読者が急増。現在、増加の波は落ち着きつつあるものの、ブルームバーグ・メディア(Bloomberg Media)やアトランティック(The Atlantic)では、いまだかつてないほどの増加率を記録したという。

こうした傾向は、国内でも見られている。日本経済新聞社が運営する日経電子版でも、3月23日より開始した創刊10周年キャンペーンも相まって、この3月から4月にかけて有料会員とアクセス数が大幅に増加。また、欧米のパブリッシャーのあいだでは、コロナ禍で急増した購読者のリテンションをいかに高めるかが課題になっていたが、日経電子版では解約数の抑制だけでなく、エンゲージメントの向上にも成功している。

コンテンツの価値をスコア化し、高スコアコンテンツが増えたことが、顧客のエンゲージメント向上の要因のひとつだ」。こう語るのは、日本経済新聞社 執行役員 デジタル事業デジタル編成ユニット長を務める飯田展久氏。同氏は、日経ビジネス(日経BP)編集長や日本経済新聞社のアジア編集総局長などを経験し、2019年より現職に就任した人物だ。

飯田氏は、6月25日に開催されたオンラインイベント、DIGIDAY+TALKSの日本版第1段「『有料たりうる』コンテンツを、いかに生み出すか? 〜日経電子版・10周年を支える『オーディエンスエンゲージメント』戦略〜」に登壇。コロナ禍におけるエンゲージメント戦略や、10周年を迎えた日経電子版が今後どこに向かうのか、について語ってもらった。以下は、その様子を収めた動画と簡単なレポートだ。<動画再生時間:1時間10分>

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