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アマゾンの熱帯雨林の3分の1以上が「劣化。」

Forbes JAPANは2023年01月29日に、Forbesの2023年01月26日の記事「Humans Have Degraded More Than A Third Of The Amazon Rainforest Researchers Say」からの翻訳としてして、「アマゾンの熱帯雨林の3分の1以上が『劣化』したことが判明」を公開した。

同様の記事は、各メディアで一斉に報告されている。

オリジナル記事は、米国の科学誌「サイエンティヒック・アメリカン(Scientific American)」の「One Third of the Amazon Has Been Degraded by Human Activities By Chelsea Harvey, E&E News on January 27, 2023」として公開されている。

世界中のメディアが、同様に有料サービスとして、報告している。

世界中のメディアの神経も自然崩壊して、自ら調べて書けなくなっている。

そうなった分儀典を見失ったメディア界の劣化は、もう止まらない。

残る道は、砂漠化だけかもしれない・・・・・

また、アマゾンの熱帯雨林の自然破壊の記事は、リモートセンシング研究所で研究していた田中總太郎から何度も聞かされていた。最初は、1980年代以前だったと思う。

最初は線状破壊であったが、見る見る広がっていった。

アマゾンの熱帯雨林の劣化に警鐘を鳴らす研究結果が相次いでいる。

森林伐採、干ばつ、火災、その他の人為的な妨害によって、この象徴的な生態系は危険な崖っぷちに立たされていると、科学者は警告している。
新しい研究結果が、この点を再び強調している。今週Science誌に掲載された2つの研究は、強大なアマゾンが急速に変化しており、まったく新しい種類の生態系に崩壊する危険性があると結論付けている。

最初の研究では、アマゾンの熱帯雨林の3分の1以上が人為的な攪乱によって劣化していることが明らかにされた。

火災、選択的伐採、生息地の分断、気候変動によって悪化する干ばつなどが、世界で最も象徴的な生態系の一つをむしばんでいる。

ここ数十年の間に皆伐された森林は言うに及ばず、である。

最初の研究では、森林にダメージを与えるが、景観からすべての木を除去するわけではない「劣化」だけに焦点を当てた。

森林を切り開く「森林伐採」は含まれていなかった。これは全く別の問題で、最近の推定では、アマゾンの17パーセ %がすでに伐採されていると言われている。
劣化は森林伐採よりも注目されない傾向もあるが、それでも深刻な脅威になっている。しかし、劣化は依然として深刻な脅威である。劣化した森林は、たとえ樹木が残っていたとしても、将来の攪乱に対する回復力が低下していることが多い。そのため、森林が枯れ、草原などの異なる生態系に変化するリスクが高くなっている。また、劣化した森林は、炭素の蓄積量も少なくなる傾向にある。


干ばつ、火災、森林全体を切り開くことなく、森林内部から選択的に木を木材伐採することは、「エッジ効果」として、森林の端が攪乱に対してより脆弱になることの4つの主な攪乱によって影響を受ける森林面積の程度を衛星データで推定した。「エッジ効果」は、時間の経過とともに細かく分断され、道路や農地など人間が破壊したものと重なるエッジが多くなった森林によく見られる現象である。
その結果、アマゾンに残る森林の38%が何らかの劣化に悩まされていることがわかった。

この研究は、国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(United Nations' Sustainable Development Solutions Network)が招集した「アマゾンのための科学パネル(the Science Panel for the Amazon)」が最近まとめた評価報告書から多くのデータを引用している。この報告書によると、アマゾンの原生林の約17%がすでに伐採され、約14%が農地に転換されています。また、約14%が農地に転換されている。

また、木々や土壌には、膨大な量の炭素が蓄えられている。これは、産業革命以降に大気中に放出された炭素の4分の1に相当する。

もし、アマゾンが劣化すると、より多くの炭素が大気中に放出され、地球規模の気候変動の進行を早めることになる。

最近の調査では、アマゾンの一部はすでに炭素吸収源から炭素排出源へと変化しており、吸収量よりも多くの炭素を大気中に排出していることが分かっている。

また、アマゾンは地球上で最も生物多様性の高い生態系のひとつであり、世界の全植物種と脊椎動物の少なくとも10%が生息していると推定されている。

生態系の劣化が進むにつれて、科学者たちは、アマゾンがその撹乱からもはや回復することができない一種の閾値であるティッピングポイント(tipping point)に最終的に到達するかもしれないと述べている。ティッピングポイントを超えると、アマゾンは緑豊かな熱帯雨林から草深いアフリカのようなサバンナへと姿を変え、より乾燥した、生物多様性に乏しい生態系となる可能性がある。

さらに草深いアフリカのサバンナは、砂漠化現象を起こし始めている。

これらの転換点の正確な位置を特定することは、科学者にとって困難なことであったが、最近の別の研究では、この転換点が予想よりも早く近づいている可能性があると警告している。

その研究によると、アマゾンは少なくとも20年前から、その攪乱から回復する能力を着実に失いつつありる(Climatewire, March 8, 2022)。

https://www.scientificamerican.com/article/one-third-of-the-amazon-has-been-degraded-by-human-activities/
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abp8622
https://www.forbes.com/sites/tylerroush/2023/01/26/humans-have-degraded-more-than-a-third-of-the-amazon-rainforest-researchers-say/?sh=6d41fd3764d5
https://forbesjapan.com/articles/detail/60467
https://www.rfi.fr/en/international/20230127-report-reveals-a-third-of-amazon-forest-degraded-by-human-activity-and-drought
https://www.france24.com/en/live-news/20230126-one-third-of-amazon-degraded-by-human-activity-drought-study
https://www.theguardian.com/environment/2023/jan/26/human-activity-and-drought-degrading-more-than-a-third-of-amazon-rainforest
https://phys.org/news/2023-01-human-degraded-amazon-rainforest-scientists.html
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-11679505/Human-activity-degraded-remaining-Amazon-rainforest-report-reveals.html
https://www.business-standard.com/article/current-affairs/human-activity-degraded-more-than-a-third-of-remaining-amazon-forest-study-123012800829_1.html

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